ジオクチルソジウムスルホサクシネート
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Docusate sodium | |
IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | Colace, Ex-Lax, Senokot S |
Drugs.com | monograph |
MedlinePlus | a601113 |
胎児危険度分類 | |
薬物動態データ | |
作用発現 | 12 hrs to 5 days[2] |
作用持続時間 | 3 days[2] |
データベースID | |
CAS番号 | 577-11-7 |
ATCコード | A06AA02 (WHO) |
PubChem | CID: 23673837 |
ChemSpider | 10861 |
UNII | F05Q2T2JA0 |
KEGG | D00305 |
化学的データ | |
化学式 | C20H37NaO7S |
分子量 | 444.56 g/mol |
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物理的データ | |
密度 | 1.1 g/cm3 |
融点 | 153 - 157 °C (307 - 315 °F) |
水への溶解量 | 1 in 70 parts mg/mL (20 °C) |
ドクサート(Docusate)はドクサート塩(ドクサートえん、docusate salts)またはジオクチルスルホサクシネート(dioctyl sulfosuccinate)で知られ[3]、スルホコハク酸のエステルであるジオクチルスルホコハク酸と、ナトリウムからなる塩である。便秘の治療に用いられる便軟化剤タイプの瀉下薬である[2]。子どもの硬い便を解消するのに適切な薬剤とされる[2]。オピエートの副作用である便秘の治療に用いられ、単体または刺激性の瀉下薬と共に使用される[2]。投与法はカプセルによる経口または直腸座薬である[2]。通常、服用から1日から3日で効果がみられる[2]。
副作用は一般的に診られない[2]。稀に腹痛と下痢になることがある[2]。長期間の服用は、効果の減少と腸機能の低下の原因になる可能性がある[1]。妊娠中や授乳期のドクサートの服用は許容される[4]。
ドクサートの作用機序は便が水分を吸収するのを促し、便を柔らかくする効果がある[1][5]。ナトリウム、カルシウム、カリウムなどと塩化合成されたものが一般的である[2]。
世界保健機関の必須医薬品リストに掲載されており、最も効果的で安全な医療制度に必要とされる医薬品である[6]。後発医薬品として入手でき、値段は高くない[5]。米国での100投与分の価格は約14米ドルである[2]。ナトリウム塩(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム)は、食品添加物としても用いられ、その他にも乳化剤、分散剤、湿潤剤、としても使用される[7]。
出典
[編集]- ^ a b c 2013 Nurse's Drug Handbook.. Burlington, MA: Jones & Bartlett Learning. (2013). p. 366. ISBN 9781449642846
- ^ a b c d e f g h i j k “Docusate Salts”. The American Society of Health-System Pharmacists. September 23, 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。August 11, 2015閲覧。
- ^ “Stool Softeners” (August 15, 2011). September 5, 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。December 8, 2016閲覧。
- ^ Yaffe, Sumner J. (2011). Drugs in pregnancy and lactation : a reference guide to fetal and neonatal risk (9 ed.). Philadelphia: Wolters Kluwer Health/Lippincott Williams & Wilkins. p. 1651. ISBN 9781608317080
- ^ a b Hamilton, Richard J. (2013). Tarascon pocket pharmacopoeia : 2013 classic shirt-pocket edition (27 ed.). Burlington, Ma.: Jones & Bartlett Learning. p. 112. ISBN 9781449665869
- ^ “WHO Model List of Essential Medicines (19th List)”. World Health Organization (April 2015). December 13, 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。December 8, 2016閲覧。
- ^ Michael, fcompiled by; Ash, Irene (2004). Handbook of preservatives. Endicott, N.Y.: Synapse information resources. p. 375. ISBN 9781890595661