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ジャングラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャングラー
ジャンル アクションゲーム
対応機種 アーケード
アルカディア
ぴゅう太
Xbox 360
PlayStation 4
Nintendo Switch
開発元 コナミ
発売元 コナミ
人数 1-2人(交互)
発売日 日本 1982年[1]
アメリカ合衆国 1982年[1]
対象年齢 IARC:3+
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ジャングラー』(: Jungler)は、1981年[注釈 1]コナミ工業[注釈 2]より発売されたアーケード用アクションゲームである。

概要

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プレイヤーは迷路の中にいる状の自機(白色)を操り、各面の同じく蛇状の敵をすべて倒すことが目的となる[注釈 3]。操作には4方向レバー1本とショットボタン1個を用いる。

自機および敵の身体はそれぞれ頭(1個)、胴体(0-7個)、尻尾(0-1個)で構成されており、それらを含めた長さの初期値は自機が8、敵が9である。機体の胴体部分は迷路上に時々出るイチゴを取ることで長くなり(長さは最大9まで)、逆に敵の弾が尻尾に当たると胴体が消えて短くなる。弾を撃って相手の尻尾を攻撃することにより、胴体を消して短くできる。自機も敵も長さが短くなればなるほど移動スピードがアップする。また、自機は上から下へなどの直接Uターン動作は可能だが、敵は直接Uターンの動作が存在しないため、下記の自爆するルールがある。

敵を倒すには、自機が敵よりも長いか同じ長さの時に自機の頭を敵の頭にぶつける、もしくは頭のみにしてから弾で攻撃する必要がある。敵の色が自機と同じ長さの黄色、自機より短い緑色なら頭に体当たりして倒せるが、自機より長い赤色のときに体当たりすると逆にミスとなり、自機を1機失う。自機が頭のみの状態で敵の弾を受けてもミスとなる。自機および敵の当たり判定は、頭は相手の頭(頭のみの場合は相手の弾も)、尻尾は相手の弾だけで、それぞれの胴体には存在しない。

迷路には通行止めの箇所があり、自機は通行できないが、敵が触れると引っかかって動けなくなり、時間経過で自爆する。

すべての敵を倒すと1面クリア。全8面構成となっており、9面以降迷路は1-8面の繰り返しであるが、全体のゲームスピードがアップする。

エクステンド(自機増加)は一定得点ごとのほか、自機の長さが9の状態で面クリアすると胴体ストックが1つ追加され(その代わり、次の面では長さ8でスタートする)、それが8つ集まるとエクステンドされる。胴体ストックがない状態で自機をすべて失うとゲームオーバーになるが、胴体ストックが1つでもあればゲームオーバーにはならず、ストックされた分の長さで復活するというユニークなシステムを採っている。

得点配分は次の通り。

  • 敵を体当たりで倒す - (80×敵の長さ)点。ただし長さが9の場合は800点
  • 敵の尻尾を弾で撃つ - 60点
  • 頭のみの敵を弾で撃つ - 500点
  • 敵が通行止めに引っかかる - 300点(長さは無関係。その後に自爆した場合は無得点)
  • イチゴを取る - 500点

移植版

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家庭用ゲーム機「ぴゅう太」および、「アルカディア」において移植版が発売[4]

また、20103月Xbox 360のレトロゲームオンデマンド配信サービス「Game Room」で配信されたほか、2024年2月22日アーケードアーカイブスの1作品としてPlayStation 4版とNintendo Switch版が配信[2][5][6]、アーケードアーカイブス版は「こだわり設定」にてゲームスピードの調整、現在ステージと自機数を表示するといった事が設定可能。

日本国外においては学研トイホビーよりLSIゲーム版も発売されている。

備考

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  • 1993年12月に開催されたイベント「コナミPCエンジン祭り」には本作のリメイク『バトルジャングラー』が出展されたが、発売には至らなかった[7]

脚注

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注釈

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  1. ^ 1981年はゲーム画面のコピーライト上の表記であり、アーケードアーカイブス版でもオリジナルの発売日を1981年発売としている[2]。一方、『ゲームマシン』1982年4月15日号の紹介記事では1982年4月下旬発売予定[3]として記載、1982年11月29日号に掲載された「Video Game (Coin-OP) Lists」ではコナミ工業から発売された日本版は1982年1月発売、スターンから発売された米国版は1982年2月発売と記載している[1]
  2. ^ 2006年3月31日持株会社化に伴い、版権はコナミデジタルエンタテインメントに移行。
  3. ^ 『ゲームマシン』1982年4月15日号に掲載された紹介記事では、自機および敵のことを虫として扱っている[3]。一方、ぴゅう太版のパッケージ裏では自機および敵のことをドラゴンとして扱っている。

出典

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  1. ^ a b c Video Game (Coin-Op) Lists」『ゲームマシン』第201号(アミューズメント通信社)1982年11月29日、20-23面。オリジナルの2019年12月1日時点におけるアーカイブ。
  2. ^ a b 【アケアカ】『ジャングラー』Switch/PS4で2月22日配信。迷路のようなステージを徘徊する敵に弾を当てて撃破を目指すアクションゲーム”. ファミ通.com. KADOKAWA (2024年2月21日). 2024年2月22日閲覧。
  3. ^ a b 汽車を通すレールをつなぐため ブロックを移動 コナミの「ガッタン・ゴットン」、「ジャングラー」も」『ゲームマシン』第186号(アミューズメント通信社)1982年4月15日、19面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。
  4. ^ 家庭用TVゲーム機はいま」『ゲームマシン』第214号(アミューズメント通信社)1983年6月1日、21-23面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。
  5. ^ 簗島 (2024年2月21日). “「アーケードアーカイブス ジャングラー」2月22日配信。迷路の中で蛇状の自機と敵が戦う,1981年にKONAMIから発売されたアクションゲーム”. 4Gamer.net. Aetas. 2024年2月22日閲覧。
  6. ^ Gamer編集部 (2024年2月21日). “「アーケードアーカイブス ジャングラー」が2月22日に配信!迷路のようなステージを徘徊する敵を倒すアクションゲーム”. Gamer. ixll. 2024年2月22日閲覧。
  7. ^ 鯨武 2023, p. 44.

参考文献

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  • 鯨武長之介『PCエンジン&メガドライブ発売中止ゲーム図鑑(ゲームラボ選書)』三才ブックス、東京、2023年3月22日。ISBN 978-4-86673-359-3OCLC 1373376760 

外部リンク

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