ジーコサッカー
ジャンル | サッカーゲーム |
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対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | エレクトロニックアーツ |
発売元 | EAビクター |
人数 | 1人 |
メディア | 8メガビットロムカセット[1] |
発売日 | 1994年3月4日 |
デバイス | スーパーファミコンマウス対応 |
『ジーコサッカー』(ZICO Soccer)は、エレクトロニック・アーツ・ビクター(現エレクトロニック・アーツ)が1994年3月4日に発売したスーパーファミコン用ソフト。元サッカー日本代表監督で、発売当時はJリーグ・鹿島アントラーズに所属していたジーコが監修している[2][注 1]。説明書の冒頭にジーコの言葉が添えられている[2]。
概要
[編集]24か国の代表チームと鹿島アントラーズの計25チームが使用可能。操作体系は他のサッカーゲームに見られない極めて独特のスタイルで、選手を直接操作せずフィールド上でカーソルを動かしながら選手を誘導するというものになっている。スーパーファミコンマウス対応で、十字キーでは極めてカーソル操作がしづらい[2][4]。
また、スポーツゲームとしては極めて珍しく対戦モードが存在しない[2]。さらに、実名使用の許諾を得たのが鹿島アントラーズだけで、それ以外の各国代表選手は全て変名になっている[2][4]。ワールドトーナメントであるのにクラブチームであるアントラーズが参戦している点からして設定も雑[2]。
評価
[編集]こうした初心者にはハードルが高過ぎる点と中途半端な実名使用が敬遠されてか、本作の売上は芳しくなかった。そのため、ゲーム自体の内容よりも「スーパーファミコン後期の代表的投げ売りタイトル」として知名度が高い。ある店では「新品が10円でワゴンに山積みされていた」という報告もあり[2][5]、雑誌『ゲームラボ』では一時期、この種の投げ売り報告コーナーに「激安ZICO」というタイトルを付けていたほどである。
なお、本作に関する著名なエピソードとして、本作のカートリッジが任天堂へライセンス料を払わない非公認ゲーム、特に『SM調教師瞳』に転用されたというものがある[4][6]。と同時に、『SM調教師瞳』に関して長らく上述の投げ売りのエピソードから「投げ売りの中古カセットROMを買い占めて転用した」とされていたがこれは事実ではなく、改造に使った本作のカセットROMは問屋経由で発売日の前に安価で購入した新品の過剰在庫品であった事が後のインタビュー記事において語られている[7]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 「スーパーファミコンソフトオールカタログ 1994年」『スーパーファミコン パーフェクトカタログ』、ジーウォーク、2019年9月28日、113頁、ISBN 9784862979131。
- ^ a b c d e f g 株式会社QBQ編 『スーパーファミコンクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2017年。ISBN 9784865117097 p10-11
- ^ “「Zico: The Official Game」について,“サッカーの神様”ジーコ氏に聞く。人生・技術が凝縮された初めての“私のゲーム””. 4Gamer.net (2013年5月28日). 2024年1月16日閲覧。
- ^ a b c 株式会社QBQ編 『懐かしスーパーファミコン パーフェクトガイド』 マガジンボックス(M.B.ムック)、2016年。ISBN 9784866400082 p14-15
- ^ Game*Sparkリサーチ『もっとも安く購入したゲーム』結果発表(Game*Spark)
- ^ 「『SM調教師瞳』開発者インタビュー」 『ゲームラボ 2012年7月号』 2012年7月1日 三才ブックス pp.22-25
- ^ 『ゲームラボ 2020春夏号』(三才ブックス)2020年6月18日。JAN 4910091560702 50-53頁「SM調教師瞳ぶっちゃけインタビュー」より。
外部リンク
[編集]- 史上最悪のサッカーゲームは『ジーコサッカー』 - ウェイバックマシン(2010年7月1日アーカイブ分)(ロケットニュース24)