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スター Z-70

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Z-70
Z-70B短機関銃
概要
製造国 スペインの旗 スペイン[1]
設計・製造 スター・ボニファシオ・エチェベリア英語版[1]
性能
口径 9mm[1]
銃身長 200mm[1]
ライフリング 6条右回り[1]
使用弾薬 9x19mmパラベラム弾[1]
装弾数 30発[1]
作動方式 ブローバック、オープンボルト[1]
全長 671/479mm[1]
重量 3,000g[1]
発射速度 550発/分[1]
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Z-70は、スペインスター・ボニファシオ・エチェベリア英語版社が製造していた短機関銃である[1]

概要

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同社が1960年代に開発し、スペイン軍に制式採用されていたZ-62短機関銃の改良モデルである[1][2]

オープンボルト方式の短機関銃であり、全体的なデザインはイギリス製のスターリング短機関銃の影響を受けている[1]。円筒形のボルトとレシーバーを持ち、単純なブローバック方式で動作する[2]

トリガーはZ-62同様に上下2か所に指掛け部が設けられ、上方に指をかけて引くとフルオート射撃、下方に指をかけて引くとセミオート射撃となる[2]。マニュアルセフティはクロスボルト式で、グリップ上部の中央に配置されている[2]。コッキングハンドルは、射撃時にボルトと連動しない独立式で、バレルジャケットの左側面に配置されている[2]。ストックは下方向への折り畳み式で、折りたたんだ状態ではハンドガードとしても機能する[3]

Z-62では使用弾薬に9x19mmパラベラム弾を使用するモデルと9×23mmラルゴ弾英語版 を使用するモデルの2種類が製造されていたが、Z-70では9×19mmパラベラム弾仕様のみが製造された[2]

1970年に完成し、1971年にスペイン陸軍で制式採用されたほか、スペイン警察でも採用された。また、海外にも輸出された[1]

派生型

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Z-70B
トリガーシステムが一般的な1段式のものに改められ、代わってマニュアルセフティを兼用するセレクターレバーが配置されたほか、マガジンキャッチのデザインも変更されている[3][4]

運用国

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 床井雅美『最新サブ・マシンガン図鑑』徳間書店、2000年7月15日、249頁。ISBN 4-19-891342-0 
  2. ^ a b c d e f 床井 雅美『オールカラー最新軍用銃事典』並木書房、2013年5月1日、296頁。ISBN 978-4-89063-303-6 
  3. ^ a b Maxim Popenker. “Star Z-62 Z-70B”. Modern Firearms. 2024年9月20日閲覧。
  4. ^ Ian McCollum. “Star Z-70B: Spain’s Improved SMG”. Forgotten Weapons. 2024年9月20日閲覧。

関連項目

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