セックス・ポジティブ運動
表示
セックス・ポジティブ運動(セックスポジティブうんどう、sex-positive movement、Sex-positivity)は、「合意を前提とした全ての性的活動を基本的に健康で楽しいものと見なし、性的快感と探求を奨励する人間の性に対する態度」[1]。この運動は一般的に、性的嗜好を個人の好みの問題と見なしており、性的活動の種類で道徳的な判断をしない[2]。
概要
[編集]セックス・ポジティブ(sex-positive)とセックス・ネガティブ(sex-negative)という用語と概念は、ヴィルヘルム・ライヒに由来している。 彼が提唱した仮説は、ある社会は性的表現を本質的に良好で健康的なものと考えている一方で、別のある社会は、性について否定的な見方をしており、性欲を抑圧、制御しようとしているというものだった[3]。セックス・ポジティブの概念を説明する際に使用される他の用語には、「プロセックス」(pro-sex)や「プロセクシュアリティ」(pro-sexuality)がある[3][4]。
セックス・ポジティブ運動は一般的に、異性間と同性間のセックス、またオナニーを個人的な好みの問題と見なし、倫理的に区別しない[5]。他のセックス・ポジティブな立場には、BDSM、ポリアモリー、無性愛の認容が含まれる[5]。
参考文献
[編集]- ^ “A Sex Positive Renaissance” (英語). Allena Gabosch. (2014年12月8日) 2018年3月26日閲覧。
- ^ Ivanski, Chantelle; Kohut, Taylor (2017). “Exploring definitions of sex positivity through thematic analysis”. The Canadian Journal of Human Sexuality 26 (3): 216–225. doi:10.3138/cjhs.2017-0017.
- ^ a b Johansson, Warren. 1990. "Sex Negative, Sex Positive". In: Dynes WR (ed). Encyclopedia of Homosexuality. New York: Garland. p 1182–1183. ISBN 0-8153-1880-4.
- ^ See, for example, Wilhelm Reich, The Invasion of Compulsory Sex-Morality (Der Einbruch der Sexualmoral, 1932); The Sexual Revolution (Die Sexualität im Kulturkampf, 1936).
- ^ a b Ivanski, Chantelle; Kohut, Taylor (2017-11-16). “Exploring definitions of sex positivity through thematic analysis” (英語). The Canadian Journal of Human Sexuality. doi:10.3138/cjhs.2017-0017. ISSN 2017-0017 .