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スーパーレック・キアトモー9

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スーパーレック・キアトモー9
基本情報
本名 Manachai Yamsiri
通称 The Kicking Machine
階級 フライ級バンタム級 (ONE)
身長 171cm
体重 61kg
リーチ 180cm
国籍 タイ王国の旗 タイ
誕生日 (1995-11-06) 1995年11月6日(29歳)
所属 キアトモー9ジム
スタイル ムエタイ
プロキックボクシング戦績
総試合数 172
勝ち 139
敗け 29
引き分け 4
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スーパーレック・キアトモー9Superlek Kiatmuu91995年11月6日 - )は、タイ男性ムエタイ選手。キアトモー9ジム所属[1]。ムエタイの世界王者に2度輝き、世界で最も優れたストライカーの1人とされる[1]。元WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者。現ONEキックボクシング世界フライ級王者。現ONEムエタイ世界バンタム級王者。ONE史上8人目の2階級制覇王者ならびに2種目制覇王者。

来歴

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タイ北東部のブリーラム県出身[1]。叔父は伝説的選手のシンダム[1]。8歳のときに祖父に連れられて有名ムエタイジム「キアトモー9ジム」を訪れてムエタイを始める[1]。トレーニング開始後2、3週間で大会に出場を始め、テクニカルなムエタイ、ムエ・フィームーのスタイルで合計100以上の勝利を挙げる[1]バンコクルンピニー・スタジアムで世界タイトルを獲得し、2012年にはタイスポーツ局の年間最優秀ムエタイ戦士に選出された[1]

ONE Championship

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2019年2月「ONE:CLASH OF LEGENDS」ラオ・チェトラ戦でONE Championshipにデビュー。判定勝ちをあげる[2]

2021年2月26日、「ONE: FISTS OF FURY」でイリアス・エナッシとONEフライ級キックボクシング世界タイトルをかけて対戦し、0-3の判定負け。この判定は物議を醸したため、チャトリCEOは再戦させることを発表した。

2022年12月3日、ONEフライ級ムエタイ世界グランプリ決勝でパンパヤック・ジットムアンノンと対戦予定であったが、スーパーレックがリミットを0.25ポンド上回る135.25ポンド、パンパヤックもリミットを3ポンド上回る138ポンドと両者ともフライ級(125~135ポンド)で計量できず、キャッチウェイト138ポンドでの試合となった。

2023年1月14日、「ONE FIGHT NIGHT 6」でスペインのダニエル・プエルタスと空位のONEフライ級キックボクシング世界タイトルをかけて対決し、3-0の判定勝ちで世界チャンピオンとなる[3]。当初はイリアス・エナッシとの再戦が予定されていたが、王者のイリアスが体重を調整することが出来ず棄権、王座を返上したため、直前にダニエルとの王座決定戦に変更となった。

2023年3月25日シンガポール大会「ONE Fight Night 8: Superlek vs. Williams」で、直前のオファーを受けて階級を上げたダニエル・ウィリアムスとの初防衛戦をノックアウト勝利[4]

2023年9月22日、「ONE Friday Fights 34」のメインイベントでONEムエタイ世界フライ級王者のロッタン・ジットムアンノンと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。本来はONEムエタイ世界フライ級タイトルマッチとしてロッタンに挑戦する予定だったが、スーパーレックがフライ級の契約体重である135ポンド(-61.2kg)を5ポンド(2.27kg)超過したため、試合は140ポンド(63.5kg)のキャッチウェイトによるノンタイトル戦に変更して行われた。

2024年1月28日、当初ロッタンと対戦する予定だったK-1の元3階級制覇王者武尊の挑戦を受け、「ONE: CENTURY PART II」以来4年3ヶ月ぶりのONEの日本大会「ONE 165: Superlek vs. Takeru」でONEキックボクシングフライ級タイトルマッチを行い、3-0の判定勝ちで武尊を退け防衛に成功した[5]。5万ドルの勝利ボーナスを手にした王者は試合後「私のスキルを発揮できてよかった。武尊選手の強さには驚きませんでした。そういう評判でしたし、とても根性のある選手です。」とコメント[6][7]。次戦についても「常に準備できていて、チャトリCEOの指示に従う。武尊選手との再戦でもロッタンとの対戦でも何でもやります。」と振り返った[6][7]

