ストーンドヘンジ
『ストーンドヘンジ』 | ||||
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テン・イヤーズ・アフター の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1968年9月5日 - 13日[1] | |||
ジャンル | ブルースロック、ハードロック | |||
時間 | ||||
レーベル | デラム・レコード | |||
プロデュース | マイク・ヴァーノン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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テン・イヤーズ・アフター アルバム 年表 | ||||
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『ストーンドヘンジ』(Stonedhenge)は、イングランドのロック・バンド、テン・イヤーズ・アフターが1969年2月に発表したアルバム。通算3作目、スタジオ・アルバムとしては2作目に当たる。
背景
[編集]イギリス盤LPのジャケットには、朝日を浴びたストーンヘンジの絵が使用された。バンドは当初、本物のストーンヘンジの写真を使おうとしていたが、希望していた写真は使用できず、プロデューサーのマイク・ヴァーノンらは代わりの写真を撮影しようと現地へ向かったが、途中で警察の尋問を受けて、現地入りした頃には既に日が昇っており、意図していた通りの写真は撮れなかったという[1]。
レオ・ライオンズ作の「ファロ」は、ビル・エヴァンス・トリオの一員として知られるジャズ・ベーシスト、スコット・ラファロに捧げられた曲である[1]。
反響・評価
[編集]イギリスでは5週にわたり全英アルバムチャートでトップ100入りして、最高6位を記録し、バンド初の全英トップ10アルバムとなった[2]。アメリカでは18週Billboard 200入りし、1969年4月12日付のチャートで最高61位を記録した[3]。
Hal Horowitzはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「この4人組は既に、基本に忠実なブギー・ロックの型からの発展を試みていた。プロデューサーのマイク・ヴァーノンが、バンドをよりジャズ及びブルース指向の方向性へ導いていった『ストーンドヘンジ』は、その成果である。そのことはスウィングしている"Woman Trouble"において特に顕著だが、このアルバムは概して、テン・イヤーズ・アフターの基本的なコンセプトを失うことなく、サウンドの幅が広がっている」と評している[4]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はアルヴィン・リー作。
- ゴーイング・トゥ・トライ - "Going to Try" - 4:51
- リディアなしでは - "I Can't Live Without Lydia" (Chick Churchill) - 1:23
- ウーマン・トラブル - "Woman Trouble" - 4:37
- スクーブリー・ウーブリー・ドゥーボブ - "Skoobly-Oobly-Doobob" - 1:42
- ヒア・ミー・コーリング - "Hear Me Calling" - 5:44
- 悲しい歌 - "A Sad Song" - 3:23
- スリー・ブラインド・マイス - "Three Blind Mice" (traditional/arranged by Ric Lee) - 0:58
- 忘れられたタイトル - "No Title" - 8:12
- ファロ - "Faro" (Leo Lyons) - 1:11
- スピード・キルズ - "Speed Kills" (Alvin Lee, Mike Vernon) - 3:41
2002年リマスターCDボーナス・トラック
[編集]- ヒア・ミー・コーリング(シングル・ヴァージョン) - "Hear Me Calling (Single version)" - 3:46
- ウーマン・トラブル(USヴァージョン) - "Woman Trouble (US version)" - 4:51
- アイム・ゴーイング・ホーム(シングル・ヴァージョン) - "I'm Going Home (Single version)" - 3:39
- ブギー・オン - "Boogie On" - 14:26
参加ミュージシャン
[編集]- アルヴィン・リー - ボーカル、ギター、ピアノ、パーカッション
- チック・チャーチル - オルガン、ピアノ、チェレスタ
- レオ・ライオンズ - ベース、コントラバス、パーカッション
- リック・リー - ドラムス、ティンパニ、パーカッション
アディショナル・ミュージシャン
- マイク・ヴァーノン - ハーモニー・ボーカル
- サイモン・ステイブル - コンガ
脚注・出典
[編集]- ^ a b c 2002年リマスターCD (Deram / 8828982)英文ライナーノーツ(リック・リー)
- ^ a b TEN YEARS AFTER | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ a b “Ten Years After Stonedhenge Chart History”. Billboard. 2018年2月22日閲覧。
- ^ Horowitz, Hal. “Stonedhenge - Ten Years After”. AllMusic. 2018年2月22日閲覧。