コパ・スダメリカーナ
CONMEBOLスダメリカーナ | |
---|---|
開始年 | 2002年 |
主催 | CONMEBOL |
地域 | 南アメリカ |
参加チーム数 | 44+12 |
加盟国 | CONMEBOL加盟国 |
前回優勝 | LDUキト(2回目) |
最多優勝 |
インデペンディエンテ ボカ・ジュニアーズ アトレチコ・パラナエンセ インデペンディエンテ・デル・バジェ LDUキト (2回) |
サイト | 公式サイト |
コパ・スダメリカーナ(西: Copa Sudamericana)は、南米サッカー連盟(CONMEBOL)が主催する、クラブチームによるサッカーの国際大会である。
概要
[編集]1998年から4回開催されたコパ・メルコスール(南米南部クラブカップ)とコパ・メルコノルテ(南米北部クラブカップ)を統合する形で、2002年より開催されている。大会の位置づけとしては、コパCONMEBOL(1992年~1999年)からの流れを汲む。
コパ・リベルタドーレスが欧州で言うところのUEFAチャンピオンズリーグだとすると、本大会はUEFAヨーロッパリーグに相当する。大会当初は日産自動車が冠スポンサーとなったため、Copa Nissan Sudamericana(コパ・日産・スダメリカーナ)が正式名称となっていたが、ブリヂストン(2011年度~2012年度/Copa Bridgestone Sudamericana)を経て、2013年度~2014年度はトタルが冠スポンサーとなったためにCopa Total Sudamericana(コパ・トタル・スダメリカーナ)となっていた。なお、"Copa Sudamericana"とはスペイン語で「南アメリカ杯」の意味である。2019年度からはUEFAヨーロッパリーグ同様、決勝は一発勝負で開催される。
開催方式
[編集]予選から準決勝までは全試合ホーム・アンド・アウェー方式で行われる。主に、加盟各国内リーグ戦のうち、コパ・リベルタドーレス出場順位の次点の数チーム(但し、次点チームであっても前回のコパ・リベルタドーレス優勝、あるいは国内カップ戦優勝などでコパ・リベルタドーレスに進出するチームは除く)が出場する権利を得る。
国別出場枠
[編集]2021年度以降
[編集]- ブラジル:6
- アルゼンチン:6
- コロンビア:4
- チリ:4
- ウルグアイ:4
- パラグアイ:4
- エクアドル:4
- ペルー:4
- ボリビア:4
- ベネズエラ:4
- 同年度のコパ・リベルタドーレスの予選3回戦、グループステージ敗退チームの一部:12
2005年~2008年までは北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)からも招待されていた。
出場枠数の変遷
[編集]2002 | 2003- 2004 |
2005- 2008 |
2009 | 2010- 2011 |
2012- 2016 |
2017- 2020 |
2021- | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
前回大会覇者 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | - | - |
同年度のCL出場クラブの一部 | - | - | - | - | - | - | 10 | 12 |
アルゼンチン | 4 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 |
ボリビア | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 |
ブラジル | - | 12 | 8 | 8 | 8 | 8 | 6 | 6 |
チリ | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 |
コロンビア | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 |
エクアドル | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 |
パラグアイ | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 |
ペルー | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 |
ウルグアイ | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 |
ベネズエラ | 2 | 2 | 2 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 |
CONCACAF所属国 | - | - | 3 | - | - | - | - | - |
合計 | 21 | 35 | 34 | 31 | 39 | 47 | 54 | 56 |
- 2002年大会には、前回覇者の位置づけで、最後(2001年)のコパ・メルコスールで優勝したサン・ロレンソが招待された。
- 前回大会覇者は2017年度以降は当大会ではなく、コパ・リベルタドーレスのグループステージに出場するため、グループステージを3位で敗退し、当大会に出場しない限り、連覇が達成できない仕組みとなった。
- 2005年~2008年には、北中米カリブ海サッカー連盟から、メキシコの2チーム(主にリーガMXの上位チーム)、その他の国の1チーム(アメリカ合衆国(2005年大会=MLSカップ2004優勝チーム/2007年大会=サポーターズ・シールド2007受賞チーム)、コスタリカ(2006年大会=コパ・インテルクルベスUNCAF2005優勝チーム)、ホンジュラス(2008年大会=コパ・インテルクルベスUNCAF2007優勝チーム))が招待されていた。それに加えて、2007年大会には、前回大会覇者としてパチューカも出場した。
- ボカ・ジュニアーズとリーベル・プレートは、出場資格を満たしたかに関わらず、2002年大会~2008年大会まで当大会に招待されていた。
現行の開催方式
[編集]予選
[編集]アルゼンチンとブラジル以外の8カ国から出場する32チームが、同じ国のチーム同士でホームアンドアウェー形式で対戦し、勝者はグループステージに進出する。
