ジョゼフ・ビヤンネメ・カヴェントゥ
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ジョゼフ・ビヤンネメ・カヴェントゥ(Joseph Bienaimé Caventou、1795年 - 1877年)は、サントメール (パ=ド=カレー県)出身のフランスの薬剤師である。パリのEcole de Pharmacie(薬学校)の教授で、ピエール=ジョセフ・ペルティエと共同研究を行った。温和な溶媒を用いて植物から生理活性物質を数多く単離し、アルカロイドの研究の草分けとなった。彼が単離に成功した物質には、以下のようなものがある。
年 | 単離化合物 | 源 |
---|---|---|
1817 | クロロフィル | |
1817 | エメチン | トコン |
1818 | ストリキニーネ | マチン |
1819 | ブルシン | マチン |
1820 | シンコニン、キニーネ | キナノキ |
1821 | カフェイン |
キナノキの樹皮から単離された硫酸キニーネは、後にマラリアの治療薬になることが発見された[1][2]。
研究者の両名ともこの化合物の発見の特許を主張せず、誰でも利用できるようにした。1823年、彼らはアルカロイド化合物の中に窒素を発見した。彼らが発見した化合物には、この他にコルヒチンやベラトリジンがある。
月には、彼の名前に因んで名付けられたカヴェントゥというクレーターがある。
出典
[編集]- ^ Haas L (1994). “Pierre Joseph Pelletier (1788-1842) and Jean Bienaime Caventou (1795-1887)”. J Neurol Neurosurg Psychiatry 57 (11): 1333. doi:10.1136/jnnp.57.11.1333. PMC 1073182. PMID 7964807 .
- ^ Kyle R, Shampe M (1974). “Discoverers of quinine”. JAMA 229 (4): 462. doi:10.1001/jama.229.4.462. PMID 4600403.
関連文献
[編集]- Delepine, Marcel (1951). “Joseph Pelletier and Joseph Caventou”. Journal of Chemical Education 28 (September): 454–461. doi:10.1021/ed028p454.