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セレベスツカツクリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セレベスツカツクリ
セレベスツカツクリ
セレベスツカツクリ Macrocephalon maleo
保全状況評価[a 1][a 2]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: ツカツクリ科 Megapodiidae
: セレベスツカツクリ属
Macrocephalon Müller, 1840
: セレベスツカツクリ M. maleo
学名
Macrocephalon maleo Müller, 1840
和名
セレベスツカツクリ
英名
Maleo
Maleo fowl

セレベスツカツクリMacrocephalon maleo)は、鳥綱キジ目ツカツクリ科セレベスツカツクリ属に分類される鳥類。本種のみでセレベスツカツクリ属を構成する。

分布

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インドネシアサンギヘ島スラウェシ島バンカ島ブトン島レンベー島[1][2]固有種

形態

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全長55-60センチメートル[1]。翼長27.9-30センチメートル[2]。メスよりもオスの方が大型になる[1]。尾羽は長く、尾羽の数は18枚[2]。全身の羽衣は黒や暗褐色[1]。腹部から尾羽基部の下面(下尾筒)にかけての羽衣はピンクがかった白[1][2]。尾羽は緑色の光沢がある黒[2]

顔には羽毛が無く、黄褐色の皮膚が裸出する[2]。眼の周囲は黄みを帯びたピンク色[1][2]。後頭には骨質の突起がある[1][2]。嘴はやや長くて太い[2]。嘴の色彩は黄色みを帯びたピンク色[1]。上嘴基部は赤褐色[2]。人間でいう足の甲(ふ蹠)前部は網目状に鱗が並ぶ[2]。趾の爪は小型[2]。後肢は淡灰色や灰黒色で[1]、趾は黄色がかる[2]

幼鳥は後頭に骨質の突起がない[1]

生態

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標高1,200メートル以下の森林などに生息する[1]。ペアで生活する[1]

繁殖形態は卵生。ペアは一生解消されない[1]。集団繁殖する事もあり、複数のペアが同じ穴に卵を産む事もある[1]。メスは森林の林床や砂浜、水辺などに深さ90-120センチメートルの穴を掘って卵を産む[2]。地熱や太陽熱によって卵を孵化させる[1][2]

人間との関係

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開発による生息地の破壊、卵の乱獲などにより生息数は減少している[1]1930年に成鳥や雛の捕獲が禁止され、1970年に法的に保護の対象とされた[2]。一方で地域によっては政府が現地の住民に卵の採集を許可したり、卵の密猟が行われている[2]。スラウェシ島での1978年における生息数は5,000-10,000羽[2]1985-1991年における生息数は沿岸部に335-740ペア、内陸部に約2,000ペアと推定されている[1]

参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社2000年、66、154頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会、1987年、19-20、163頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2008. Macrocephalon maleo. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.