2024年9月6日、アメリカで開催された「ONE 168: Denver」のONEムエタイ世界バンタム級タイトルマッチで王者のジョナサン・ハガティーに挑戦し、1R序盤に右肘打ちでKO勝ちを収めONE史上8人目の2階級制覇ならびに2種目制覇を果たした[8]

戦績

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キックボクシング 戦績
172[9] 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
139 4 0
29
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ニコ・カリロ 試合前 ONE 170
【ONEムエタイ世界バンタム級タイトルマッチ】
2025年1月24日
ジョナサン・ハガティー 1R 0:49 KO(右肘打ち) ONE 168: Denver
【ONEムエタイ世界バンタム級タイトルマッチ】
2024年9月6日
ゴントーラニー・ソー・ソンマイ 3R終了 判定3-0 ONE Friday Fights 68 2024年6月28日
武尊 5R終了 判定3-0 ONE 165: Superlek vs. Takeru
【ONEキックボクシング世界フライ級タイトルマッチ】
2024年1月28日
ロッタン・ジットムアンノン 3R終了 判定3-0 ONE Friday Fights 34 2023年9月22日
タギール・カリロフ 2R 1:42 TKO(レフェリーストップ) ONE Fight Night 12: Kryklia vs. Xhaja 2023年7月14日
ナビル・アナン 1R 2:03 KO(右ボディストレート) ONE Friday Fights 22 2023年6月23日
ダニエル・ウィリアムス 3R 1:55 KO(パンチ連打) ONE Fight Night 8: Superlek vs. Williams
【ONEキックボクシング世界フライ級タイトルマッチ】
2023年3月25日
ダニエル・プエルタス 5R終了 判定3-0 ONE FIGHT NIGHT 6: SUPERBON VS. ALLAZOV
【ONEキックボクシング世界フライ級王座決定戦】
2023年1月14日
パンパヤック・ジットムアンノン 3R終了 判定2-1 ONE 164: PACIO VS. BROOKS 2022年12月03日
ボルター・ゴンサルベス 1R 1:35 KO(肘打ち) ONE on Prime Video 1
【ONEムエタイフライ級ワールドグランプリ準決勝】
2022年8月27日
内藤大樹 3R終了 判定3-0 ONE 157: Petchmorakot vs. Vienot
【ONEムエタイフライ級ワールドグランプリ準々決勝】
2022年5月20日
スーパーボール・ティーデ99 5R終了 判定3-0 ラジャダムナン・スタジアム
【True4Uスーパーライト級王座決定戦】
2022年4月7日
ルンキット・ウォー.サンプラパイ 5R終了 判定 Mahakam MuayRuamPonKon Chana + Petchyindee 2021年4月8日
× イリアス・エナッシ 5R終了 判定0-3 ONE: FISTS OF FURY
【ONEキックボクシング世界フライ級タイトルマッチ】
2021年2月26日
ファディ・カレッド 3R終了 判定3-0 ONE: A NEW BREED II 2020年9月11日
パンパヤック・ジットムアンノン 3R終了 判定3-0 ONE: No Surrender 2020年7月31日
スーパーボール・ティーデ99 5R終了 判定3-0 ラジャダムナン・スタジアム 74th Anniversary 2019年12月13日
スアキム・PKセンチャイムエタイジム 5R終了 判定 Ruamponkon Prachin 2019年11月7日
ガオナー・PKセンチャイムエタイジム 5R終了 判定 Yod Muay Thai Naikhanomton 2019年10月5日
ルンキット・ウォー.サンプラパイ 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム 2019年9月5日
ランカオ・ウォー.サンプラパイ 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム 2019年8月8日
× ランカオ・ウォー.サンプラパイ 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム
【ラジャダムナンスタジアムスーパーフェザー級王座決定戦】
2019年7月11日
ルイ・ボテーリョ 3R終了 判定3-0 ONE: Warriors Of Light 2019年5月10日
ルンキット・ウォー.サンプラパイ 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム 2019年4月4日
ラオ・チェトラ 3R終了 判定3-0 ONE: Clash Of Legends 2019年2月16日
× ガオナー・PKセンチャイムエタイジム 5R終了 判定 ONE: Clash Of Legends 2018年12月16日
クリスチャン・オパソス 1R 1:42 KO(右肘打ち) Yokkao 33 & 34 2018年10月29日
ジョナサン・ハガティー 2R終了時 TKO(ドクターストップ) Yokkao 31 & 32 2018年10月13日
ムアンタイ・PKセンチャイムエタイジム 5R終了 判定 Muaythai Expo 2018年10月5日
× パンパヤック・ジットムアンノン 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム 2018年8月17日
ペットウトン・オー.クワンムアン 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム 2018年6月14日
ペットウトン・オー.クワンムアン 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム 2018年1月25日
× パンパヤック・ジットムアンノン 5R終了 判定 Phetchbuncha Stadium 2017年12月30日
ムアンタイ・PKセンチャイムエタイジム 5R終了 判定 ルンピニー・スタジアム 2017年12月8日
フォカロルス・アユタヤファイトジム 5R終了 判定 ルンピニー・スタジアム 2017年11月17日
クリストファー・ショー 5R終了 判定3-0 ラジャダムナン・スタジアム 2017年10月15日
ムアンタイ・PKセンチャイムエタイジム 5R終了 判定 ルンピニー・スタジアム 2017年9月8日
小川翔 3R 2:05 TKO(ドクターストップ) Suk Wanchai MuayThai Super Fight 2017年8月6日
カイムッカオ・ポー.タイロンルアンカマイ 2R KO(右肘打ち) ラジャダムナン・スタジアム 2017年6月5日
× パンパヤック・ジットムアンノン 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム 2017年5月4日
サンマニー・ソー.ティエンポ 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム 2017年4月6日
パンパヤック・ジットムアンノン 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム 2017年2月2日
× ペットウトン・オー.クワンムアン 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム 2016年12月22日
セクサン・オー.クワンムアン 5R終了 判定 ラジャダムナン・スタジアム 2016年11月14日
ヤスユキ 2R 2:19 KO(右ハイキック) Suk Wanchai MuayThai Super Fight 2016年10月9日
セクサン・オー.クワンムアン 5R終了 判定 ルンピニー・スタジアム
【WBCムエタイ世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦】
2016年9月23日

