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スルチ川(スルチがわ、ウクライナ語: Случ)はウクライナ・フメリニツキー州、ジトーミル州、リウネ州を流れる河川である。
ホルィニ川右岸に注ぐ支流であり[1]、全長451km、うち290kmは航行可能である。流域面積は13800km²、中流での水量はおよそ45m³/秒[2]。ポジーリャ高地(en)のアヴラトィン村(ru)を水源とし、ポリーシャ低地(en)へと流れる[注 1]。水流は主に雨雪からなり、12月から3月にかけては凍結する。
流水の一部は飲料水として活用され、上流には小型の水力発電所が設置されている。リウネ州内で、河岸域の一部はソコルィニ山景観保護区(ru)となっている[注 2]。
スルチ川沿いの市にはスタロコステャントィニウ(英語版)、ノヴォグラード・ヴォルィンシクィー(英語版)、サルヌィ(英語版)等がある。
- ^ 「高地」はロシア語: Возвышенность(高台、丘陵、高地の意[3])、「低地」はロシア語: Низменность(低地[4])からの訳出による。地域についてはポジーリャ、ポリーシャを参照されたし。
- ^ 「景観保護区」はロシア語: ландшафтный заказникの意訳による。Заказникは禁猟区、伐採禁止区の意[5]。
- ^ Случь // Малый энциклопедический словарь Брокгауза и Ефрона
- ^ Случь // Географическая энциклопедия
- ^ 井桁貞義編 『コンサイス露和辞典』 三省堂、2009年。p107
- ^ 井桁貞義編 『コンサイス露和辞典』 三省堂、2009年。p552
- ^ 井桁貞義編 『コンサイス露和辞典』 三省堂、2009年。p258