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スワード (アラスカ州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スワード
上空写真
上空写真
スワードの旗
北緯60度07分28秒 西経149度26分00秒 / 北緯60.12444度 西経149.43333度 / 60.12444; -149.43333座標: 北緯60度07分28秒 西経149度26分00秒 / 北緯60.12444度 西経149.43333度 / 60.12444; -149.43333
アメリカ合衆国
アラスカ州
キナイペニンシュラ郡
設立 1903年
市制 1912年
政府
 • 市長 スー・マクルーア
面積
 • 合計 21.5 mi2 (55.8 km2)
 • 陸地 14.4 mi2 (37.4 km2)
 • 水域 7.1 mi2 (18.4 km2)
標高
0 ft (27 m)
人口
(2000年)
 • 合計 2,830人
 • 密度 196.0人/mi2 (75.7人/km2)
等時帯 UTC-9 (アラスカ標準時)
 • 夏時間 UTC-8 (アラスカ夏時間)
ZIPコード
99664
市外局番 907
FIPSコード 02-68560
地名情報システムID 1414598
ウェブサイト www.cityofseward.net
座標の情報源[1]

スワード: Seward)は、アメリカ合衆国アラスカ州キナイペニンシュラ郡にある都市。2005年の推計人口は3,016人[2]で、アラスカ購入で知られる第24代国務長官ウィリアム・スワードにちなみ名付けられた。

ロシアン=アメリカン社の前身であるシェリコフ=ゴリコフ社のアレクサンドル・バラノフが1793年にリザレクション湾の深部に毛皮交易所を置いたのが街の始まり。ロシアに雇われていたイギリス人船大工のジェイムズ・シールズはこの地で帆船「フェニックス」を建造し、これはロシア領アメリカで最初につくられた船となった[3]

地理

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アメリカ合衆国国勢調査局によると、この都市は総面積55.8 km2 (21.5 mi2) である。このうち37.4 km2 (14.4 mi2)が陸地で、18.4 km2 (7.1 mi2) が川や湖などの水域である。総面積のうちの32.93%が水域となっている。近くにはベアークリーク、ローウェルポイントなどの小さな集落がある。

経済

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基幹産業は漁業で、全米海洋漁業サービスによると2004年度のスワード港の魚貝類出荷額は4970万ドルに上る。また、観光業も地域経済を支えている。ユーシベリで産出されアラスカ鉄道によって運搬された石炭がこの地で船に積み替えられるため、鉄道・オーロラエナジーサービスが多くの住民を雇っている。

人口動静

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人口推移
人口±%
1920年 700—    
1930年 800+14.3%
1940年 900+12.5%
1950年 2,100+133.3%
1960年 1,900−9.5%
1970年 1,600−15.8%
1980年 1,800+12.5%
1990年 2,700+50.0%
2000年 2,830+4.8%

2000年国勢調査[4]によると、この都市には2,830人、917世帯、555家族が暮らしている。人口密度は75.7/平方粁である。人種の構成は白人72.12%、黒人2.44%、先住民16.68%、アジア系1.84%、太平洋諸島系0.18%、その他の人種0.88%、混血5.87%で、2.40%の人々がヒスパニックまたはラテン系である。

この都市に住む917世帯のうち、35.7%は18歳未満の子どもと暮らしており、44.6%は夫婦で生活している。12.1%は未婚の女性が世帯主であり、39.4%は家族以外の住人と同居している。30.8%は独居で、全世帯の7.1%は65歳以上の独居老人世帯である。1世帯あたりの平均人数は2.40人であり、家庭の場合は3.04人である。

住民は21.9%が18歳未満の子どもで、18歳以上24歳以下が9.0%、25歳以上44歳以下が35.9%、45歳以上64歳以下が25.7%、および65歳以上が7.5%となっている。平均年齢は37歳である。女性100人に対して男性は150.2人いて、18歳以上の女性100人に対しては男性は166.6人いる。

世帯ごとの平均収入は44,306米ドルで、家族ごとでは54,904米ドルである。男性の36,900米ドルに対して女性は30,508米ドルの平均的な収入がある。一人当たりの収入は20,360米ドルである。総人口の10.6%、家族の8.3%は貧困線以下である。18歳未満の子どもの12.7%及び65歳以上の7.9%は貧困線以下の生活を送っている。

交通

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ナショナルスーセニックハイウェイ、オールアメリカンロードの両方に指定されているスワードハイウェイの南端の街で、その道路を通るバスも出ている。また、アラスカ鉄道のターミナル駅があり、南の終着駅になっている。港はクルーズ船の北の終着港になっていて、デナリなどの観光地を目指す乗客は鉄道に乗り換えて北に行くことになる。かつてはアラスカ・マリン・ハイウェイも就航していたが、2005年をもって打ち切られた。現在そのフェリーを利用するには北へ150kmいったところにあるホイッティアかハイウェイを250kmいったホーマーまで行かなければならない。

スワードは自転車にとてもやさしい街でもあり、商業地区から港までのハイウェイ沿いには7.5kmにわたり自転車専用道が設けられている。レンタサイクルもあり、自転車ツアーも行われている[5]

スワード空港からはキナイのキナイ市営空港とアンカレッジテッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港に便が出ていて、季節によっては連絡バスも出ている。

姉妹都市

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ゆかりの人物

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  • ベニー・ベンソン - アラスカ州旗のデザインの考案者
  • チャド・ベンツ - 大リーガー。ポジションはリリーフ投手であった
  • ハリー・カワベ - 日系アメリカ人の実業家。第二次世界大戦時には捕虜収容所に送られた

イベント、見所

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  • 山岳マラソン
  • アラスカシーライフセンター
  • サケ、オヒョウ、キンムツ、ネズミザメなどのスポーツフィッシング
  • カヤック
  • セーリング
  • ハイキング
  • マウンテンバイクコース
  • 7月4日フェスティバル
  • スワードシルバーサーモンダービー
  • 毎年11月に開催されるスワード音楽・芸術フェスティバル

このほか街の周囲がキーナイ・フィヨルド国立公園に指定されており、とりわけエグジット氷河には容易にアクセスできる。公園内をボートで巡るツアーも催されている。

脚注

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  1. ^ US Gazetteer files: 2010, 2000, and 1990, United States Census Bureau, (2011-02-12), http://www.census.gov/geo/www/gazetteer/gazette.html 2011年4月23日閲覧。 
  2. ^ Annual Estimates of the Population for All Incorporated Places in Alaska” (CSV). 2005 Population Estimates. U.S. Census Bureau, Population Division (June 21, 2006). November 9, 2006閲覧。
  3. ^ Haycox, Stephen W. (2002). Alaska: An American Colony. University of Washington Press. p. 82. ISBN 9780295982496. https://books.google.co.jp/books?id=8yu3pYpzLdUC&redir_esc=y&hl=ja 
  4. ^ American FactFinder, United States Census Bureau, http://factfinder.census.gov 2008年1月31日閲覧。 
  5. ^ [1]

外部リンク

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