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イカゲーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソン・ギフンから転送)
イカゲーム
ジャンル ドラマ
ホラードラマ
サスペンスドラマ
デスゲーム
サバイバル
アクション
原作 ファン・ドンヒョク
脚本 ファン・ドンヒョク
監督 ファン・ドンヒョク
演出 ファン・ドンヒョク
出演者 イ・ジョンジェ
パク・ヘス
ウィ・ハジュン
チョン・ホヨン
オ・ヨンス
ホ・ソンテ
トリバティ・アヌファム
キム・ジュリョン
国・地域 大韓民国の旗 大韓民国
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
シーズン数 1
話数 9 (各話リスト)
各話の長さ 32 - 63分
製作
制作 Siren Pictures Inc.
公式ウェブサイト
配信
配信サイトNetflix
配信国・地域190か国(日本含む)
配信期間2021年9月17日 - 全話配信済
配信ページ
テンプレートを表示
イカゲーム
英語ロゴ
各種表記
ハングル 오징어 게임
発音 オジンオ ゲイ
RR式 Ojingeo Geim
MR式 Ojing(-)ŏ Keim
英語表記: Squid Game
テンプレートを表示

イカゲーム』(ハングル: 오징어 게임英語: Squid Game)は、Siren Pictures Inc.制作による韓国のドラマアメリカ合衆国定額制動画配信サービスNetflix」にて配信されている。

主人公のソン・ギフンが大金をかけた命がけのサバイバルゲームに巻き込まれ、他の参加者と共に生き残るために奮闘する姿を描く。シリーズのタイトルは、同名の韓国の子供の遊びが由来。監督・演出・脚本はファン・ドンヒョクが手掛けた。美術監督はチェ・ギョンソン[1]

主演のイ・ジョンジェのほか、パク・ヘスウィ・ハジュン、チョン・ホヨン、オ・ヨンス、ホ・ソンテ、キム・ジュリョン等が出演した。

ファンは、自身の経済的に困窮した体験と様々なサバイバルゲームを描いた作品から物語の着想を得て、2009年に脚本を執筆した。しかし、出資に応じる制作会社が見つからず制作を断念していた[2]。2019年9月にNetflixでの制作を発表し、2021年9月17日に全世界(一部地域除く)で公開された。2021年11月時点でNetflixで最も視聴されているシリーズであり、94か国でランキング1位を獲得している[3][4]

Netflixは2022年6月にシーズン2の制作を正式発表[5]。2024年8月、シーズン2を同年12月26日から配信開始すると同時に完結編となるシーズン3も2025年に配信公開することを発表した[6][7]

あらすじ

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バツイチの父親で、高利貸しから追われているソン・ギフンは、地下鉄でスーツ姿の男性から大金が獲得できるゲームに招待される。ゲームに参加を決意したギフンは、そこでギフンの幼馴染でソウル大学首席のチョ・サンウ、脳腫瘍を患う老人、脱北者の少女らと出会う。

ゲーム「だるまさんがころんだ」が始まり、最初の脱落者が目の前で射殺され、その後も動いた参加者たちが次々と射殺されていく。ゲームの参加者は456人で、1人脱落するごとに1億ウォンの賞金額が積み上げられていく、死のゲームだった。一度はゲームを中断して家に帰る決断をしたギフンたちだったが、やがて自分の現状を変えるべく、最後の1人となり456億ウォンを手にするために6つのゲームに挑む。一方で、行方不明の兄を探す警察官ファン・ジュノは兄の失踪とデスゲームの真相を探るべく、ゲーム内に潜入する。

