セシル・ハームズワース (初代ハームズワース男爵)
初代ハームズワース男爵セシル・ビショップ・ハームズワース(英: Cecil Bisshopp Harmsworth, 1st Baron Harmsworth、1869年9月23日 - 1948年8月13日)は、イギリスの政治家、貴族。
経歴
[編集]1869年9月23日にアルフレッド・ハームズワースとその妻ジェラルディン(旧姓マフェット)の三男としてロンドン・セント・ジョンズ・ウッドに生まれる[1][2]。新聞事業者として知られる初代ノースクリフ子爵アルフレッドは長兄、同じく新聞事業者の初代ロザミア子爵ハロルドは次兄である。弟に初代準男爵レスターや初代準男爵ヒルデブラントらがいる[3]。
セント・メリルボーン・グラマー・スクールからダブリン大学トリニティ・カレッジへ進学[1]。
1906年から1910年にかけてドロイトウィッチ選挙区、ついで1911年から1922年にかけてルートン選挙区から選出されて自由党の庶民院議員を務める[1]。
1914年から1915年にかけて通商長官の議会担当秘書官、ついで1915年には内務省政務次官を務めた[1]。
この時期にサミュエル・ジョンソンが住んでいたシティ・オブ・ロンドンの家を買い取って修復する事業を行い、1914年にジョンソン博士の家として一般公開された[4]。
第一次世界大戦中の1917年から1919年にかけてはロイド・ジョージ首相の事務局のメンバーだった。1919年には封鎖大臣代理(Acting Minister of Blockade)に就任[1]。1919年から1922年にかけては外務省政務次官を務める[1]。
兄たちが経営するアソシエイテッド・ニュースペーパーズの社長も務めていた[1]。
1939年2月4日に連合王国貴族爵位ハームズワース男爵に叙せられ、貴族院議員に列した[5]。
1948年8月13日に死去。爵位は次男セシルが継承した(長男は早世)[1][2]。
栄典
[編集]爵位
[編集]1939年2月4日に以下の爵位を新規に与えられた[1][2][6]。
家族
[編集]1897年にエミリー・モフェットと結婚し、彼女との間に以下の5子を儲ける[1]。
- 長男セシル・アルフレッド・ハミルトン・ハームズワース (1898年 - 1899年)
- 長女ステラ・メアリー・ハームズワース (1899年 - )
- 次女ダフネ・セシル・ローズマリー・ハームズワース (1901年 - 1993年) - コリン・ブロディー大尉、ついでハロルド・ディクソン中佐と結婚
- 次男セシル・デズモンド・バーナード・ハームズワース (1903年 - 1990年) - 第2代ハームズワース男爵位を継承
- 三男エリック・ビーチャム・ノースクリフ・ハームズワース (1905年 - 1988年)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j Lundy, Darryl. “Cecil Bisshopp Harmsworth, 1st Baron Harmsworth” (英語). thepeerage.com. 2016年3月3日閲覧。
- ^ a b c Heraldic Media Limited. “Harmsworth, Baron (UK, 1939)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年3月3日閲覧。
- ^ Lundy, Darryl. “Alfred Harmsworth” (英語). thepeerage.com. 2016年3月3日閲覧。
- ^ Attwooll, Jolyon (2011年10月4日). “London in your lunch break: Dr Johnson's House” (英語). ISSN 0307-1235 2019年1月7日閲覧。
- ^ UK Parliament. “Mr Cecil Harmsworth” (英語). HANSARD 1803–2005. 2016年3月3日閲覧。
- ^ "No. 34596". The London Gazette (英語). 7 February 1939. p. 856.
外部リンク
[編集]- Hansard 1803–2005: contributions in Parliament by Cecil Harmsworth
グレートブリテンおよびアイルランド連合王国議会 | ||
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先代 リチャード・マーティン |
ドロイトウィッチ選挙区 選出庶民院議員 1906年 – 1910年 |
次代 ジョン・リトルトン |
先代 トマス・アシュトン |
ルートン選挙区 選出庶民院議員 1911年 – 1922年 |
次代 ジョン・ヒューエット |
公職 | ||
先代 エリス・エリス=グリフィス |
内務省政務次官 1915年 |
次代 ウィリアム・ブレース |
先代 ロバート・セシル卿 |
外務省政務次官 1919年 – 1922年 |
次代 ロナルド・マクニール |
イギリスの爵位 | ||
新設 | 初代ハームズワース男爵 1939年 – 1948年 |
次代 セシル・ハームズワース |