スチールウール
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スチールウール(英語:Steel wool)は、非常に微細かつ柔軟な鉄繊維のたわしである。金たわしとも呼ばれる。 1896年に商品化された[1]。製造には、低炭素の鉄が使用され、目的の細さにできるブローチ切削刃で細い繊維状に加工する。
利用
[編集]- 木工
- 主に、木工作業での曲面や表面の研磨、ニス塗りや塗装時などに使われる.[2]。ただし、オーク材の場合は木材のタンニンと鉄分が反応して変色するため、ステンレスやブロンズ製たわしが使用される。
- 家庭での利用
- 家の清掃、食器洗いに使われる。また、ネズミなどの侵入口を埋めるのにも使われる。
- 発火
- 繊維が細いスチールウールは酸素と結合しやすいことから、緊急時には乾電池を使い、火口として使用される[3]。
- フィルター
- 自動車の排ガスフィルターなどに利用される[4]。
規格
[編集]Grade Name | Grade Code | inches | mm |
---|---|---|---|
Super Fine | 0000# | 0.001 | 0.025 |
Extra Fine | 000# | 0.0015 | 0.035 |
Very Fine | 00# | 0.0018 | 0.040 |
Fine | 0# | 0.002 | 0.050 |
Medium | 1# | 0.0025 | 0.060 |
Medium Coarse | 2# | 0.003 | 0.075 |
Coarse | 3# | 0.0035 | 0.090 |
Extra Coarse | 4# | 0.004 | 0.100 |
出典
[編集]- ^ Iron Age, Vol. LVII, p.871, cited by Journal of the Iron and Steel Institute,Volume 50, Issue 2, p.482
- ^ “Steel wool: low-cost, do-everything home and shop material”. Popular Science (Bonnier Corporation) 208 (5): 124. (May 1976). ISSN 0161-7370 2009年7月21日閲覧。.
- ^ 避難所開設を疑似体験(毎日新聞)
- ^ 『ボッシュ自動車ハンドブック』シュタールジャパン刊、p447
- ^ “Steel Wool Grades”. The Engineering ToolBox. 23 March 2014閲覧。