ジョージ・シャックル
表示
ポストケインジアン | |
---|---|
生誕 | 1903年7月14日 |
死没 | 1992年3月3日(88歳没) |
国籍 | イギリス |
研究機関 | リヴァプール大学 |
研究分野 | 期待、不確実性、経済思想史 |
母校 | LSE |
影響を 受けた人物 |
フリードリッヒ・ハイエク ジェームズ・ミード |
論敵 | |
実績 |
驚愕関数 『経済理論の体系』(著書) |
ジョージ・シャックル(G・L・S・シャックル、George Lennox Sharman Shackle、1903年7月14日 - 1992年3月3日)は、ケンブリッジ出身のイギリスの経済学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で学び、リヴァプール大学で教えた。「期待」と「不確実性」の問題に関心を示したほか、経済思想史を研究した。
略歴
[編集]- 1903年 イギリスのケンブリッジで生まれる。父親は数学教師であった。
- ケンブリッジのThe Perse Schoolへ入学するも、同時に銀行員や教師としても働く。
- 1931年 ロンドン大学を卒業してBA[要曖昧さ回避]を取る。
- 1937年 ロンドン大学でPh.D.を取得する(当初、フリードリッヒ・ハイエクに指導を受けるも、後ではケインズに興味をもつ)。
- 1930年代にLSEで教鞭をとる。
- 1939年 - 1945年 第二次世界大戦のために働く。
- 1945年 - 1950年 ジェームズ・ミードのもとthe Cabinet Secretariatの経済セクションで働く。
- 1951年 LSEを去り、リヴァプール大学の経済学教授となる。
- 1955年 - 1969年 王立経済学会の評議員になる。
- 1966年 科学振興を目的とする大英学術協会のF部門長を務める。
- 1969年 退官。
- 1992年 死去。
研究
[編集]- 経済活動は将来の出来事についての期待に支配されるが、将来の出来事はもともと不確実なものであり、したがってほとんど予測不可能である。
- 不確実性の存在を洞察して、「驚愕関数」(surprise function)の理論を提示した。シャックルは、驚愕関数の輪郭についてのいくつかを公式化することができた。
- 1965年の著書『経済理論の体系』(“A Scheme of Economic Theory”)では、経済理論を8つ(大まかにいえば5つ)に分類している。
- General timeless equilibrium
- Leontief models
- Harrod-Hicks models of systematic movement
- Austrian capital theory
- Marshall's time-spectrum
- Neo-Wicksellian sequence analysis
- Keynesian kaleido-statics
- Non-distributive expectation
著作
[編集]- 『期待・投資・所得』、1938年
- 『経済学における期待』、1949年(第2版1952年)
- 『人間の行為における決定・秩序・時間』、1961年(第2版1969年)
- 『経済理論の体系』、1965年
- 『認識学と経済学』、1972年
- 『高度な理論の時代』、1967年