登場人物とキャスト

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メインキャスト

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イ・ジョンジェ (ソン・ギフン, 番号456)
パク・ヘス (チョ・サンウ, 番号218)
ウィ・ハジュン (ファン・ジュノ刑事)
チョン・ホヨン (カン・セビョク, 番号067)
ソン・ギフン (성기훈/SEONG Gi hoon)
演 - イ・ジョンジェ[8]、日本語吹替 - 坂詰貴之[9]
参加番号456。本作品の主人公。サンウからは『兄貴』、セビョクからは『おじさん』と呼ばれている。老齢の母親と同居し、運転代行として働く傍ら、母親の金でギャンブルに明け暮れ、高利貸しから追われる自堕落な生活を送っている。サンウ曰く『優しすぎる』『人の世話ばかり焼く』との事で、自分を犠牲にしてまで他人を助けようとする節がある。
ゲーム参加時の年齢は47歳。債務額は1億6000万ウォン、ローンは2億5500万ウォン。
テハン工業高校卒業後、ストライキがきっかけで自動車メーカーのドラゴンモータースを10年前に希望退職し、飲食業などの事業を始めたがどれも失敗。ギャンブルなどにより多額の借金を抱え、妻との間に10歳の娘がいるが、3年前に離婚したことで娘の親権を失う。母親から再婚した妻が娘と新しい父親の仕事の関係でアメリカに転居することを聞き、娘の親権を取り戻すためにイカゲームへ参加する。
第1ゲーム終了後、投票によってゲームが中断されて帰宅するが、母の糖尿病が悪化していたことが判明し、母の手術費用のためにもゲームの再参加を決意。仲間とともに残り5つのゲームに挑んでいく。
仲間との協力や持ち前の機転でゲームを一つずつクリアしていき、最終ゲーム『イカゲーム』で親友サンウを失いながらも、賞金456ウォンを得る。その後は仲間を失ったショックで放浪生活を送るが、病床のイルナムと会ったことで前向きに生きることを決意。その中でイカゲームがまだ行われていることを知り、再びイカゲームに参加することを決心する。
チョ・サンウ (조상우/JO Sang woo)
演 - パク・ヘス[10]、日本語吹替 - 中川慶一[9]
参加番号218。ソン・ギフンの幼馴染で後輩。ソウル大学経営学部首席の秀才。
投票によるゲーム中断後、母の財産や家と店の金を全部つぎ込み、デリバティブで60億ウォンの負債を抱えていることをギフンに打ち明ける。更に横領私文書偽造詐欺などの容疑で警察から追われる毎日を過ごしている。
ゲーム中断後、浴槽に横たわり練炭で自殺を図ったが、運営スタッフからのインターホンで我に返り、ゲームの再参加を決意する。当初はギフンや他のプレイヤーたちと手を組んでいたが、第4ゲーム『ビー玉遊び』で、アリを騙して脱落させたり、最終ゲーム前に重傷を負ったセビョクを自分の都合で殺害するなど、次第に人間味を失っていき、敵となってギフンの前に立ちふさがる。
最終ゲーム『イカゲーム』でギフンとの死闘の末敗北し、ギフンに多数決ルールを使って2人で棄権しようと提案されるが、それを拒みナイフで首を刺し自決。死に際にギフンに母親を頼むと言い残し、息を引き取る。
ファン・ジュノ (황준호/HWANG Joon ho)
演 - ウィ・ハジュン、日本語吹替 - 榎木淳弥[11]
韓国警察に所属する若い男性警察官。失踪した兄の行方を探っており、兄が滞在していた受験生寮で見つけたカードと同じものを警察署に駆け込んできたギフンも持っていたことから、ギフンを追跡する。
車ごと参加者を運ぶフェリーで運営スタッフを車内で殺して「○」の仮面と衣服を盗み、ゲーム会場へと向かう輸送船に侵入。運営スタッフ“29番”としてゲームに紛れ込んだ。第2ゲーム後、規律違反でフロントマンに罰せられた上官の死体から「□」の仮面を奪い使用する。
VIP到着後は給仕のマスクを奪いVIPルームに潜入し、VIPを尋問して逃走しようとするもフロントマンに見つかる。潜水服を盗んで海に逃げるが近くの無人島の断崖絶壁まで追い詰められる。駆けつけたフロントマンに実の兄だと知らされるが、フロントマンに投降を進められてそれを拒んだため、彼に左肩を撃たれて海に転落する。
カン・セビョク (강새벽/KANG Sae byeok)
演 - チョン・ホヨン[12]、日本語吹替 - 國立幸
参加番号67。家族のために大金を必要としている、切迫した状況の脱北者。父を脱北の際に亡くし、母は公安によって強制送還された。弟は一緒に脱北し韓国の施設にいる。名前のセビョクは夜明けを意味する。
ゲーム開始前にはギフンから競馬の賞金を引ったくったが、その後ギフンたちとともにゲームに参加する。当初は一匹狼で、周りを警戒していたが、シーズン1が進むにつれ、徐々にギフンたちと助け合うようになる。
第5ゲーム『飛び石ゲーム』の最後に、ガラスの破片で腹部に重傷を負う。最後の晩餐後、食事に使ったナイフを各自運営に手渡された後、最終ゲーム開始前にギフンから最終ゲームでの協力を持ちかけられるが、そのことを危惧したサンウにより刺殺されてしまう。
