スールパドゥマ
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解説
[編集]イドゥンバンの兄にあたる[2]。スールパドゥマはスカンダ(ムルガン)と戦うも敗北しタミルナードゥ州ティルチェンドゥール海岸まで追い詰められた。追い詰められたスールパドゥマはマンゴーの樹に変身した。ムルガンはヴェール(vēl)という槍に似た武器で真っ二つにマンゴーの樹を引き裂いた。すると、裂けたマンゴーの樹の片方が雄鶏となりもう片方が孔雀となった。スカンダ(ムルガン)は雄鶏と孔雀を手なづけ、以来雄鶏はスカンダ(ムルガン)の旗に、孔雀はスカンダ(ムルガン)の乗り物となった。スカンダ(ムルガン)奉納者はイドゥンバンの持ち物である天秤棒を担ぎさらに孔雀の羽飾りをつけてスールパドゥマにもなりきるのである[3]。
脚注
[編集]- ^ 田中雅一『神々の器──ヒンドゥー寺院』河出書房新社、1998年、181-187頁。hdl:2433/87306 。
【所収】 杉本良男『スリランカ』河出書房新社〈暮らしがわかるアジア読本〉、1998年。ISBN 9784309724669。 - ^ 田中雅一 2005, p. 33、注34より.
- ^ 田中雅一 2005, p. 11-12.
参考文献
[編集]- 田中雅一「多民族社会における宗教 ―シンガポールのヒンドゥー教をめぐって―」『人文學報』第92巻、京都大学人文科学研究所、2005年3月、1-39頁、CRID 1390009224843773568、doi:10.14989/48666、hdl:2433/48666、ISSN 0449-0274。