スリーハイ
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒224-0023 神奈川県横浜市都筑区東山田四丁目42番16号[1] 北緯35度33分43.2秒 東経139度36分32.4秒 / 北緯35.562000度 東経139.609000度座標: 北緯35度33分43.2秒 東経139度36分32.4秒 / 北緯35.562000度 東経139.609000度 |
設立 | 1990年[2] |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 1020001044142 |
事業内容 | 産業用ヒーター製造販売[2] |
代表者 | 男澤誠(代表取締役)[2] |
資本金 | 3,000万円[2] |
外部リンク | https://www.threehigh.co.jp/ |
特記事項:ISO9001、ISO14001認証取得済 |
株式会社スリーハイ(英: THREE HIGH CO.,LTD[2])は、神奈川県横浜市都筑区に本拠を置く、ヒーターメーカー。産業用ヒーターの製造・販売を行う。攻めのCSRに取り組む企業としても知られる。
概要
[編集]1987年創業。1990年設立。シリコンラバーヒーターの製造に特化[3]。「ものを想う。ひとを想う。」が経営理念。工場と住宅が混在する準工業地域に所在し、ヒーターの製造・販売を行うが、「東山田準工業地域をまもる会」に所属し、「地域に開かれた工場」を実現[4]。
2度の経営危機を経験するが、主力製品の絞り込みと強化、検索エンジン最適化などのネット戦略でV字回復を達成[3]。受注の80-90%は、ホームページからの注文を実現[4]。自社の採用専用サイトを充実させることで、人材獲得にも成功[5]。2022年現在、約7,000社を超える顧客を持ち、海外にも進出。CSRにも熱心で、2022年には「神奈川がんばる企業エース2022」「健康経営優良法人2022(中小規模法人部門)」に認定された[6][7]。
社名の由来は、「High-Technology」(技術)、「High-Touch」(接客術)、「High-Fashion」(創造術)の3つのHighで成り立っていることから[2][8][9]。
経営方針とCSR
[編集]2009年の男澤誠の就任以降、公式ウェブサイトを活用した広報活動とCSRに注力。財務内容の公表を行い、アニュアルレポートを作成。同社が立地する東山田の工場と地域住民で、様々なイベントを開催する。その中心となる取り組みが「こどもまち探検」と「カフェ&ファクトリーDEN」である。さらに2021年10月より、「東山田食堂」をオープン。フードロス削減に対する取り組みを、地域の食品メーカーや、地元農家、飲食店と協業して推進[6][10][11]。
「環境方針」を掲げ、2004年より継続してISO14001を取得。2010年に横浜型地域貢献企業(後年は例年最上位の「プレミア企業」)に選ばれたのを皮切りに、CSR、SDGsに関する多くの表彰や認証を授与されている[12]。また、リサイクルや製品の廃材を活用したクラフト教室「オープンファクトリー」を定期的に開催。2015年よりは、地域住民の理解を深めるため目的で、製品のショールーム兼コミュニティカフェとして、「カフェ&ファクトリーDEN」の運営を開始。中学生の「職場体験」「職業講話」、小学生を対象とした近隣工場見学「まち探検」や、外部視察などの受け入れに積極的である。また子育て中の女性や障がい者も積極的に雇用。全従業員の女性比率が72%と高く、国内外からインターン生の受け入れにも積極的。2018年からは、9時間の勤務間インターバル制度を導入[7][12]。2020年1月には全員がTOEICを受験[13][14]。労働環境改善の取り組みとして、クラウド型の勤怠管理と給与システムを初めフレックスタイムの導入を行った[15]。
神奈川県立綾瀬高等学校の「総合的な探究の時間」の授業協力を行っている[16]。令和6年度ヨコハマ市民まち普請事業 応援企業[17]。
事業内容
[編集]シリコンラバーヒーター専門メーカーであり、コードヒーターやベルトヒーター、リボンヒーターを初め、場面に特化したヒーター(ボンベ用、配管用、ドラム缶用、一斗缶・ペール缶用など)の他、デジタル温度コントローラーや温度センサー、断熱材などの周辺機器も販売する[18]。製品は多くがハンドメイドで、オーダー製である[12][14]。
- シリコンラバーヒーター
- 厚さ1.5ミリのシート状シリコンゴムに発熱線を挟んだヒーターで、200度で連続して長期間使えることから、工場の薬品タンクやドラム缶の保温に、寒冷地ではモノレールのレールや配管の凍結防止など様々な分野で使用される[3]。
- 缶用・ボンベ用ヒーター
- 配管用ヒーター
- アルミ箔ヒーター
- リボンヒーター
- ホットプレート用ヒーター
- コードヒーター ベルトヒーター
- リボンヒーター(テープヒーター)
- マントルヒーター
- セメンティングスポットヒーター
- ヒーティングホース
- 断熱ジャケット
- 温度制御装置
- サーモスタット
- 温度センサー
- 温度コントローラー
沿革
[編集]- 1987年 - 創業。ヒーター製造販売開始。
- 1990年 - 神奈川県川崎市に株式会社スリーハイ・本社を設立。
- 1994年 -愛知県名古屋市に名古屋工場を開設。
- 1995年 - 製造品の多角化に対応するため川崎市宮前区に移転。
- 1996年 - 各種缶用断熱ジャケットを発表。
- 1997年
- 名古屋工場を現地法人株式会社スリーハイに変更・設立、営業拠点の強化を図る。
- ペール缶・一斗缶ヒーター「K-11」、ドラム缶ヒーター「K-21」「K-22」、4・6リットル缶ヒーター「K-31」、デジタル温度コントローラ「THC-15」を発表。
