スロヴェニア放送交響楽団
スロヴェニア放送交響楽団(Simfonični orkester RTV Slovenija)は、スロヴェニアの首都リュブリャナを本拠とするオーケストラ。日本ではリュブリャナ放送交響楽団、ユーゴスラビア国立リュブリャナ交響楽団という名称でも知られる。
歴史
[編集]1955年に創設されたスロヴェニア放送所属のオーケストラである。創設当初はリュブリャナ放送交響楽団という名称であり、のちに現在の名称に改名した。着実に力をつけ、1984年から1985年にかけてアメリカで行った演奏旅行では好評を博した。レパートリーの幅は広く、バロックから現代音楽までのオーケストラ曲のみならず、オペラ、オラトリオ、カンタータ、映画音楽などもレパートリーに組みこんでいる。また、スロヴェニアの作曲家の作品にも力を入れており、新作初演を数多く手がける他、優秀な作品に賞を与えて録音し、放送している。現在では他のジャンルの音楽家と共演する「クロスオーヴァー・プロジェクト」を進行させ、また、ノヴィ・サド音楽祭、ワールド・ミュージック・デイズ・イン・ザグレブ、ルガノ・フェスティバル、トープラッハ・グスタフ・マーラー・フェスティバル、ベオグラード音楽祭などに参加している。
歴代の音楽監督
[編集]- ウロシュ・プレボルシェック(1955年 - 1966年)
- サーモ・ヒュバッド(1966年 - 1980年)
- スタニスラフ・マークラ(1980年 - 1981年)
- アントン・ナヌート(1981年 - 1998年)
- リオール・シャンバダール(2000年 - 2003年)
- デイヴィッド・デ・ヴィリアーズ(2003年 - 2006年)
- エン・シャオ(2006年9月 - )
現在の音楽監督エン・シャオは中国出身の若手指揮者である。これまでに、ウォルター・プルースト、アンジェラ・ゲオルギュー、マルチェロ・アルヴァレス、ミッシャ・マイスキー、アルド・チッコリーニ、ラドゥ・ルプーらと共演している。
本拠地
[編集]放送交響楽団という特性上、本拠地は放送局であるが、コンサートは主にリュブリャナ市内のCankarjev Dom内のコンサートホール、Gallus' Hallにて行っている。1,545人収容のホールで、内装は白を基調にまとめられ、3階席まである比較的大きなホールである。