ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ
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ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ(Giovanni Battista Sammartini, 1700年頃 ミラノ - 1775年1月15日 同地)はイタリアの前古典派音楽の作曲家で、オルガニスト・楽長・教師。
現代では器楽曲が重視されているが、最初期においては宗教音楽の作曲家であった。グルックの恩師と言われ、ヨハン・クリスティアン・バッハに影響を与えたことでも知られる。非常な多作家で、大量の歌劇と、70曲をこえる交響曲のほか、数多くの協奏曲や室内楽曲を遺した。とりわけその交響曲は、短いオペラのシンフォニア(序曲)から、重々しい序曲と主題の展開を特徴とするウィーン古典派の交響曲へと変化してゆく時期の始まりを予告している。死後急速に忘れ去られたうえ、作品の多くが散逸したため、再評価は20世紀に入ってからであった。現在も楽譜の発見など、研究が進められている。
頭文字が共通するために、同じように多作家だった兄ジュゼッペ(1695年 - 1750年)と、しばしば混同されている。
主要作品
[編集]- 歌劇
- メメット Memet
- 器楽曲
- 交響曲
- チェロとピッコロのための二重協奏曲
- フルート協奏曲
- ヴァイオリン協奏曲
- トリオ・ソナタ(多数)
- オルガン・ソナタ
- チェロ・ソナタ
- ヴァイオリン・ソナタ
- フルート・ソナタ
参考文献
[編集]下記のジェンキンズとチャージンはイタリア音楽研究家であり、サンマルティーニ兄弟のほか、ヴィヴァルディやパイジェッロ、ボッケリーニの作品を整理し、校訂している。ジョヴァンニ・サンマルティーニ作品に添えられる学術的整理番号"J-C"は、この両者の頭文字にちなんでいる。
- Churgin, Bathia and Jenkins, Newell. Thematic Catalog of the Works of Giovanni Sammartini: Orchestral and Vocal Music. Cambridge: published for the American Musicological Society by Harvard University Press, 1976. Not presently available. ISBN 0674877357