オ・イルナム (오일남/OH Il nam)
演 - オ・ヨンス、日本語吹替 - 伊藤和晃[13]
参加番号1。脳腫瘍を患う老齢の男性。ゲームを純粋に楽しんでおり、第1ゲーム『だるまさんがころんだ』で、プレイヤーたちが次々と射殺される中で動じることなく進み、笑顔でゲームをクリアしている。ゲームの中止を決める多数決では、番号の大きい順からの投票であるため、最後に投票することになった。続行と中止の数が100対100で同数となり、最後に投票したイルナムが中止を選んだため、プレイヤーたちは全員帰宅することとなる。その後コンビニでギフンに再会し、脳腫瘍で余命がわずかであることを語り、もう一度ゲームに賭けてみたいと、ゲームの再参加を告げる。
第4ゲーム『ビー玉遊び』にて認知症のような症状を発症しながらギフンと勝負し、ビー玉の殆どを騙し取られるも、実際は認知症は演技であり、ギフンの意図に気付いていた。最後にギフンの嘘を指摘しながらも、最後のビー玉を譲り、脱落する。そのまま射殺されたかに思えたが、シーズン1最終話に再登場し、ギフンをスカイタワーへ呼び寄せた。
その正体は、イカゲームのオーナーで、ゲームを創設した本作の黒幕であった。かつてはVIPとして見物していたが、自分も参加したいと思い、ギフンと共にゲームに参加していた。スカイタワーにやってきたギフンにそのことを伝え、自分のような退屈な大金持ちを楽しませるためにゲームを作ったことを告げる。怒り心頭のギフンに最後のゲームを持ち掛けて、「ゲームができて楽しかった」「君には金を使う権利がある」と説く。勝負を終える頃には、既に事切れていた。
チャン・ドクス (장덕수/JANG Deok soo)
演 - ホ・ソンテ英語版朝鮮語版、日本語吹替 - 相沢まさき
参加番号101。顔の左下あたりに蛇のタトゥーをしている、ギャング組織の下で働いていた半グレのリーダー格。ギャング組織のお金に手を出し、組織から追われる身となる。食事を巡って抗議の男(271番)を殺害したり、第5ゲーム『飛び石ゲーム』で後ろにいるプレーヤーに先に行くよう恫喝するなど横暴で自己中心的な性格を見せる一方、小心者な一面を持ち合わせている。投票によるゲーム中断後、元部下に裏切られフィリピンマフィアに襲われるも元部下を殺害して橋から飛び降りて逃げ切り再参加する。
第2、第3ゲームでは、スタッフから情報を得ていたビョンギを仲間にしたり、特別ゲーム(殺し合い)で敵を倒したりと勝ち進むが、ビョンギが射殺されたことで情報を得られなくなり窮地に立たされる。それでも第4ゲームでは何とか勝つが、最期は第5ゲーム『飛び石ゲーム』で自身が裏切ったハン・ミニョに復讐心から道連れにされ、落下死する。
アリ・アブドゥル (알리 압둘/Ali ABDUL)
演 - トリバティ・アヌファム英語版朝鮮語版ヒンディー語版、日本語吹替 - 佐藤せつじ
参加番号199。パキスタンからの出稼ぎ労働者。職場である工場の社長から半年以上に渡り給料を差し止められ、苦しんでいる。投票によるゲーム中断後、職場に出向き、社長に「給料を払ってください」と訴えたが、まともに取り合ってもらえなかったことで激高し揉み合いとなり社長の手に重傷を負わせた。その際、落とした封筒の金を妻に渡し、今すぐに子供を連れて帰国するように言いゲームの再参加を決意する。
職場での名残から「~~~です社長」が口癖。左手の薬指と小指がない。怪力の持ち主で、第1ゲーム『だるまさんがころんだ』ではギフンが転倒し、脱落しそうになるのを片手の腕力だけで持ち上げ助けている他、第3ゲーム『綱引き』では最後尾を担当している。
第4ゲーム『ビー玉遊び』にてサンウと対戦。始めは消極的ながらも優勢に進むも、サンウの口車に乗せられて、自分のビー玉が入った袋と、石が入った袋を取り替えられて脱落してしまう。最終的にアナウンスでサンウの裏切りと自分の脱落を知り、スタッフに射殺される。
ハン・ミニョ (한미녀/HAN Mi nyeo)
演 - キム・ジュリョン英語版朝鮮語版、日本語吹替 - 小松由佳
参加番号212。痛んだ長髪が特徴の女性。第2話で「お金は必ず返します。私には生まれたばかりの子供がいるんです。帰らせてください」と運営に懇願しているが事実かどうかは不明。狡猾な性格で、腟内にタバコを隠して持込みトイレで喫煙したり、ギフンに詐欺で前科5犯であると自慢げに語っている。
おどけた態度や、挑発的な言動が多く、本作の第1シーズンにおけるコミックリリーフ的な存在である。名前のミニョは美女を意味する。
強い者に取り入ろうとして第2ゲームでドクスに手を貸した上にその後性行為を行ったが、第3ゲーム開始前にドクスからグループを追い出されたことで、裏切ったドクスを目の敵にする。最終的にギフンのグループに強引に加わった。
第4ゲーム開始前のペア決めで誰とも組めずスタッフに連れていかれ、脱落したと思われたが、運営の「疎外された弱者は捨てない」という意向で不戦勝となり、ゲーム終了後にギフンたちの前に笑顔で現れた。
第5ゲーム『飛び石ゲーム』では前の人を抜かしたり、落としたりしてドクスに追いつき、ドクスに今までの恨みを語った後、彼を道連れに足場から身を投じる。

