ジュゼッペ・レッコ
ジュゼッペ・レッコ Giuseppe Recco | |
---|---|
ジュゼッペ・レッコの狩りの獲物を描いた静物画 | |
生誕 |
1634年 ナポリ |
死没 |
1695年5月29日 アリカンテ |
ジュゼッペ・レッコ(Giuseppe Recco、1634年 - 1695年5月29日)はイタリアの画家である。狩りの獲物や、魚を描いた、静物画で知られる。
略歴
[編集]当時スペインから派遣される総督(副王)によって統治されていたナポリ王国で生まれた。父親のジャコモ・レッコ(Giacomo Recco: 1603-1653)は、花瓶に活けられた花を描くことが多かった静物画家で、父親や、叔父の静物画家、ジョバン・バッティスタ・レッコ(Giovan Battista Recco: 1615-1660)、父親の工房で働いていたパオロ・ポルポラ(Paolo Porpora: 1617-1673)らに学んだと考えられている。
叔父と1654年までミラノに滞在していたことが記録されていて[1]、ミラノに近いベルガモで楽器を配した静物画を描いていた画家、エヴァリスト・バスケニス(Evaristo Baschenis: 1617–1677)からも学んだと考える研究者もいる。
題材に狩りの獲物や、魚も選び、静物画家として高い評価をえた。スペイン王室にも作品を買い上げられ、現在もプラド美術館に作品が収蔵されている。
スペイン国王、カルロス2世のもとで、イタリア出身の画家、ルカ・ジョルダーノが宮廷画家として働いていて、静物画家のアンドレア・ベルヴェデーレ(Andrea Belvedere: 1652-1732)もマドリードで働いていた。ジュゼッペ・レッコも1695年に国王から招かれ、娘のエレナ・レッコ(Elena Recco: 1654–1715)とマドリードに移る途中にスペインの港町、アリカンテで亡くなったとされる[1] 。娘のエレナはスペインの宮廷で静物画を描き、スペインで亡くなった[2]。
作品
[編集]-
魚のある静物画
-
魚と皿
-
Still-life with the Five Senses
脚注
[編集]- ^ a b RKD
- ^ Elena Recco en RKD.
参考文献
[編集]- Mina Gregori, Galerie Florencji: Uffizi i Pitti. Arcydzieła malarstwa, Warszawa: Arkady, 2003. ISBN 9788321342696.
- Pushkin Museum, "Catalog of the Picture Gallery", M, "Fine Art", 1986, p. 147-148
- Boni, Filippo de' (1852), Biografia degli artisti ovvero dizionario della vita e delle opere dei pittori, degli scultori, degli intagliatori, dei tipografi e dei musici di ogni nazione che fiorirono da'tempi più remoti sino á nostri giorni (2ª ed.), Venecia, Presso Andrea Santini e Figlio.