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ステゴテトラベロドン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ステゴテトラベロドン
生息年代: 中新世後期から鮮新世前期, 8–4.2 Ma
Stegotetrabelodon syrticus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 哺乳綱 Mammalia
: 長鼻目 Proboscidea
: ゾウ科 Elephantidae
: ステゴテトラベロドン
Stegotetrabeldon
Petrocchi, 1941
学名
Stegotetrabeldon
タイプ種
Stegotetrabelodon syrticus
Petrocchi, 1941
  • S. syrticus Petrocchi, 1941
  • S. orbus Maglio, 1970
  • S. lybicus Petrocchi, 1943
  • S. emiratus Sanders, 2022

ステゴテトラベロドンStegotetrabeldon)は絶滅したゾウ科の1つである。リビアケニアウガンダアラビア半島イタリアで化石が発見されており、中新世後期 - 漸新世前期に生息していた[要出典]

系譜

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ステゴテトラベロドンは、ゾウ科では最も古い系譜にあるとされている[1]

最古の種であるS. emiratusアラブ首長国連邦のバイヌナ層(800 - 600万年前)の地層から発見されている[要出典]。同地域からは2006年に足跡の化石も産出しており、群れの形式は現在のゾウと大差なかったようである[2]

S. orbus はケニア、ウガンダで化石が発見されており、約750万年前から420万年前に生息していた。またS. syrticusはリビアのほか、当時アフリカ大陸の一部であったイタリア南部のカラブリア州からも化石が産出しており、約680万 - 530万年前に生息していた[要出典]

形態・生態

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S. syrticus は最大で肩までの高さが4 m、体重は12 tに達したと推測されており、S. emiratusも同様に最大体高3.7 m、体重11 tと推測されている[要出典]アフリカゾウなどののちのゾウ科動物と比較すると永久小臼歯が退化していないこと、下顎の牙が長大であることなど原始的な点が多くみられる。牙は上下に1対ずつあり前方にまっすぐ伸びていたという[3]。この牙は上あごのものは最大で長さ3 m、重さ40 kgに達するのに対し、下顎のものは軽量化されており最大でも2 m、13 kgにしかならなかった。そのため下顎の牙は湿地帯で植物の根を掘り起こすのに役に立ったと推測されており、これもプラティベロドンなどに見られる原始的な特徴を残している確固たる証拠とされる[1]。なおのちのゾウ科動物にはこのような下顎の牙は見られず、退化したという[4][1]

Stegotetrabelodon molar

脚注

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  1. ^ a b c ゾウの祖先「驚愕の面構え」…!なんと「牙が4本も突き出ていた」その衝撃的すぎる姿を公開しよう” (2024年10月18日). 2024年10月19日閲覧。
  2. ^ ステゴテトラベロドン(Stegotetrabelodon)”. 川崎悟司イラスト集. 2024年10月19日閲覧。
  3. ^ 髙桒祐司 監修『絶滅動物』KADOKAWA〈角川の図鑑集めるGET!〉、2022年11月16日、79頁。ISBN 978-4-04-112870-1 
  4. ^ 實吉達郎 監修、平井敏明 イラスト『絶滅動物最強王図鑑 No.1決定トーナメント!!』学研、2016年7月27日、107頁。ISBN 978-4-05-204480-9 

外部リンク

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