- 2001年
- 4・6リットル缶ヒーター「K-31」を改め、「ミニ缶ヒーター」として、Φ170からΦ244まで対応。
- 「シリコンスポンジ」取扱い開始。
- 2002年
- 「リボンヒーター(テープヒーター)」「シリコンコードヒーター」「シリコンベルトヒーター」を発表。
- 2003年
- 「ボンベヒーター」、ペール缶・一斗缶ヒーター「K-11W」、ドラム缶ヒーター「K-21W」・「K-22W」、ミニ缶ヒーター「K-31W」を発表。
- 2004年 - 本社を現在地に移転。
- 2005年 - ISO14001を取得。
- 2007年
- 2008年
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画。
- 2009年
- 代表取締役に男澤 誠が就任。
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画。
- 2010年
- 温度コントローラ「monoOne-100/100T」を発表。
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画。
- 2011年
- 温度コントローラ「monoOne-200」を発表。
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画(更新)。
- 2012年
- セメンティングスポットヒーター「MASANORI」(マサノリ)を発表。
- PSE対応型ドラム缶ヒーター「K-21W-PSE」、PSE対応型ペール缶・一斗缶ヒーター「K-11W-PSE」、温度コントローラ「monoOne-120/120T」を発表。
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画(更新)。
- 2013年
- 温度コントローラ「monoOne-80」、温度コントローラ「monoOne+(モノワンプラス)」を発表。
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画(更新)
- 「こどもまち探検」を開始[6]。
- 2014年
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画(更新)。
- 2015年
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画(更新)。
- 2016年
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画(更新)。
- 一般社団法人横浜もの・まち・ひとづくりを設立。
- 2017年
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画(更新)。
- 横浜市 林市長、都筑区 畑澤区長 来訪。
- 一斗缶・ペール缶用底面ヒーター「GOEMON-100」を発表。
- 第2工場 cafe&factory DENをオープン[6]。
- 2019年
- Mapua University(フィリピン)とインターンシップ基本合意。
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画(更新)。
- 2020年
- 2021年
- 2022年
- 2023年
- 文部科学省キャリアガイダンスに参画(更新)。
- 資本金3,000万円に増資。
- 2024年
受賞歴・認定
[編集]受賞
[編集]- 2008年 - 横浜商工会議所工業部会 第3回優良会員企業表彰。
- 2011年 - 神奈川県優良工場表彰。
- 2012年 - 横浜商工会議所優良産業人表彰(代表・男澤誠)。
- 2014年
- かながわ中小企業モデル工場受賞。
- 第8回かながわ子ども・子育て支援大賞 特別賞。
- 2015年
- 第9回よみうり子育て応援団大賞 奨励賞。
- ISO14001、10年継続賞(認定)。
- 2016年 - 産業ナビ大賞販売部門優秀賞。
- 2020年
- 第3回地域産業おこし大賞奨励賞。
- 横浜型地域貢献企業10年(表彰)。
- 内閣府特命担当大臣表彰『子供と家族・若者応援団表彰(子供・若者育成支援部門)』。
認定
[編集]- 2010年
- 横浜型地域貢献企業認定。
- メイドインつづき認定企業。横浜価値組企業認定。
- 2011年
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- グリーンサイトライセンス参加企業認定。
- 2012年
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- 2013年
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- 2014年
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- 2015年
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- 2016年
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- 2017年
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- 第1回かながわがんばる企業エースに認定。
- 神奈川中小モデル工場に認定。
- 2018年
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- 横浜型地域貢献企業 プレミアム企業認定。
- 神奈川中小モデル工場に認定(継続)。
- 2019年