プレイヤー

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ト・ジョンス (도정수/DO Jeong soo)
演 - イ・サンヒ
参加番号17。ガラス製造業で33年間勤務経験があり、光の加減で強化ガラスと通常のガラスを見分けることができる。
第5ゲーム『飛び石ゲーム』ではその持ち前の知識を発揮し順調に渡っていったが、それでは面白くないというVIPの意見により、ゴールまでの照明を消されてしまったため、ビー玉で対処するも、一つしかなかったため判別できず、最後は使えないと判断したサンウにより突き落とされ、死亡する。
キム・ミオク (김미옥/KIM Mi ok)
演 - パク・ソナ
参加番号107。
ビョンギ (병기/Byeong gi)
演 - ユ・ソンジュ英語版朝鮮語版
参加番号111。眼鏡をかけた中年男性のプレイヤー。ゲームに参加する以前は医者をしており、詳細は不明ながら医療事故を引き起こしたことが運営スタッフによって語られている。ゲーム開始時点から一部の運営スタッフたちと手を組んでおり、彼らが組織に内緒で行っていた脱落者の臓器売買を手伝う見返りとして、事前にゲーム情報を入手し、その情報をドクスに伝えて仲間になっていた。
第4ゲーム前の“仕事”の最中に手を組んでいたスタッフと仲違いを起こして一人を刺殺して逃走するも、駆けつけたフロントマンたちに今までの行いが露見。運営側がゲーム進行上で最も重要視している「平等」という原則をゲーム情報の事前入手という形で違反したとして、手を組んでいた運営スタッフ共々その場で射殺される。死体はビョンギが刺殺したスタッフやフロントマンとファン・ジュノによって射殺されたスタッフら合計4人と共に第4ゲームへの移動中に天井から吊るされ、プレイヤー達に晒された。
オ・ヨンウク (오영욱/OH Yeong wook)
演 - ホン・ウジン
参加番号118。第1ゲーム開始前にギフンに話し掛けている。第1ゲーム中に動きを感知されて左の太股を撃たれ倒れてしまい、ギフンの足首を掴み助けを求めるが振りほどかれてしまう。直後に再び動きを感知されて二発目を背中に受け、ギフンの背後で死亡する。
ノ・サンフン (노상훈/NO Sang hoon)
演 - ユン・ドンソン
参加番号119。第2ゲーム『カタヌキ』で傘の絵を選んだが失敗し、「△」のスタッフに撃たれそうになった所で、ゲームで使用した針でスタッフの顔を刺し銃を奪う。その後「□」のスタッフを人質に取り「選んだ型で難易度が変わるのは不公平だ!」と周囲に向けて叫び、人質に取ったスタッフに仮面を外すよう促したが、スタッフが青年であるのを見て「まだ若いのに。どうしてこうなった」とつぶやき、奪った銃で頭を撃ち自殺する。
ジヨン (지영/Ji yeong)
演 - イ・ユミ、日本語吹替 - 久保ユリカ[14]
参加番号240。鼻に通したピアスが特徴的な若い女性の参加者。命懸けのゲームの最中にあってもどこか無気力で虚ろな雰囲気を漂わせており、第3ゲーム『綱引き』のチーム決めで一人あぶれていたところをセビョクに声をかけられ、そのままギフン一派に加わる。
ゲームに参加する以前は刑務所に服役しており、牧師だった父親から日常的に性的暴行を受けていた。その父がやがて母を殺し、そして自分が母の復讐で父を殺して懲役刑となった過去がある。
第4ゲーム『ビー玉遊び』でセビョクと対戦。勝負を付ける前に互いに過去を話し合い、将来の夢を語り合うも、制限時間が近づいたときに「私にはここを出る理由がない」と言って勝ちを譲り、脱落。最後にセビョクに笑顔で手を振った直後、射殺される。
チョン・ミンテ (정민태/JEONG Min tae)
演 - イム・ギホン
参加番号322。 第5ゲーム『飛び石ゲーム』で、ミニョに突き飛ばされた挙げ句ドクスによって転落死した。
パク・ジュウン (박주운/PARK Joo woon)
演 - ユン・スンフン
参加番号369。第2ゲーム『カタヌキ』で傘の絵を選んだが失敗し、射殺される。

