コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ』
サクソンスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ヘヴィメタル
時間
レーベル カレア・レコード英語版
プロデュース サクソン、ピート・ヒントン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 11位(イギリス[1]
  • 37位(スウェーデン[2]
  • サクソン アルバム 年表
    ホイールズ・オブ・スティール
    (1980年)
    ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ
    (1980年)
    デニム・アンド・レザー
    (1981年)
    テンプレートを表示

    ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ[注釈 1]』(Strong Arm of the Law)は、イングランドヘヴィメタルバンドサクソン1980年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

    背景

    [編集]

    タイトル曲は、ビフ・バイフォードの説明によればポール・クィン作のリフから発展した曲で、歌詞は警察による交通取り締まりを題材としている[3]。「ダラス1PM」は、1963年のケネディ大統領暗殺事件を題材としている[4]

    反響

    [編集]

    全英アルバムチャートでは13週トップ100入りし、最高11位を記録した[1]。本作からのシングル「ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ」は全英シングルチャートで63位に達した[1]

    スウェーデンのアルバム・チャートでは2回(4週)連続で37位を記録した[2]

    評価・影響

    [編集]

    Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「前作と比べると、明快でヒット性の高い曲は少ないが、『ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ』には最初から最後まで比類なき一貫性があり、多くのファンや批評家からも、サクソンの決定盤とみなされている」と評している[5]。また、ポール・エリオットは2019年、本作および前作『ホイールズ・オブ・スティール』(1980年)の2作をサクソンの必聴盤として挙げ「この年には『バック・イン・ブラック』、『ヘヴン&ヘル』、『エース・オブ・スペーズ』他多数の、時代を超えたハードロック/ヘヴィメタルの名盤が発表されたが、サクソンもまた、このジャンルを代表する名盤を1枚のみならず2枚発表した」と評している[4]

    ドイツのパワーメタル・バンド、パラゴン英語版は、アルバム『ロウ・オヴ・ザ・ブレイド』(2002年)の限定デジパック盤に「トゥ・ヘル・アンド・バック・アゲイン」のカヴァーを収録し[6]、更にサクソンのトリビュート・アルバム『Eagleution - A Tribute to Saxon』(2005年)に「20,000フィート」のカヴァーを提供した[7]

    収録曲

    [編集]

    全曲ともメンバー5人の共作。

    1. ヘヴィ・メタル・サンダー - "Heavy Metal Thunder" - 4:21
    2. トゥ・ヘル・アンド・バック・アゲイン - "To Hell and Back Again" - 4:48
    3. ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ - "Strong Arm of the Law" - 4:43
    4. テイキング・ユア・チャンス - "Taking Your Chances" - 4:21
    5. 20,000フィート - "20,000 Ft." - 3:25
    6. ハングリー・イヤーズ - "Hungry Years" - 5:08
    7. シックス・フォーム・ガールズ - "Sixth Form Girls" - 4:19
    8. ダラス1PM - "Dallas 1 PM" - 6:27

    2006年リマスターCDボーナス・トラック

    [編集]
    1. 20,000フィート(ライヴ) - "20,000 Ft. (Live)" - 3:30
    2. ダラス1PM(ライヴ) - "Dallas 1 PM (Live)" - 6:18
    3. ハングリー・イヤーズ(ライヴ) - "Hungry Years (Live)" - 5:57
    4. ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ(ライヴ) - "Strong Arm of the Law (Live)" - 4:52
    5. ヘヴィ・メタル・サンダー(ライヴ) - "Heavy Metal Thunder (Live)" - 4:01

    2009年リマスターCDボーナス・トラック

    [編集]

    9. - 12.は1982年4月25日に行われたBBCセッションの録音で、ドラムスはナイジェル・グロックラーが担当している[8]

    1. 20,000フィート - "20,000 Ft. (BBC Session)" - 3:17
    2. ダラス1PM - "Dallas 1 PM (BBC Session)" - 6:01
    3. イーグル・ハズ・ランデッド - "The Eagle Has Landed (BBC Session)" - 7:32
    4. 747(ストレンジャーズ・イン・ザ・ナイト) - "747 (Strangers in the Night) (BBC Session)" - 4:41
    5. トゥ・ヘル・アンド・バック・アゲイン(オルタネイト・ヴァージョン) - "To Hell and Back Again (Alternate Version)" - 4:47
    6. 20,000フィート(アビイ・ロード・ミックス2009) - "20,000 Ft. (Abbey Road Mix 2009)" - 4:10
    7. マンディ(アーリー・ヴァージョン・オブ・シックス・フォーム・ガールズ) - "Mandy" - 3:58
    8. ヘヴィ・メタル・サンダー(アビイ・ロード・ミックス2009) - "Heavy Metal Thunder (Abbey Road Mix 2009)" - 4:15

    参加ミュージシャン

    [編集]

    脚注

    [編集]

    注釈

    [編集]
    1. ^ 1994年再発CD (TOCP-8373)、1998年再発CD (TOCP-3419)、2006年再発CD (TOCP-67873)の帯に準拠。日本初回盤LP (P-10971G)では『鋼鉄の掟』という邦題が付いていた。

    出典

    [編集]
    1. ^ a b c SAXON | full Official Chart History | Official Charts Company
    2. ^ a b swedishcharts.com - Saxon - Strong Arm Of The Law
    3. ^ Prato, Greg (2014年4月30日). “Biff Byford of Saxon: Songwriter Interview”. Songfacts. 2021年7月12日閲覧。
    4. ^ a b Elliott, Paul (2019年2月15日). “Saxon: a guide to their best albums”. loudersound.com. future plc. 2021年7月12日閲覧。
    5. ^ Rivadavia, Eduardo. “Strong Arm of the Law - Saxon”. AllMusic. 2021年7月12日閲覧。
    6. ^ Paragon - Law Of The Blade (2002, Digipak, CD) - Discogs
    7. ^ Eagleution - A Tribute To Saxon (2005, CD) - Discogs
    8. ^ Saxon - Strong Arm Of The Law (2009, CD) - Discogs

    外部リンク

    [編集]