ステアー AUG パラ
概要 | |
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製造国 | オーストリア[1] |
設計・製造 | ステアー[1] |
性能 | |
口径 | 9 mm[1] |
銃身長 | 422 mm[1] |
ライフリング | 6条右回り[1] |
使用弾薬 | 9x19mmパラベラム弾[1] |
装弾数 | 25/32 発[1] |
作動方式 | ブローバック、クローズドボルト[2] |
全長 | 660 mm[1] |
重量 | 3600 g[1] |
発射速度 | 650-750 発/分[1] |
AUG パラは、オーストリアのステアー社が設計・製造する短機関銃である[2]。AUG-9[2]やAUG SMG[1]、AUG 9mmパラ・モデル[1]と呼ばれることもある。
概要
[編集]本銃はステアー社が開発したAUG自動小銃の派生型で、ストックや撃発機構は同一のものを使用している[1][3][4]。このため、小銃と同様の操作感で使用することができ[4]、部品の確保と補給も容易に行うことができる[2]。また、3つの主要部品を組み替えることで、最小10分で自動小銃を短機関銃に変更できるキットも存在している[2]。
ブルパップ設計を採用しているため短機関銃としては銃身が長く、クローズドボルト方式で動作することもあって、高い命中精度と長い射程を有している[1][2]。銃口部にはネジが切ってあり、サプレッサーや催涙弾発射機の装着が可能[1][2]。短機関銃としては珍しく、銃剣を取り付けることもできる[2]。
射撃モードの選択はトリガーの引き具合で行い、トリガーを軽く引くことでセミオート射撃、引き切ることでフルオート射撃を行うことができる[1][3][4]。安全装置はクロスボルト式のボタン型で、グリップの上部に配置されている[2]。マガジンは同社のMPi69短機関銃のものと同一の25/32発入り箱型マガジンを使用し、元々の小銃用マガジン挿入口に追加されたアダプターに挿入する[2]。射撃は右構えからのみ可能[4]。
AUG A1小銃をベースとした初期モデルでは、1.5倍のスコープが搭載されていた[3]。2008年には上面にピカティニー・レールを装備したモデルが登場し、2009年にはAUG A3小銃をベースにしたモデルが登場している[4]。
2010年時点で、軍や警察での採用は確認されていない[5]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 床井雅美『最新サブ・マシンガン図鑑』徳間書店、2000年7月15日、88頁。ISBN 4-19-891342-0。
- ^ a b c d e f g h i j 『週刊ワールド・ウェポン 世界の兵器 完全データ・ファイル 32号』デアゴスティーニ、2003年5月6日、7頁。
- ^ a b c Maxim Popenker. “Steyr AUG para 9 mm submachine gun”. Modern Firearms. 2024年12月16日閲覧。
- ^ a b c d e Richard D. Jones,Leland S. Ness (2011-01-27) (英語). Jane's Infantry Weapons 2011-2012. Janes Information Group. p. 82. ISBN 978-071062947-0
- ^ Richard D. Jones,Leland S. Ness (2011-01-27) (英語). Jane's Infantry Weapons 2011-2012. Janes Information Group. pp. 697-712. ISBN 978-071062947-0