ソルカン橋
ソルカン橋(スロベニア語: Solkanski most, イタリア語: Ponte di Salcano)は、西スロベニアノヴァ・ゴリツァ市郊外のソチャ川に架かる全長219.7メートル[1]のアーチ橋である。
モダンデザインのウィーン分離派時代の1900年から1905年に建設され、1906年に径間 85メートルの鉄道橋としては当時最長の石橋が完成した[2]。その後、鉄筋コンクリートを用いた建設技術が主流[3]となったため、鉄道橋としてのこの記録は現在でも更新されていない[4]。
概要
[編集]建築家ルードルフ・イェスナーとエンジニアのレオポルド・オーレイが、最初に 80メートルの石のアーチ橋として設計し、1904年から1905年にウィーンの建設会社[5]によって施工された。1904年の春、建築会社は軽土の地盤のため設計の見直しを行い、アーチの径間を 85メートルに増やし[6]、4,533個のブロックで組み上げられた。
1906年7月19日に、イェセニツェからゴリツィアへの鉄道として、オーストリア皇位継承者フランツ・フェルディナント大公行啓のもと開業した。
第一次世界大戦の1916年8月、オーストリアの兵士たちは、敵軍に使用されることを防ぐためソルカン地区から撤退する際に930kgの爆薬を使い、橋を破壊した。戦後、イタリア人は、かつて立っていた同じ場所に、1918年に一時的な鉄骨構造の橋を架け[7]、1925年4月から新しい橋の建設を始め、そして1927年に完成させた。この橋は、5つ穴の上部サブアーチが4つに変わったことを除き、最初のものと非常に類似していた。
第二次世界大戦の間も、橋は爆弾による攻撃を受けたが、1944年8月10日の攻撃では爆弾は橋には当たらず、1945年3月15日の爆弾は不発に終わり、最小の損害に留められた。
文献
[編集]- Gorazd Humar: Kamniti velikan na Soči. Branko, Nova Gorica 1996, ISBN 961-6079-30-1.
- Gorazd Humar, Bogdan Kladnik: Slovenski Mostovi: Bridges of Slovenia. Teil 2: Štajerska, Dolenjska, Gorenjska, Prekmurje. Zaklad, Ljubljana 2002, ISBN 961-6266-12-8.
- Eduard Jordan (2013): Der Eisbahnviadukt von Solkan/Salcano
- Walther Schaumann: Die Bahnen zwischen Ortler und Isonzo 1914 - 1918. Vom Friedensfahrplan zur Kriegsfahrordnung. Bohmann Verlag, Wien 1991.
脚注
[編集]- ^ 両端の高架橋を含む
- ^ Gorazd Humar (September 2001). "World Famous Arch Bridges in Slovenia". In Charles Abdunur (ed.). Arch'01: troisième Conférence internationale sur les ponts en arc Paris: (English、French). Paris: Presses des Ponts. pp. 121–124. ISBN 2-85978-347-4。
- ^ 1910年にすでに100メートルに達する
- ^ source Via Transalpina, published by Museum of Slovene Railway
- ^ Brüder Redlich und Berger
- ^ Nebojša Tomašević (1982), Treasures of Yugoslavia: an encyclopedic touring guide, Yugoslaviapublic, p. 87, OCLC 10184316
- ^ Solkan : solkanski most(europeana collections)
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、ソルカン橋に関するカテゴリがあります。