ジェネシス・P・オリッジ
ジェネシス・P・オリッジ | |
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2009年、スロッビング・グリッスルと共に | |
基本情報 | |
出生名 |
ニール・アンドルー・メグスン 英: Neil Andrew Megson |
別名 |
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生誕 |
1950年2月22日(74歳) イングランド マンチェスター、ヴィクトリア・パーク |
ジャンル | 実験音楽インダストリアルアバンギャルド |
職業 | シンガーソングライター、ミュージシャン、詩人、作家、パフォーマンス・アーティスト |
担当楽器 | ボーカル、ギター、ベースギター、キーボード、クラリネット、シンセサイザー、ヴァイオリン、ヴィブラフォン |
共同作業者 |
クーム・トランスミッションズ |
公式サイト |
www |
ジェネシス・P・オリッジ (Genesis Breyer P-Orridge、本名Neil Andrew Megson 1950年2月22日 - 2020年3月14日[1])は、イギリスのマンチェスターにあるヴィクトリア・パーク出身のアーティスト、ミュージシャン、パフォーマンスアーティスト、俳優。インダストリアル・ミュージックの創始者のひとりとして、また新興宗教団体テンプル・オブ・サイキック・ユースの創始者としても知られる。性別に関してはサード・ジェンダーを自認している[2]。
経歴
[編集]イギリスのマンチェスターに生まれたニール・アンドルー・メグスン、のちのジェネシス・P・オリッジは、Solihull School でオカルトとアバンギャルドを学び、ハル大学に移ったのち、ロンドンのカウンターカルチャーに携わることになる(この頃からジェネシス・P・オリッジと名乗り始める)。その後キングストン・アポン・ハルに戻り、当時の交際相手であったコージー・ファニ・トゥッティと共にクーム・トランスミッションを結成した。
クーム・トランスミッションの活動の後、オリッジはトゥッティとクリス・カーター、ピーター・クリストファーソンと共にインダストリアル・ミュージックのバンド 、スロッビング・グリッスルを1975年に結成。1981年で一度活動を終え、2003年に活動再開し2010年に解散している(なおオリッジはツアー活動を拒否しバンドを脱退している)。
スロッビング・グリッスルの最初の活動終了後、オリッジはバンドメイトであったクリストファーソンらと共にサイキックTVを結成。メンバーと音楽性を変えつつ、活動休止を挟みながら現在も活動している。その一方、ソロとしても活動し、秋田昌美やゼヴなどとコラボレーションを展開した。
1981年、オリッジは新興宗教団体テンプル・オブ・サイキック・ユース(Thee Temple ov Psychick Youth)の結成メンバーとなる。黒魔術、性魔術にもとづく自己変革を目指した団体である。この活動のため、オリッジはイギリス国外退去処分をうけ、現在の居住地のニューヨークに移ることとなる。
2017年10月に慢性骨髄単球性白血病と診断され[3]、2020年3月14日にニューヨーク市で70歳で死去[1][4]。
人物
[編集]日本の音楽雑誌、ミュージック・マガジンの1980年8月号のインタビューで、ジェネシス・P・オリッジは自らが「普通の仕事ができない精神の持ち主で、仕事をしてもすぐに問題を起こして解雇されるだろう」とし、実際、インタビュー当時イギリス政府から恩給を貰っていると語っている。
オリッジの代名詞として語られている、「パンドロジェニー・プロジェクト(Pandrogeny Project)」(いわゆる性転換)は、2番目の妻であるレディー・ジェイ(Jacqueline Mary Breyer、2007年死去)の外見を目指して行われたものである。[5]
音楽
[編集](ジェネシス・P・オリッジ 名義)
- Interview By TOPYSCAN
- The Industrial Sessions 1977
- What's History (1983)
- "Je T'Aime" (1985)
- Alaura/Slave Priest (1990)
- What's History (1990)
- At Stockholm (1995)
- Vis Spei (1995)
- A Perfect Pain (With Merzbow) (1999)
- Direction Ov Travel (2002)
- Painful 7 Inches (2002)
- Wordship (2003)
- When I Was Young (2004)
(Thee Majesty名義)
- 「VITRUVIAN PAN」(2007)
映画作品
[編集]- 「デコーダー」(1983) - 製作・監督はムシャ、製作・企画・脚本はクラウス・メック。主演・音楽は元・アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのメンバー、F・M・アインハイト。他に音楽はデイヴ・ボール(ソフト・セル)、ジェネシス・P・オリッジ、マット・ジョンソン、主題歌はソフト・セルが担当。出演はビル・ライス、クリスチーネ・F。またウィリアム・バロウズ本人も出演している。
- 「パイレイト・テープ」- 監督デレク・ジャーマン。音楽担当。
- 「ラズベリー・ライヒ」(2004) - ブルース・ラ・ブルース監督。カメオ出演。
脚注
[編集]- ^ a b “Genesis Breyer P-Orridge Dead at 70” (英語). Pitchfork. 2020年3月15日閲覧。
- ^ “Sacred Bones and Dais Records Announce Psychic TV, Thee Temple Documentary: Exclusive”. Billboard 2018年10月30日閲覧。
- ^ “Throbbing Gristle & Psychic TV founder Genesis Breyer P-Orridge announces leukemia diagnosis” (英語). Consequence of Sound (2017年10月20日). 2020年3月15日閲覧。
- ^ “artists pay tribute to Genesis Breyer P-Orridge” (英語). BrooklynVegan. 2020年3月15日閲覧。
- ^ 正しくは、オリッジがレディー・ジェイの容姿を、レディー・ジェイがオリッジの容姿をそれぞれ目指して行った整形手術を指す。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Genesis P-orridge - ジェネシス・P・オリッジ公式サイト
- TOPY: Thee Temple ov Psychick Youth - テンプル・オブ・サイキック・ユース公式サイト
- THE LIVES AND ART OF GENESIS P-ORRIDGE @ A22 GALLERY