名称不明プレイヤー

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ドクスの手下となる髭男
演 - ユン・ヨンギュン
参加番号40。第2ゲーム開始前にドクスの手下となる3人のうちの1人。髭を生やし長髪を後ろで結んでいる。
第4ゲーム『ビー玉遊び』で脱落し、射殺される。
数学教師の男
演 - イ・ドゥソク朝鮮語版
参加番号62。口が達者で、第4ゲームでのペア決めの際、まだペアが決まっていなかったギフンに対して自分の有用性を熱心に売り込んでいた。
数学教師だけあって計算も得意であり、第5ゲーム『飛び石ゲーム』において、自分がクリアできる確率が絶望的に低いことを察していたことから、やけになって勢いだけで一気に進んでいくも途中で普通のガラスを踏み割り、脱落した。
夫婦で参加した男
演 - キム・ユンテ朝鮮語版
参加番号69。妻である70番と2人でゲームに参加していたが、第4ゲームで妻と対戦。第4ゲームをクリアするが、妻を失ったショックから多数決による棄権を提案したが、誰にも聞き入れてもらえないどころかサンウに激怒された。最終的には第5ゲーム前に縊死し、彼に金を賭けていたVIPに落胆される。
夫婦で参加した女
演 - イ・ジハ朝鮮語版
参加番号70。夫である69番と2人でゲームに参加していた。第4ゲーム『ビー玉遊び』で夫と対戦し、脱落する。
臆病な男
演 - チョン・ウヒョク
参加番号96。第5ゲーム開始前のゼッケン選びの際にギフンに、一番前で堂々と生きたいから1番を譲って欲しいと懇願し、譲ってもらったが、ゲームの性質上番号が早い方が不利であることに気づかず、あえなく脱落、落下死する。
196番の男
演 - キム・ドンヒョン
参加番号196。第3ゲーム開始前にサンウに声を掛けられ、ギフンのグループに加わる。
告発の女
演 - キム・ヒソ
参加番号198。第2ゲーム終了後の食事の時間にてドクスたちが列に2回並んだ事を運営やプレイヤー達の前で告発する。
その後の就寝時間になり消灯後、特別ゲーム(殺し合い)が開始され、ドクスに報復として割れたビンで首を滅多刺しにされ殺害された。
牧師の男
演 - キム・ソヒョン
参加番号244。第3ゲーム開始前にギフンに声を掛けられ、ギフンのグループに加わる。
恐怖のあまりゲーム中に牧師としての信仰心に再び目覚め、祈りを捧げ続ける。
第5ゲーム『飛び石ゲーム』で、途中で座り込んで懺悔し始めたことで他のプレイヤーと揉みあいになり、突き落としてしまうが、直後自身も後ろにいたプレイヤーに突き落とされ、死亡した。
250番の男
演 - パク・ジフン朝鮮語版
参加番号250。第1ゲーム開始前に324番の男性から賭けを要求され、100万ウォンを提案する。ゲーム開始後すぐに狙撃され、目の前で倒れた彼に近付いた際に吐血したのを見て怖じ気付き、逃げようとした所を感知されて脱落する。
抗議の男
演 - ミン・タイリツ
参加番号271。第2ゲーム終了後の食事の時間でドクスたち5人が列に2回並んで2人分の食事を取った為、自分の食事が貰えなかった。その事を問い詰めてドクスの食事を奪おうとするが、ドクスに瓶で殴られて反撃され死亡する。
ギフンはこのことをスタッフに報告するも何も罰則はなく、普通に脱落者としてカウントされたため、プレイヤーたちは殺人が禁止されていないことを知り、特別ゲーム(殺し合い)へと繋がる。
276番の男
演 - クリスチャン・ラガヒット
参加番号276。第3ゲーム開始前にアブドゥルに声を掛けられ、ギフンのグループに加わる。
ドクスの手下となる小太りの男
演 - クァク・ジャヒョン
参加番号278。第2ゲーム開始前にドクスの手下となる3人のうちの1人。
ドクスに付き従うが、第4ゲームでドクスの対戦相手となった際、挑発するなど敵意をむき出しにする。最初は優勢だったが最終的には逆転されて脱落し、スタッフから無様に逃げ惑うも機関銃で撃たれる。
ドクスの手下となる男
演 - キム・ドンウォン
参加番号303。第2ゲーム開始前にドクスの手下となる3人のうちの1人。
306番の女
演 - ヤン・ミソン
参加番号306。第1ゲームで250番の男性が目の前で脱落した際に、彼の返り血を浴びて絶叫した所を感知されて脱落する。彼女の悲鳴をきっかけに多くのプレイヤーがパニックになり逃げ出そうとした為、半数近くもの脱落者が出てしまう。
金髪の男
演 - イ・ハンソル朝鮮語版
参加番号324。陽気な性格。第1ゲーム開始前に250番の男性に賭けを要求する。ゲーム開始後すぐにトップで躍り出るが、動きを感知されて狙撃され、最初のゲーム脱落者となる。