獲得タイトル

[編集]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g “The Kicking Machine”スーパーレック・キアトモー9”. ONE Championship – 格闘技の本拠地 (2020年4月23日). 2024年1月27日閲覧。
  2. ^ Clash Of Legends”. ONE Championship – 格闘技の本拠地 (2018年11月23日). 2024年1月29日閲覧。
  3. ^ ONE FIGHT NIGHT 6: SUPERBON VS. ALLAZOV”. ONE Championship – 格闘技の本拠地 (2022年9月14日). 2024年1月29日閲覧。
  4. ^ ONE Fight Night 8: Superlek vs. Williams”. ONE Championship – 格闘技の本拠地 (2022年10月22日). 2024年1月29日閲覧。
  5. ^ 格闘技情報を毎日配信!, eFight 【イーファイト】. “【結果】武尊、王者スーパーレックと激闘も判定負け!右ローキックに苦戦=1.28 ONE”. eFight【イーファイト】格闘技情報を毎日配信!. 2024年1月29日閲覧。
  6. ^ a b 藤中栄二. “【ONE】武尊を判定撃破、笑顔のベルト防衛成功スーパーレック「武尊の強さには驚かない」 - 格闘技 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年1月29日閲覧。
  7. ^ a b 格闘技情報を毎日配信!, eFight 【イーファイト】. “【結果】武尊、王者スーパーレックと激闘も判定負け!右ローキックに苦戦=1.28 ONE”. eFight【イーファイト】格闘技情報を毎日配信!. 2024年1月29日閲覧。
  8. ^ 【ONE】スーパーレックが2冠王者ハガティーに1R衝撃KO勝ちで2階級制覇達成 日刊スポーツ 2024年9月7日
  9. ^ Sherdog.com. “Superlek” (英語). Sherdog. 2024年1月27日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
イリアス・エナッシ
第3代ONEキックボクシング世界フライ級王者

2023年1月14日 - 現在

次王者
N/A
前王者
ジョナサン・ハガティー
第3代ONEムエタイ世界バンタム級王者

2024年9月6日 - 現在

次王者
N/A