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セイシカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セイシカ
東京大学小石川植物園 2010年4月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
: ツツジ属 Rhododendron
: セイシカ R. latoucheae 
学名
Rhododendron latoucheae Franch.
シノニム

本文記載

和名
セイシカ(聖紫花)
セイシカの蒴果(2024年7月 沖縄県石垣市 バンナ公園 植栽)

セイシカ(聖紫花、学名:Rhododendron latoucheae)はツツジ科ツツジ属常緑小高木。別名、ヤエヤマセイシカ

特徴

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高さはふつう2-5mになり、ときに10mに達するものもある。若いは無毛で、若枝や若葉はしばしば赤みをおびる。は互生し枝先に集まってつき、葉柄は長さ8-18mmになる。葉は革質で、葉身は長さ5-9cm、幅1.5-3.5cmになり、長楕円形から狭長楕円形で、先は短くとがり先端に腺状突起があり、基部は鋭形で葉柄に流れ、両面は無毛で葉脈は明らか。

花期は3-4月。それぞれの1個の花芽に1個のをつけ、枝先に3-5個[1]の花をつける。花柄は長さ3-4cmになり、花冠は淡桃紫色または桃色で、径4-5cmの筒状鐘形で5深裂し、花冠の上側内面に紅紫色の斑点がある。雄蘂は10本で花糸の基部に白色の短毛が生える[1]花柱は長さ3-4cmになり無毛。果実蒴果で長さ2-4cmの円筒形になり、7-10月に熟す。

分布と生育環境

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日本では、石垣島西表島に分布し、川沿いの林内や林縁の岩上に生育する。世界では、中国(中南部)、台湾に分布する。

シノニム

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  • Rhododendron leiopodum Hayata
  • Rhododendron ellipticum Maxim.

下位分類

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  • アマミセイシカ Rhododendron latoucheae Franch. var. amamiense (Ohwi) T.Yamaz. -奄美大島に分布する変種。絶滅危惧IA類(CR)。
    • 独立種とする見解もある。(シノニムRhododendron amamiense Ohwi

脚注

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  1. ^ a b 『樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物) 山溪ハンディ図鑑5』pp.106-107

参考文献

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関連項目

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