ソロモン・ゴロム
Solomon W. Golomb ソロモン・ゴロム | |
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生誕 |
1932年5月30日 アメリカ合衆国ボルチモア |
死没 |
2016年5月1日 (83歳没) アメリカ合衆国ロサンゼルス |
国籍 | アメリカ合衆国 |
研究分野 | 数学、工学 |
研究機関 | 南カリフォルニア大学 |
出身校 |
ジョンズ・ホプキンズ大学 ハーバード大学 |
主な受賞歴 | アメリカ国家科学賞(2011) |
プロジェクト:人物伝 |
ソロモン・ウォルフ・ゴロム(英: Solomon Wolf Golomb、1932年5月30日 - 2016年5月1日 )は、アメリカ合衆国の数学者にして工学者であり、南カリフォルニア大学電気工学教授であった。専門は、組み合わせ数学、数論、符号理論、通信など。メリーランド州ボルチモア生まれ。
経歴
[編集]ボルチモアの高校を卒業後、ジョンズ・ホプキンス大学で学士号、ハーバード大学で修士号と博士号を取得。1957年の博士論文のテーマは "Problems in the Distribution of the Prime Numbers"(素数の分布の問題)。
Glenn L. Martin Co. に勤務していた頃、通信理論に興味を持つようになり、線形帰還シフトレジスタを研究し始めた。フルブライト・プログラムでオスロ大学で学んだ後、カリフォルニア工科大学のジェット推進研究所に勤務。軍事用と宇宙での通信について研究した。1963年、南カリフォルニア大学の講師として採用され、1965年に教授になった。
業績
[編集]彼の名を冠したゴロム定規は、類似するコスタス配列と共に天文学(電波望遠鏡)や暗号化で使われている。
M系列乱数の先駆的研究でも知られている。エントロピー符号の一種であるゴロム符号も考案した。
また、彼はポリオミノというパズルの考案者として知られ、ポリオミノはテトリスを発想させる元になった。
パズル
[編集]IEEEの Information Society Newsletter にパズルに関するコラムを連載している。また、サイエンティフィック・アメリカン誌の「数学ゲーム」にもたびたび寄稿していた。特に Rep-tiles が知られている(自己複製型充填)。他に出身大学の出版する月刊誌 Johns Hopkins Magazine にも "Golomb's Gambits" というパズルに関する連載を行っている。
IQ
[編集]ゴロムは、『オムニ』誌で紹介されたロナルド・K・ホーフリンのメガIQテストを高名な教授としては比較的初期に受けた。結果は 176 であり、100万人に1人の能力とされている。[1]
主な著書
[編集]- Signal Design for Good Correlation (ISBN 0-521-82104-5)
- Polyominoes, Princeton University Press; 2nd edition 1996, ISBN 0-691-02444-8
- 箱詰めパズル ポリオミノの宇宙、日本評論社、2014年、川辺治之訳、ISBN 978-4-535-78695-0
- Shift Register Sequences, San Francisco, Holden-Day, 1967. ISBN 0894120484
受賞歴
[編集]- 1985年 クロード・E・シャノン賞(IEEE)
- 2000年 ハミングメダル(IEEE) 情報理論および符号理論と情報システムへの貢献
- 2011年 アメリカ国家科学賞
- 2016年 ベンジャミン・フランクリン・メダル
1992年、アメリカ国家安全保障局から長年の貢献に対して表彰された。ロシア科学アカデミーやロシア自然科学アカデミーからもメダルを授与されている。
外部リンク
[編集]- Biography about Dr. Golomb at USC Electrical Engineering Department's website
- Solomon W. Golomb at the Mathematics Genealogy Project