ジヒドロピリミジナーゼ
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ジヒドロピリミジナーゼ(Dihydropyrimidinase、EC 3.5.2.2)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- 5,6-ジヒドロウラシル + 水3-ウレイドプロパン酸
従って、この酵素の2つの基質は5,6-ジヒドロウラシルと水、1つの生成物は3-ウレイドプロパン酸である。
この酵素は加水分解酵素、特にペプチド結合以外のC-O結合、中でも環状アミドに作用するものに分類される。系統名は、5,6-ジヒドロピリミジン アミドヒドロラーゼである。その他よく用いられる名前に、hydantoinase、hydropyrimidine hydrase、hydantoin peptidase、pyrimidine hydrase、D-hydantoinase等がある。
この酵素は、ピリミジン代謝、β-アラニン代謝、パントテン酸生合成の3つの代謝経路に関与している。
構造
[編集]2007年末時点で、この酵素の10つの構造が解明されている。蛋白質構造データバンクのコードは、1GKP、1GKQ、1GKR、1NFG、1YNY、2FTW、2FTY、2FVK、2FVM及び2GSEである。
出典
[編集]- Brooks KP, Jones EA, Kim BD, Sander EG (1983). “Bovine liver dihydropyrimidine amidohydrolase: purification, properties, and characterization as a zinc metalloenzyme”. Arch. Biochem. Biophys. 226 (2): 469–83. doi:10.1016/0003-9861(83)90316-8. PMID 6639068.
- EADIE GS, BERNHEIM F, BERNHEIM ML (1949). “The partial purification and properties of animal and plant hydantoinases”. J. Biol. Chem. 181 (2): 449–58. PMID 15393763.