ジシクロベリン
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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | Byclomine, Bentyl, Dibent, others |
Drugs.com | monograph |
MedlinePlus | a684007 |
ライセンス | US Daily Med:リンク |
胎児危険度分類 | |
法的規制 | |
薬物動態データ | |
血漿タンパク結合 | >99% |
半減期 | 5 h |
化学的データ | |
化学式 | C19H35NO2 |
分子量 | 309.49 g·mol−1 |
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ジシクロベリン(英: Dicycloverine)または、ジサイクロミン(英: dicyclomine)でも知られている、過敏性腸症候群などの腸の痙攣の治療に用いられる医薬品である[1][2]。投与法は経口または筋肉内注射である[2]。乳児疝通や腸炎の治療に使用されてきたが、これらの用途を裏付ける証拠はない[2]。
一般的な副作用には、口渇、視力の低下、脱力感、眠気、ふらつき、などがあげられる[2]。重度の副作用には、精神病、乳児の呼吸障害などがあげられる[2]。妊娠中の人への投与は安全とされるが、授乳中の人への投与は推奨されない[3]。作用機序は完全には解明されていない[2]。
ジシクロベリンが米国で医薬品として承認されたのは1950年である[2]。後発医薬品として入手できる[1]。2019年の英国の国民保険サービスにかかる費用は1投与につき約1.84ポンドである[1]。米国での卸売価格は1投与につき約0.15米ドルである[4]。2017の米国で181番目に最も一般的に処方された医薬品であり、その処方件数は300万件を超える[5][6]。
出典
[編集]- ^ a b c British national formulary : BNF 76 (76 ed.). Pharmaceutical Press. (2018). pp. 759. ISBN 9780857113382
- ^ a b c d e f g “Dicyclomine Hydrochloride Monograph for Professionals” (英語). Drugs.com. American Society of Health-System Pharmacists. 5 May 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。3 March 2019閲覧。
- ^ “Dicyclomine Pregnancy and Breastfeeding Warnings” (英語). Drugs.com. 6 March 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。3 March 2019閲覧。
- ^ “NADAC as of 2019-02-27” (英語). Centers for Medicare and Medicaid Services. 2019年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。3 March 2019閲覧。
- ^ “The Top 300 of 2020”. ClinCalc. 12 February 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。11 April 2020閲覧。
- ^ “Dicyclomine Hydrochloride - Drug Usage Statistics”. ClinCalc. 12 July 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。11 April 2020閲覧。