スナップドラゴン (ゲーム)

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スナップドラゴンを遊ぶ子供たち

スナップドラゴン英語: Snap-dragon英語: Snapdragon)、フラップドラゴン英語: Flap-dragon英語: Flapdragon)は、16世紀から19世紀初頭のヨーロッパで盛んに行われていたゲームの1種[1][2]。冬、とくにクリスマスの期間に行われていた[2]

レーズンなどに、ウイスキーブランデーを注いて着火し、そうやって燃えているレーズンを素早くつまんで食べるゲームである[1][2]

ルイス・キャロルの児童小説『鏡の国のアリス』には、このゲームとトンボ英語: dragonfly)とをdragonの語でつなぎ合わせたスナップドラゴンフライ(Snap-dragon-fly、モエトンボ)という架空の昆虫が登場する[1][2]

また、煉獄から魂を救い出すというモチーフを有していたことからハロウィンでも盛んに行われており、アガサ・クリスティーの小説『ハロウィーン・パーティー』でもその様子が描かれている[1]

出典[編集]

  1. ^ a b c d リアル「火中の栗」が16世紀から19世紀初頭のヨーロッパで大流行 危険きわまりないクリスマスゲームとは”. 神戸新聞NEXT (2023年1月2日). 2023年6月8日閲覧。
  2. ^ a b c d 稲木昭子、沖田知子「モエトンボ」『謎解き「アリス物語」: 不思議の国と鏡の国へ』PHP研究所、2010年。ISBN 978-4569778303 

外部リンク[編集]