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- 神奈川中小モデル工場に認定(継続)。
- 2020年
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- 神奈川中小モデル工場に認定(継続)。
- 2021年
- かながわSDGsパートナー登録証(認定)。
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- 神奈川中小モデル工場に認定(継続)。
- 横浜市SDGs認証制度「Y-SDGs」 上位区分『スーペリア』(認証)。
- 2022年
- かながわSDGsパートナー登録証(認定)。
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- 神奈川中小モデル工場に認定(継続)。
- 健康経営優良法人2022(中小規模法人部門)に認定。
- 2022年度神奈川がんばる企業エースに認定。
- 2023年
- 横浜知財みらい企業認定(更新)。
- 横浜型地域貢献企業認定(更新・最上位認定)。
- メイドインつづき認定企業(更新)。
- かながわSDGsパートナー登録証(認定)。
- 健康経営優良法人2023(中小規模法人部門)に認定。
- 神奈川中小モデル工場に認定(継続)。
- 横浜健康経営認証2023(クラスAA)に認証。
展示会出展
[編集]2009年以降、テクニカルショウヨコハマ、メイドインつづきフェスタなど数多くの展示会に出展。
メディア出演
[編集]テレビ
[編集]- 2013年 - NHK「おはよう日本」。
- 2015年 - テレビ神奈川「ニュースハーバー」。
- 2018年 -テレビ神奈川「神奈川ビジネスUp To Date」。
- 2024年1月21日 - BSテレビ東京「グロースの翼」~350万社の奮闘記~「デコボコを補完で丸に/スリーハイ(横浜市)」
ラジオ
[編集]- 2020年 - 横浜エフエム放送「ちょうどいいラジオ」。
脚注
[編集]- ^ “株式会社スリーハイ - 日本食品機械工業会”. 2024年2月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g “会社情報”. 株式会社スリーハイ. 2024年2月1日閲覧。
- ^ a b c “経営危機を2度乗り越えて スリーハイ2代目が広げたヒーターの可能性”. ツギノジダイ(朝日新聞社) (2022年8月29日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ a b “68回株式会社スリーハイ”. 地域の企業・施設訪問. 2024年2月1日閲覧。
- ^ “採用もSNSも製造業DXも 経営層ら中小企業リーダーズサミットで討論”. ツギノジダイ (2024年3月18日). 2024年5月15日閲覧。
- ^ a b c d e “スリーハイ - 世界中の想いを温めたい。未来を対話で拓く「ステークホルダー経営」~アニュアルレポートに込められた、ありのままを伝える大切さ~”. 2024年2月1日閲覧。
- ^ a b “スリーハイの取り組み 事業目的・概要”. 株式会社スリーハイ公式サイト. 2024年2月1日閲覧。
- ^ 『横浜ものづくり企業ガイド』➁022-2023
- ^ 『日本農業新聞』(2022年4月27日)13P
- ^ 『神奈川新聞』(2022年3月27日)「バスストップハマきた巡り」18面
- ^ a b c d “株式会社スリーハイ|ヒーターづくりでモノを温め、SDGsの取り組みで人と地域を温める”. SpaceshipEarth (2022年9月15日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ “[https://internshipprogram.go.jp/theme/case/case2019_14.html 国内景気に左右されない事業体制の確立を目指し 産業用ヒーターの海外販路拡大の土台づくりを進める]”. 経済産業省. 2024年2月1日閲覧。
- ^ a b 『しんきん経済情報』中小企業の海外進出奮闘記 吉村克己
- ^ 『令和2年度我が国における過労死などの概要及び政府が過労死などの防止のために講じた施策の状況』(厚生労働省)
- ^ “自由な対話でアイデアを発散。ワールド・カフェ方式の意見交換”. note 男澤 誠|従業員44名のものづくり町工場が子どもたちのためにできること. 2024年5月21日閲覧。
- ^ “令和6年度ヨコハマ市民まち普請事業 応援企業の皆様のご紹介”. 横浜市 (2024年4月25日). 2024年6月25日閲覧。
- ^ “スリーハイ”. ミスミグループ本社. 2024年2月1日閲覧。
- ^ 『タウンニュース』温故知新の精神でモノもひとも温める
- ^ 『INNOVATION』2021年2月12日
- ^ “ラピダス効果で「熱気、想像以上」…企業進出、千歳や苫小牧、恵庭まで”. 讀賣新聞オンライン (2024年4月18日05:00). 2024年5月15日閲覧。
- ^ “第14回受賞企業”. 人を大切にする経営学会「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞. 2024年5月21日閲覧。
- ^ “SDGsの考え方・取り組み方~「ありたい姿」から考える中小企業の輝く未来~”. 中小企業大学校三条校. 2024年6月25日閲覧。
参考サイト
[編集]- ものづくりと地域をつなぐ 社会を温める町工場の挑戦 - INNOVEDIA
- 東山田の会社「スリーハイ」に取材、モノづくりの体験もしました! - つづきジュニア編集局
- インタビュー:株式会社スリーハイ - I Love つづき