ソルティ・ドッグ
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ソルティ・ドッグ | |
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基本情報 | |
種別 | ロングドリンク |
作成技法 | ビルド |
色 | 淡黄色 |
グラス | オールド・ファッションド・グラス |
アルコール度数 | |
度数 |
13度[1] |
レシピの一例 | |
ベース | ウォッカ |
装飾材料 | 塩 |
装飾技法 | スノースタイル |
材料 |
ウォッカ …… 30ml - 45ml |
グレープフルーツ・ジュース …… 適量 |
ソルティ・ドッグ (英語: salty dog) とは、ウォッカベースのカクテルの1種[2]。グレープフルーツのさっぱりした口当たりと、グラスの縁の食塩との組み合わせが絶妙であるとして人気が高い[3]。
由来
[編集]「ソルティ・ドッグ」とは「甲板員」を意味するイギリスのスラングで、甲板員が甲板の上で汗だらけ塩だらけ、潮まみれになって働く様子から来ている[3][4][5]。そのスラングの連想から塩を使う本カクテルは名付けられた[4][5]。また、航海する船上で酒を飲んでいるときに、波しぶきがはねて海水が入ったことが始まりとする説もある[5]。
原型は19世紀末にイギリスで考案されたドライ・ジン、ライムジュース、塩をシェークして作る「ソルティ・ドッグ・コリンズ」[3]。
1940年代にイギリスでジン、グレープフルーツジュース、食塩をシェーカーに入れてシェイクし、カクテルグラスに注いで作るようになり[4][5][6]、1960年代にアメリカ人がウォッカを使って食塩をスノースタイルにし、ステアで作るように改変した[3][6]ことで、世界的な人気カクテルとなった[4]。
ジンを使い、塩を直接投入した当初のソルティ・ドッグは「クラシック・ソルティ・ドッグ」と呼ばれることもある[7][8]。
レシピの例
[編集]- 材料
- 作り方
備考
[編集]ノンスノー(グラスの縁に食塩をつけない)にするとカクテルの呼称が変わり、「テールレス・ドッグ」または「グレイハウンド」と言う[11]。日本においては「ブルドッグ」とも呼ばれるが[12]、「ブルドッグ」の名づけは鎌倉市のバー「MIKE'S BAR」オーナー榊原直哉だとされている[13]。
出典
[編集]- ^ YYT project(編)『おうちでカクテル』池田書店、2007年2月20日、64頁。ISBN 978-4-262-12918-1。
- ^ “最高の爽快感「ソルティ・ドッグ」とは?由来や味わい、作り方まで”. macaroni. 2023年6月22日閲覧。
- ^ a b c d e f “ソルティ・ドッグ 詳細情報”. サントリー カクテルレシピ検索. 2023年6月22日閲覧。
- ^ a b c d 福西英三『カクテル教室』保育社、1996年、28頁。ISBN 9784586508877。
- ^ a b c d 沼由美子 (2019年8月26日). “"ソルティドッグ"をオールドスタイルで|「EST!」のカクテルブック10杯目”. Dancyu. 2021年9月1日閲覧。
- ^ a b c d e “塩と楽しむカクテル!「ソルティドッグ」の魅力・作り方を徹底解説”. nomooo(ノモー) (2021年4月19日). 2023年6月22日閲覧。。
- ^ 水澤泰彦『フレッシュフルーツカクテルブック』誠文堂新光社、2011年、24頁。ISBN 978-4416311172。
- ^ 寺田伸子「若いバー、おとなの一杯 第55回」『&Premium(アンドプレミアム)』2018年7月号 [料理好きたちの、キッチンと道具。]、マガジンハウス、2018年、175頁。
- ^ a b “ソルティドッグ 作り方・レシピ”. クラシル. 2023年6月22日閲覧。
- ^ 桑名 伸佐(監修)『カクテル・パーフェクトブック』日本文芸社、2006年2月25日、127頁。ISBN 978-4-537-20423-0。
- ^ Cocktail15番地、佐藤淳、 斎藤都斗武『カクテルの図鑑』マイナビ出版、2013年、65頁。ISBN 9784839946234。
- ^ 達磨信. “第113回 にっちもさっちも、フォーリーブス ブルドッグ”. サントリー. 2021年9月1日閲覧。
- ^ 『散歩の達人 鎌倉・江の島』交通新聞社〈旅の手帖MOOK MOOK7〉、2018年、118頁。ISBN 978-4330876184。