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ストーンハート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ストーンハート三部作
  • 『ストーンハート』(2007年)
  • 『アイアンハンド』(2008年)
  • 『シルバータン』(2009年)

著者 チャーリー・フレッチャー
原題 The Stoneheart trilogy
訳者 大嶌双恵
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
ジャンル ファンタジーヤング・アダルト・フィクション
出版社 イギリスの旗 Hodder
日本の旗 理論社
出版日 イギリスの旗 イギリス
2006年 - 2008年
日本の旗 日本
2007年4月6日 - 2009年4月1日
巻数 3巻

ストーンハート三部作は、イギリス小説家チャーリー・フレッチャーによるファンタジー小説であり、『ストーンハート』、『アイアンハンド』、『シルバータン』の3作で構成されている。

物語の舞台は彫像たちが動きまわる「裏ロンドン」であり、裏ロンドンは現実のロンドンと重なっている。裏ロンドンから現実へ干渉することができる一方、現実のロンドンの人々は、裏ロンドンの存在に全く気づかず過ごしている。 本作は、あることがきっかけで裏ロンドンに落ちてしまった少年ジョージと、その裏ロンドンで生きのびてきた少女イーディ、そして二人をサポートする第一次世界大戦兵士の彫像ガナーを軸に物語は展開する。


キャラクター

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ジョージ・チャップマン
本作の主人公。テンプルバーのドラゴンと戦い、「造り主」の印を得た。
イーディ・レーメル
滅んだと言われる能力者「グリント」の少女。物語の序盤でジョージと出会う。
ウォーカー
ジョージやイーディの敵対者。石のしもべの呪いを受け、じっとしていることができない。
作中ではエリザベス朝のオカルト信仰者ジョン・ディーであることが示唆されている。

スピット

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人間をモデルとした彫像は、その中に特定の人物の心を宿し、活動することができる。その人の「生き写し(spitting image)」であるため、「スピット」と呼ばれる。スピットは邪悪な彫像タイントたちと対立している。

ガナー
ジョージが初めて出会う「スピット」。チャールズ・サージェント・ジャガー英語版によって作られたロイヤル・アーティラリ・メモリアル英語版の一部であり、普段はハイド・パーク・コーナーにいる。
将校
ガナーと同じ記念碑の一部であり、ジョージがガナーの台座に立ったときに出会う。
スフィンクス
クレオパトラの針のそばで出会う像。半分はライオン、半分は女性であるため、彼女らがスピットかタイントかは不明確。
ディクショナリー・ジョンソン
すべての英単語とその定義を書き留めた最初の人物、サミュエル・ジョンソンの彫像。ジョンソン自身のように、彫像は筋肉のけいれんやそわそわする行動を起こしやすい。パーシー・ヘザリントン・フィッツジェラルド英語版によって作られた像は、ウェストミンスターのセント・クレメント・デーンズ教会英語版の後ろにある。
ブラックフライアー
疑わしさもある謎めいた修道士像のスピット。像はロンドンのパブブラックフライアーズの上に立っている。
フュージリア連隊兵
ジョージが出会う5人目のスピットで、ジョージをグリッドマンから救った。アルバート・トフト英語版によって作られたロイヤル・ロンドン・フュージリアーズ・モニュメント英語版は、地下鉄チャンスリー・レーン駅近くのハイ・ホルボーン英語版にある。連隊礼拝堂はセント・セパルカー・ウィズアウト・ニューゲイト教会英語版にある。
赤の女王
2作目「アイアンハンド」でイーディが出会う像。西暦60年ごろにローマ帝国と戦ったとされる女王ブーディカを模る銅像。像は女王と戦車、そして2人の娘で構成される。
トーマス・ソーニクロフト(英語版)によって作られた像は、ウェストミンスター橋の西岸、ウェストミンスター宮殿にある。

タイント

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動物や他の生き物の像(翼手竜やトカゲなど)は、その中に心がないため、会話することができない。「タイント」と呼ばれる。

翼手竜
自然史博物館でジョージが初めて出会った、動く彫像。ジョージを追いかけてきたが、ガナーによって殺された。
サラマンダー
3つのトカゲのような彫像で、ガナーによって殺される。
グリッドマン
人型のタイントで、分離された金属の彫刻である。グリッドマンの像は、チャンセリー・レーンのハイホルボーンにある。
ミノタウロス
イーディが捕まったが、ジョージが作った粘土の弾丸によって殺された。
雨どい
セント・パンクラス駅近くのガーゴイルで、当初はジョージ達と敵対していた。ジョージが「造り主」の能力を使って翼を癒し、それからはジョージの側で戦うようになる。また、「雨どい」という名前はジョージによって名付けられた。
テンプルバーのドラゴン
すべてのドラゴンの彫刻の中で最も強力で気高い。雨どいと同様にジョージと戦い、ジョージに怪我を負わせるが、シリーズの終盤では自身の目的のためにタイントを裏切った。
ドラゴンが作られた目的は都市を守ることであり、それに従って戦う相手を選んだ。

サブキャラクター

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キリングベック先生
冒頭に出てくるジョージの学校の先生。
ケイ
ジョージの「ベビーシッター」。下の階に住んでいる。
クロッカー
ジョージの協力者で、時を刻み続ける呪いを受けている。

映画化

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本作の映画化権は、出版の数か月前にパラマウントによって購入されていた。 [1] 2009年3月24日、ディズニーは、イメージムーバーズを通じて映画を制作する予定のロバート・ゼメキスと映画化について話し合っていた。 [2]

その後映画化に関する続報はない。

脚注

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  1. ^ Paramount gets "Stoneheart"”. The Hollywood News (21 March 2006). 2 September 2009時点のオリジナルよりアーカイブ。27 March 2008閲覧。
  2. ^ Kit (March 24, 2009). “ImageMovers, Dis kid around”. The Hollywood Reporter. September 25, 2021閲覧。