ジャック・ベッケル
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ジャック・ベッケル Jacques Becker | |||||||||
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生年月日 | 1906年9月15日 | ||||||||
没年月日 | 1960年2月21日(53歳没) | ||||||||
出生地 | フランス パリ | ||||||||
死没地 | 同上 | ||||||||
職業 | 映画監督、脚本家 | ||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||
活動期間 | 1935年 - 1960年 | ||||||||
配偶者 | フランソワーズ・ファビアン (1956年 - 1960年) | ||||||||
著名な家族 | ジャン・ベッケル (息子) | ||||||||
主な作品 | |||||||||
『七月のランデヴー』(1949年) 『現金に手を出すな』 『モンパルナスの灯』 『穴』 | |||||||||
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ジャック・ベッケル (Jacques Becker, 1906年9月15日 - 1960年2月21日) は、フランスの映画監督、脚本家。フランソワ・トリュフォーをはじめとするヌーヴェルヴァーグの監督たちに敬愛された数少ないフランス人監督の一人である。
来歴
[編集]1906年9月15日、パリで生まれる。幼少期に画家のポール・セザンヌを通じてジャン・ルノワールと知り合い、1931年から1938年まで助監督を務めた。
1942年、初の長編となる『最後の切り札』を発表。以後、『赤い手のグッピー』(1943年)や『偽れる装い』(1945年)といった作品を発表する。1947年の『幸福の設計』はカンヌ国際映画祭で恋愛心理映画賞を、1949年の『七月のランデヴー』はルイ・デリュック賞を受賞した。これらの作品は1951年の『エドワールとキャロリーヌ』とともに「パリ市井三部作」として知られる[1]。
1952年、シモーヌ・シニョレを起用した『肉体の冠』を発表。1954年の『現金に手を出すな』はフレンチ・フィルム・ノワールの古典として知られ、ジャン・ギャバンにヴェネツィア国際映画祭男優賞をもたらした。1958年にはジェラール・フィリップを起用し、アメデオ・モディリアーニの半生を描いた『モンパルナスの灯』を発表した。同作はマックス・オフュルスが生前に企画していたものである。1960年の『穴』は脱獄映画の傑作として知られる。同年2月21日、53歳で病死した。
私生活
[編集]1956年に女優のフランソワーズ・ファビアンと結婚した。息子のジャンは映画監督に、エチエンヌは撮影監督になった。孫のルイはプロデューサーである。
監督作品
[編集]- 最後の切り札 Dernier Atout (1942年)
- 赤い手のグッピー Goupi mains rouges (1943年)
- 偽れる装い Falbalas (1945年)
- 幸福の設計 Antoine et Antoinette (1947年)
- 七月のランデヴー Rendez-vous de juillet (1949年)
- エドワールとキャロリーヌ Édouard et Caroline (1951年)
- 肉体の冠 Casque d'or (1952年)
- エストラパード街 Rue de l'estrapade (1953年)
- 現金に手を出すな Touchez pas au grisbi (1954年)
- アラブの盗賊 Ali Baba et les quarante voleurs (1954年) DVD題『アリババと四十人の盗賊』
- 怪盗ルパン Les Aventures d'Arsène Lupin (1957年)
- モンパルナスの灯 Les Amants de Montparnasse / Montparnasse 19 (1958年)
- 穴 Le Trou (1960年)
脚注
[編集]- ^ “ジャック・ベッケル - アテネ・フランセ文化センター”. Athenee Francais. 26 October 2014閲覧。