グループステージ
[編集]予選の勝者16チーム、アルゼンチンとブラジルから出場する12チーム、同じ年度のコパ・リベルタドーレスの予選3回戦で敗退した4チームの計32チームが出場し、各グループの勝者計8チームが決勝トーナメントに進出する。
決勝トーナメント
[編集]グループステージの勝者8チーム、同じ年度のコパ・リベルタドーレスのグループステージを3位で敗退した8チームの計16チームが出場する。準決勝まではホームアンドアウェー形式で対戦する。決勝戦のみ、予め選定された中立地での1試合勝負で行い、優勝チームを決定する。
2017年から2020年までの開催方式
[編集]予選1回戦
[編集]直接、当大会に出場する44チームを、南部のチーム(アルゼンチン、ボリビア、チリ、パラグアイ、ウルグアイ)対北部のチーム(ブラジル、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラ)となるよう抽選する。ホームアンドアウェー形式の対戦の勝者が2回戦に進出する。
予選2回戦
[編集]1回戦の勝者22チームに、同じ年度のコパ・リベルタドーレスの3回戦敗退チームのうち成績上位2チーム、グループステージを3位で敗退した8チームを加えた計32チームを抽選し、ホームアンドアウェー形式で対戦する。対戦の勝者16チームが決勝トーナメントに進出する。なお、抽選時に、2回戦の試合番号を基に決勝トーナメントの組み合わせも決定される。
決勝トーナメント
[編集]予選2回戦の勝者16チームが進出し、ホームアンドアウェー形式で対戦する。2019年以降の決勝戦のみ、予め選定された中立地での1試合勝負で行い、優勝チームを決定する。
2016年までの開催方式
[編集]- 決勝トーナメントは2004年までは8チーム、2005年以降は16チームで行われた。
- 2005年以降、前回大会覇者は決勝トーナメントにシードされていた。(2008年大会を除く。)
- 予選に出場するブラジルとアルゼンチンのチームは、同じ国のチーム同士で対戦して決勝トーナメント進出を争う形式が多かった。2007年までは、その他の国も2カ国ずつのペア(計4チーム)で決勝トーナメント進出を争った。
優勝特典
[編集]この大会で優勝したクラブには、レコパ・スダメリカーナへの出場権が与えられる。2010年度大会から次年度のコパ・リベルタドーレスへの出場権も与えられるようになった。
また、2008年よりJリーグカップの優勝クラブと対戦する国際試合「Jリーグカップ/コパ・スダメリカーナ王者決定戦(旧:スルガ銀行チャンピオンシップ)」に招待されている。
結果
[編集]統計
[編集]クラブ別成績
[編集]クラブ名 | 優 | 準 | 優勝年度 | 準優勝年度 |
---|---|---|---|---|
LDUキト | 2 | 1 | 2009,2023 | 2011 |
ボカ・ジュニアーズ | 2 | 0 | 2004,2005 | |
インデペンディエンテ | 2 | 0 | 2010,2017 | |
アトレチコ・パラナエンセ | 2 | 0 | 2018,2021 | |
インデペンディエンテ・デル・バジェ | 2 | 0 | 2019,2022 | |
リーベル・プレート | 1 | 1 | 2014 | 2003 |
ラヌース | 1 | 1 | 2013 | 2020 |
サンパウロ | 1 | 1 | 2012 | 2022 |
サン・ロレンソ | 1 | 0 | 2002 | |
シエンシアーノ | 1 | 0 | 2003 | |
パチューカ | 1 | 0 | 2006 | |
アルセナル | 1 | 0 | 2007 | |
インテルナシオナル | 1 | 0 | 2008 | |
ウニベルシダ・デ・チレ | 1 | 0 | 2011 | |
サンタフェ | 1 | 0 | 2015 | |
シャペコエンセ | 1 | 0 | 2016 | |
デフェンサ・イ・フスティシア | 1 | 0 | 2020 | |
アトレティコ・ナシオナル | 0 | 3 | 2002,2014,2016 | |
ボリバル | 0 | 1 | 2004 | |
UNAMプーマス | 0 | 1 | 2005 | |
コロコロ | 0 | 1 | 2006 | |
クルブ・アメリカ | 0 | 1 | 2007 | |
エストゥディアンテス | 0 | 1 | 2008 | |
フルミネンセ | 0 | 1 | 2009 | |
ゴイアス | 0 | 1 | 2010 | |
ティグレ | 0 | 1 | 2012 | |
ポンチ・プレッタ | 0 | 1 | 2013 | |
ウラカン | 0 | 1 | 2015 | |
フラメンゴ | 0 | 1 | 2017 | |
ジュニオール | 0 | 1 | 2018 | |
コロン | 0 | 1 | 2019 | |
レッドブル・ブラガンチーノ | 0 | 1 | 2021 | |
フォルタレーザ | 0 | 1 | 2023 |
クラブ所在国別成績
[編集]国・地域名 | 優 | 準 |
---|---|---|
アルゼンチン | 10 | 6 |
ブラジル | 5 | 8 |
エクアドル | 4 | 1 |
コロンビア | 1 | 4 |
メキシコ | 1 | 2 |
チリ | 1 | 1 |
ペルー | 1 | 0 |
ボリビア | 0 | 1 |
オフィシャルスポンサー
[編集]オフィシャルパートナー
[編集]オフィシャルライセンシー
[編集]脚注
[編集]- ^ “Se viene una CONMEBOL Sudamericana más competitiva y representativa | CONMEBOL”. www.conmebol.com. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “CONMEBOL Sudamericana 2021”. CONMEBOL. 2021年2月21日閲覧。
- ^ “シャペコエンセの優勝が決定…クラブ暫定会長「南米連盟から宣言を受けた」”. SOCCER KING. (2016年12月5日) 2016年12月5日閲覧。
外部リンク
[編集]- 大会公式サイト
- 大会情報 - CONMEBOL.com
- RSSSFによる記録