ジョセフ・ゴーグエン
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ジョセフ・アマディ・ゴーグエン(Joseph Amadee Goguen、1941年6月28日 - 2006年7月3日)は、アメリカ合衆国の計算機科学者。
人物・来歴
[編集]彼はカリフォルニア大学サンディエゴ校の計算機科学・工学部門に所属する計算機科学の教授、「Journal of Consciousness Studies」の編集長であった。
彼はチベット仏教の信奉者で、チョギャム・トゥルンパの弟子であった。1970年代後半から、1980年代はじめにかけて、コロラド州ボルダーにトゥルンパが設立したナロパ・インスティテュート(後のナロパ大学(Naropa University)の前身)で、科学分野の教員を務めていた。
研究領域
[編集]ゴーグエン の研究領域は以下のとおり多岐にわたり、
- プログラミング言語OBJファミリーの開発
- プロダクト・ファジィ論理[1]
- 計算機科学における圏論の応用[2]
- ソフトウェア工学
- ファジィ論理
- 代数的意味論(algebraic semantics)
- ユーザインタフェース設計
- 代数的記号論
- 計算や情報の哲学
- 形式手法(特に、隠れ代数(hidden algebra)定理証明)
- 二項関係に基づくプログラミング
- 関数プログラミング
- (計算機科学における)institution概念
などに取り組んでいた。彼は1997年に、「Tossing Algebraic Flowers Down the Great Divide (大分水嶺に代数の花を放る)」と題した、その時点までの自分の仕事を回顧する文章を発表している。
経歴
[編集]- 1963年 - ハーバード大学にて学士号(数学)を取得
- 1968年 - カリフォルニア大学バークレー校にてPh.D.(数学)を取得
- 1979年 - カリフォルニア州メンローパークのSRIインターナショナル
- 1988年 - オックスフォード大学の計算機科学研究所に就任
- 同年 - セント・アンズ・カレッジのフェローに就任
- 1996年 - カリフォルニア大学サンディエゴ校の計算機科学・工学部の教授に就任
- 2006年7月6日永眠
主な著作
[編集]- Goguen, J.A., "L-fuzzy sets". Journal of Mathematical Analysis and Applications 18(1):145–174, 1967.
- Goguen, J.A., "The logic of inexact concepts". Synthese 19(3/4):325–373, 1969.
- Joseph A. Goguen (1991), A Categorical Manifesto
- Goguen, J.A. (editor), Art and the Brain. Journal of Consciousness Studies, 6(6/7), June/July 1999.
脚注
[編集]- ^ その標準的な含意は、しばしば「ゴーグエン含意(Goguen implication)」と呼ばれる。
- ^ Joseph A. Goguen (1991), A Categorical Manifesto など
参考文献
[編集]- “Tossing Algebraic Flowers Down the Great Divide” (PDF). University of California, San Diego. 2011年3月3日閲覧。 - 初出は、Cristopher Calude, ed (1999). People and Ideas in Theoretical Computer Science. Springer. pp. 93-129. ISBN 978-9814021135
- Anthony Freeman (2006), Joseph A. Goguen