ソニック・キックス
『ソニック・キックス』 | ||||
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ポール・ウェラー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | イングランド サリー ブラック・バーン・スタジオ | |||
ジャンル | ロック、インディー・ロック、サイケデリック・ロック、エレクトロニック・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | アイランド・レコード | |||
プロデュース | ポール・ウェラー、サイモン・ダイン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ポール・ウェラー アルバム 年表 | ||||
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『ソニック・キックス』(Sonik Kicks)は、ポール・ウェラーが2012年に発表したソロ名義では11作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]アルバム『22ドリームス』(2008年)にもゲスト参加したノエル・ギャラガー、グレアム・コクソン、アジズ・イブラヒム等がレコーディングに参加した。ウェラー自身は本作に関して「すごくエレクトロニックなサウンド」と語っている[10]。
「ドラゴンフライ」は、ウェラーの娘ジェサミンが書いた詩を元に作られた[11]。「ビー・ハッピー・チルドレン」は、ウェラーの父と2009年に死去したマネージャーに捧げられた曲である[11]。
日本でリリースされた通常盤CDにはボーナス・トラックが2曲追加収録された。また、ミュージック・ビデオを収録したDVDが付属した初回限定デラックス・エディション盤もリリースされており、ヨーロッパでは2曲、日本では4曲のボーナス・トラックが収録された。
反響・評価
[編集]全英アルバムチャートではデヴィッド・ゲッタの『ナッシング・バット・ザ・ビート』に250枚という僅差で打ち勝ち、自身4度目の1位を獲得した[12]。本作からのシングル「ザット・デンジャラス・エイジ」は、全英シングルチャートで66位に達した[13]。また、ウェラーは本作で初めてアメリカでBillboard 200入りを果たした[9]。
音楽評論家のStephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて「ベルリン時代のデヴィッド・ボウイを通じてクラウトロックから少々ヒントを得たのを除けば、予想もつかない新しいサウンドやスタイルというわけではないが、『ソニック・キックス』は活力を伴って響き、ウェラーと共同プロデューサーのサイモン・ダインは、ウェラーの印が押された年代もののソウル、モッド・ロック、それにプログレッシヴ・フォークといった要素を、予想もつかない形で結合したり分断したりしている」と評している[14]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はポール・ウェラーとサイモン・ダインの共作。
- グリーン - "Green" - 3:03
- ジ・アティック - "The Attic" - 2:15
- クリング・アイ・クラング - "Kling I Klang" - 3:14
- スリープ・オブ・ザ・シーリン - "Sleep of the Serene" (Aziz Ibrahim, Charles Rees, Paul Weller) - 2:00
- バイ・ザ・ウォーターズ - "By the Waters" (A. Ibrahim, P. Weller) - 3:29
- ザット・デンジャラス・エイジ - "That Dangerous Age" - 2:30
- スタディ・イン・ブルー - "Study in Blue" - 6:37
- ドラゴンフライ - "Dragonfly" (Jesamine Weller, P. Weller, Simon Dine) - 3:41
- ホエン・ユア・ガーデンズ・オーヴァーグローン - "When Your Garden's Overgrown" - 3:11
- アラウンド・ザ・レイク - "Around the Lake" - 2:11
- トワイライト - "Twilight" (P. Weller, Steve Cradock) - 0:20
- ドリフターズ - "Drifters" (P. Weller, S. Dine, S. Cradock) - 3:07
- ペーパーチェイス - "Paperchase" - 5:01
- ビー・ハッピー・チルドレン - "Be Happy Children" - 2:46
日本通常盤ボーナス・トラック
[編集]- ウィー・ゴット・ア・ロット - "We Got a Lot" (P. Weller) - 3:03
- レイ・ダウン・ユア・ウェアリー・バーデン - "Lay Down Your Weary Burden" (P. Weller) - 3:43
日本デラックス・エディション盤ボーナス・トラック
[編集]15.および16.は、ヨーロッパで発売されたデラックス・エディション盤にも収録。
- スターライト - "Starlite" - 3:42
- デヴォーション - "Devotion" (P. Weller) - 4:02
- ウィー・ゴット・ア・ロット - "We Got a Lot" (P. Weller) - 3:03
- レイ・ダウン・ユア・ウェアリー・バーデン - "Lay Down Your Weary Burden" (P. Weller) - 3:43
デラックス・エディション盤ボーナスDVD
[編集]- グリーン (Video) - "Green"
- ドラゴンフライ (Video) - "Dragonfly"
- スリープ・オブ・ザ・シーリン (Video) - "Sleep of the Serene"
- ビー・ハッピー・チルドレン (Video) - "Be Happy Children"
- ドリフターズ (Video) - "Drifters"
- ドラゴンフライ (Video) - "Dragonfly"
- ペーパーチェイス (Video) - "Paperchase"
- アルバム・トラック・バイ・トラック・インタビュー・ウィズ・ポール・ウェラー - Track By Track Interview With Paul Weller
- エクスクルーシヴ・インタビュー・ウィズ・ポール・ウェラー - Exclusive Interview With Paul Weller
参加ミュージシャン
[編集]- ポール・ウェラー - ボーカル、ギター、ピアノ、メロトロン、オルガン、シンセサイザー、ベース、ドラムス、パーカッション
- サイモン・ダイン - ギター、エフェクト、ループ、エレクトロニック・ストリングス
- アンディ・クロフツ - ギター、ベース、チェレスタ、ヴィブラフォン、グロッケンシュピール、ストリングス・アレンジ、バッキング・ボーカル
- スティーヴ・クラドック - ギター、ドラムス
- ノエル・ギャラガー - ギター、ベース
- グレアム・コクソン - ギター
- アジズ・イブラヒム - アコースティック・ギター
- アンディ・ルイス - ベース、チェレスタ、ヴィブラフォン、グロッケンシュピール
- マルコ・ネルソン - ベース
- ロジャー・ノーウェル - ベース
- Ben Gordelier - ドラムス
- チャールズ・リーズ - ドラムス、パーカッション
- デヴィッド・ノック - ドラムス
- スティーヴ・ピルグリム - ドラムス
- スタン・カイバート - プログラミング
- ショーン・オヘイガン - ストリングス・アレンジ
- ハナ・ウェラー - バッキング・ボーカル
- リア・ウェラー - バッキング・ボーカル
- マック・ウェラー - バッキング・ボーカル
脚注
[編集]- ^ PAUL WELLER | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
- ^ ultratop.be - Paul Weller - Sonik Kicks
- ^ ORICON STYLE
- ^ spanishcharts.com - Paul Weller - Sonik Kicks
- ^ Paul Weller | Longplay-Chartverfolgung - musicline.de
- ^ dutchcharts.nl - Paul Weller - Sonik Kicks
- ^ Paul Weller - Sonik Kicks - austriancharts.at
- ^ ultratop.be - Paul Weller - Sonik Kicks
- ^ a b “Paul Weller - Awards”. AllMusic. 2015年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月13日閲覧。
- ^ ポール・ウェラー「新作『Sonik Kicks』はすごくエレクトロニック」と語る (2011/12/16)|洋楽ニュース|RO69
- ^ a b Paul Weller interview | The Sun | Showbiz | SFTW - Interview by Jacqui Swift - 2013年4月20日閲覧
- ^ Paul Weller gets his kicks with fourth Official Number 1 album - officialcharts.com - 2013年4月20日閲覧
- ^ PAUL WELLER | Artist | Official Charts
- ^ Sonik Kicks - Paul Weller : AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine