スライド・オン・ディス
『スライド・オン・ディス』 | ||||
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ロン・ウッド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Continuum Records | |||
プロデュース | ロン・ウッド、バーナード・ファウラー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ロン・ウッド アルバム 年表 | ||||
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『スライド・オン・ディス』(Slide on This)は、イングランドのロック・ミュージシャン、ロン・ウッド[1]が1992年に発表した、ソロ名義では5作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]ローリング・ストーンズのツアーでバックアップ・ボーカルを務めてきたバーナード・ファウラーが、ボーカルだけでなくソングライティングや演奏にも貢献した[2]。「Testify」は、パーラメンツが1967年にヒットさせた曲のカヴァーである[3]。
「Always Wanted More」はジョー・エリオット(デフ・レパード)とのデュエットで、エリオットは「Josephine」と「Show Me」のバッキング・ボーカルでも参加した[4]。なお、エリオットは「Show Me」のセッションでベースも弾いており、「採用はされなかったけど、これで俺は自分の孫に、チャーリー・ワッツのドラムスとロニー・ウッドのギターに合わせてベースを弾いたって自慢できるよ。凄いことさ」と語っている[4]。「Like It」ではホットハウス・フラワーズがバック・バンドを務めた[2]。
「Breathe on Me」は、ウッドが1975年に発表したソロ・アルバム『ナウ・ルック』収録曲のリメイクである[5]。
反響・評価
[編集]アメリカでは、総合アルバム・チャートのBillboard 200入りを果たせなかったが、「Show Me」は『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで30位を記録した[6]。William Ruhlmannはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「"Josephine"や"Like It"といった曲が、典型的なローリング・ストーンズ的ロックである一方、ストーンズの"Angie"や"Beast of Burden"を思わせるアコースティック・バラード"Always Wanted More"もある」と評している[2]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はロン・ウッドとバーナード・ファウラーの共作。
- "Somebody Else Might" - 4:51
- "Testify" (George Clinton, Deron Taylor) - 5:00
- "Ain't Rock and Roll" - 3:46
- "Josephine" - 5:29
- "Knock Yer Teeth Out" (Ron Wood, Bernard Fowler / Additional lyrics by Julian Lloyd) - 4:04
- "Ragtime Annie" (Traditional) - 2:33
- "Must Be Love" (Jerry Williams) - 4:12
- "Fear for Your Future" - 4:03
- "Show Me" (J. Williams) - 3:35
- "Always Wanted More" - 5:43
- "Thinkin'" - 5:51
- "Like It" - 4:28
- "Breathe on Me" (R. Wood) - 5:39
日本盤ボーナス・トラック
[編集]- "Josephine (In Your Face Mix)" - 4:28
参加ミュージシャン
[編集]- ロン・ウッド - ボーカル、ギター、アコースティック・ベース
- バーナード・ファウラー - ボーカル、キーボード、プログラミング
- ジョー・エリオット - アディショナル・ボーカル
- ジ・エッジ - アディショナル・ギター
- イアン・マクレガン - ピアノ
- チャック・リーヴェル - ピアノ、オルガン
- ダグ・ウィンビッシュ - ベース
- チャーリー・ワッツ - ドラムス
- サイモン・カーク - ドラムス
- ウェイン・シーヒー - ドラムス
- フェリム・ゴームリー - サクソフォーン
- Sergei Erdenko, Colm McCauchey, Oleg Ponomarev - フィドル
- Sean Garvey - アコーディオン、スクィーズ・ボックス
- マイケル・ケイメン - ストリングス・アレンジ
- ホットハウス・フラワーズ(on #12)
- ジミー・ワールウィンド・ホワイト - スペシャル・オーヴァーダブ(on #12)
脚注
[編集]- ^ 日本盤CD (SRCS-6617)の帯ではロン・ウッド名義となっているが、ジャケットではRonnie Woodと表記されている。
- ^ a b c Ruhlmann, William. “Slide on This - Ron Wood”. AllMusic. 2019年8月8日閲覧。
- ^ “Ronnie Wood Artist Page”. uDiscoverMusic. 2019年8月8日閲覧。
- ^ a b “Def Leppard's Joe Elliott Does Rock'n'Roll Kill Braincells?”. NME. TI Media Limited (2011年7月12日). 2019年8月8日閲覧。
- ^ “SLIDE ON THIS”. Ronnie Wood Official Website. 2019年8月8日閲覧。
- ^ “Ron Wood - Awards”. AllMusic. 2016年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月8日閲覧。