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ソブゾキサン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソブゾキサン
IUPAC命名法による物質名
データベースID
CAS番号
98631-95-9
PubChem CID: 5233
UNII R1308VH37P
KEGG D01404
ChEBI CHEBI:32136
ChEMBL CHEMBL1256871
別名 MST-16
化学的データ
化学式C22H34N4O10
分子量514.53 g·mol−1
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ソブゾキサン[1](Sobuzoxane)は、トポイソメラーゼII阻害薬として働く抗悪性腫瘍薬である。活性代謝物ICRF-154の経口プロドラッグである[2]。1994年7月に日本で発売された[3]

効能・効果

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  • 悪性リンパ腫
  • 成人T細胞白血病リンパ腫

禁忌

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以下の患者には禁忌である[4]

  • 重篤な骨髄抑制のある患者
  • 製剤成分に対する重篤な過敏症の既往歴のある患者

副作用

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重大な副作用として、汎血球減少白血球減少好中球減少血小板減少貧血出血傾向間質性肺炎が知られている。

副作用は自他覚所見が50.2%に、臨床検査値異常が74.2%に見られる[4]。5%以上にAST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、食欲不振、悪心嘔吐が発生する。

作用機序

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ソブゾキサン自身はin vitro で殆ど活性を示さない[5]:14

活性代謝物 ICRF-154 の構造式

活性型代謝物ICRF-154はDNA鎖の切断を伴わずにトポイソメラーゼIIを阻害する事により染色体の凝縮異常を示し、細胞周期のG2(/M)期にある細胞に対して時間依存的に[5]:16殺細胞作用を示す[4]

参考資料

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  1. ^ KEGG DRUG: ソブゾキサン”. www.kegg.jp. 2022年1月14日閲覧。
  2. ^ PubChem. “Sobuzoxane” (英語). pubchem.ncbi.nlm.nih.gov. 2022年1月14日閲覧。
  3. ^ ペラゾリン細粒800mg|一般的な治療薬【臨床研究情報ポータルサイト】”. rctportal.niph.go.jp. 2022年1月14日閲覧。
  4. ^ a b c ペラゾリン細粒400mg/ペラゾリン細粒800mg 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. 2022年1月14日閲覧。
  5. ^ a b ペラゾリン細粒400mg/ペラゾリン細粒800mg インタビューフォーム”. www.info.pmda.go.jp. 2022年1月14日閲覧。