ジェーン・エア (1943年の映画)
ジェーン・エア | |
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Jane Eyre | |
監督 | ロバート・スティーヴンソン |
脚本 |
ロバート・スティーヴンソン オルダス・ハクスレイ ジョン・ハウスマン ケティ・フリングス[1] ヘンリー・コスター[1] |
原作 | シャーロット・ブロンテ |
製作 |
ウィリアム・ゲッツ[1] ケネス・マクゴーワン[1] |
出演者 |
オーソン・ウェルズ ジョーン・フォンテイン |
音楽 | バーナード・ハーマン |
撮影 | ジョージ・バーンズ |
編集 | ウォルター・トンプソン |
製作会社 | 20世紀フォックス |
配給 |
20世紀フォックス セントラル |
公開 |
1943年12月24日 1944年2月3日 1947年10月7日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $1,705,000[2] |
『ジェーン・エア』(Jane Eyre)は、1943年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はロバート・スティーヴンソン、出演はオーソン・ウェルズとジョーン・フォンテインなど。シャーロット・ブロンテの同名小説の映画化作品である。
ストーリー
[編集]成人したジェーン自身の語りで物語は進行する。孤児のジェーンは親戚のリード夫人の屋敷で育ったが、はっきりとものを言う性格が災いして、夫人に毛嫌いされ虐げられた。10歳になったジェーンは、慈善学校であるローウッド学園に送られることになり、世話をしてくれた乳母のベッシーに別れを告げた。
ジェーンは学園でも反抗的だと問題児扱いされたが、ヘレンという優しい性格の友人ができた。親切な村の医師リバーズは、ヘレンの咳を心配したが、冷酷なブロックルハースト校長は生徒の健康を気にかけず、ヘレンは結核で亡くなってしまった。
10年後にジェーンは学園を出て、家庭教師として生きる道を選んだ。ソーンフィールドと呼ばれる館に雇われたジェーンは、アデールという少女を任された。アデールは当主のロチェスターがフランスの踊り子から、彼の落とし子だと押し付けられた娘だった。
ロチェスターは高慢な皮肉屋だが、それは彼の純真な魂が傷ついたせいだと語るジェーン。ある夜、ジェーンは不気味な笑い声で目を覚まし、ロチェスターの寝室の火事を消し止めた。放火の疑いがあったが、命拾いしたロチェスターはジェーンに口止めし、誰にも事実を伝えなかった。
ロチェスターは媚びない性格のジェーンに好意を持ったが、美しいブランシュ嬢との交際を続け、母親や友人たちと共にソーンフィールド邸に招待した。宴会が開かれた日の深夜、ロチェスターはジェーンに血まみれの男の介抱を頼んだ。怪我人はジャマイカから来たメイソンという客だったが、ロチェスターは今回も真相を語らず、事件を内密に処理してしまった。
ロチェスターがブランシュ嬢と結婚すると思ったジェーンは、ソーンフィールド邸を出る決心をした。ロチェスターは金目当てのブランシュ嬢と客たちを追い返し、ジェーンに求婚した。しかし、結婚式に弁護士ブリッグズとともに現れたメイソンが異議を唱え、式は中止された。ロチェスターは過去に若気の至り、盲目にもメイソンの妹バーサと結婚していたのだ。精神に異常をきたしたバーサが今もソーンフィールド邸に幽閉されていることを知ったジェーンは、法や道徳に従い、愛するロチェスターに別れを告げ、館を後にした。
行き場のないジェーンは、乳母のベッシーに会いたい一心でリード家に戻り、リード夫人の最期を看取った。破産状態のリード家の公売を終え、ローウッド学園に勤めることを覚悟するジェーン。しかし、幻聴でロチェスターの声を聞いたジェーンは、胸騒ぎを覚えてソーンフィールド邸に戻った。館がバーサの放火で焼け落ち、バーサも亡くなったことを知ったジェーンは、失明したロチェスターと共に生きることを誓うのだった。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
---|---|---|---|
PDDVD版 | NET版 | ||
エドワード・ロチェスター | オーソン・ウェルズ | 中多和宏 | 新田昌玄 |
ジェーン・エア | ジョーン・フォンテイン | 藤貴子 | 武藤礼子 |
ペギー・アン・ガーナー(少女時代) | 笹森亜希 | ||
アデール | マーガレット・オブライエン | 佐藤香織 | 上原ゆかり |
リバース医師 | ジョン・サットン | 高瀬右光 | |
ヘンリー | ヘンリー・ダニエル | 河本邦弘 | 家弓家正 |
リード夫人 | アグネス・ムーアヘッド | 田中結子 | |
アリス・フェアファックス | エディス・バーレット | 西宏子 | |
リア | メエ・マーシュ[1] | ||
ヘレン | エリザベス・テイラー[1] | 増山江威子 | |
校長 | オーブリー・マザー | 斉藤次郎 | |
メイソン | ジョン・アボット | 船木真人 | |
ブランシュ | ヒラリー・ブルック | 中神亜紀 | |
イングラム夫人 | バーバラ・エヴェレスト | 坂本牧子 | |
ベシー | サラ・オールグッド | 柘植夏子 | |
アデール | マーガレト・オブライエン | 佐藤香織 | |
演出 | 大前剛 | ||
翻訳 | 中村佳寿代 |
- NET版:初回放送1969年10月25日『土曜映画劇場』
- PDDVD版:株式会社マックスターから2005年に発売。
作品の評価
[編集]Rotten Tomatoesによれば、13件の評論の全てが高評価であり、平均点は10点満点中7.79点となっている[3]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f クレジットなし。“Jane Eyre (1943) - Full Cast & Crew” (英語). IMDb. 2020年9月15日閲覧。
- ^ “Jane Eyre (1943)” (英語). IMDb. 2020年9月15日閲覧。
- ^ “Jane Eyre (1944)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年9月15日閲覧。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、ジェーン・エア (1943年の映画)に関するカテゴリがあります。
- ジェーン・エア - allcinema
- ジェーン・エア - KINENOTE
- Jane Eyre - オールムービー
- Jane Eyre - IMDb
- Jane Eyre - TCM Movie Database
- Jane Eyre - Rotten Tomatoes