運営側の関係者

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フロントマン/ ファン・イノ (황인호/HWANG In ho)
演 - イ・ビョンホン、日本語吹替 - 土田大
フード付きコートに黒い仮面をつけている。ギフンたちが参加したゲームの運営責任者であり、監視ルームで運営スタッフたちの指揮を執っている。ゲーム会場の最上階に設けられた専用フロアのモニターでゲームの動向を監視していて、勤務中に仮面を外す等、違反を犯した運営スタッフを銃殺する。ゲームにおいては「平等」を大切にしており、ゲーム内容を事前に教えてもらったプレイヤーや教えた運営スタッフについても容赦無く射殺する。会場に到着したVIPの案内対応の担当や、侵入者の捜索も担っている。
ゲームの運営責任者を務める前は元警察官で、ファン・ジュノの実の兄。2015年の大会で132番で参加して優勝していた。
運営スタッフ(管理者・兵士・作業員)
ピンクの衣装に黒い全頭仮面を着用した運営スタッフ。仮面に正方形「□」、三角形「△」、円形「○」の3つの図形が描かれている。
「□」は管理者の役割で、各スタッフの管理やプレイヤーの行動を監視ルームで24時間監視している他、一部ゲームの進行役も務める。3つの図形の中では最も階級が高く、VIPへの応対も担当している。「○」と「△」は「□」に許可なく先に話してはならない。
「△」は兵士・警備員の役割で、短機関銃拳銃を携帯し、ゲーム内容に違反を犯したプレイヤーや脱落者を銃殺する。
「○」は作業員の役割で、ゲームの準備や各プレイヤー管理・運営の雑務を行う。武装もナイフのみと軽装備であり、銃などを持った相手や腕っぷしの強い相手に襲われた場合、簡単に倒されてしまう。
運営スタッフは「共同区域での仮面強制着用・勤務中は仮面を外す事は禁止」・「他のスタッフやプレイヤーとの会話は禁止」・「勤務以外での外出禁止」の厳しい規律が徹底されている。どの階級も待機部屋は簡素なベッドと洗面台のみであり、食事も参加者と同等の僅かな食事しか貰えてない模様。
ヤン・ボクナム
演 - コン・ユ、日本語吹替 - 諏訪部順一[15]
整った身なりをした男性セールスマン。第1話で金を失ったギフンの元に突如として現れ、勝てば大金を得られるというメンコ勝負を提案。ギフンが勝利するまでゲームに付き合った末、ゲームの招待状を彼に手渡して去っていった。
素性については不明だが、ゲームの参加者候補に招待状を配るという役目を担っているらしく、ギフンがゲームにクリアして1年以上経ったあとも、参加者候補と思われる男を相手にメンコ勝負をしているのをギフンが目撃している。

その他

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ソン・ガヨン (성가영/SEONG Ga yeong)
演 - チョ・アイン朝鮮語版、日本語吹替 - 立花日菜
ギフンの娘。両親の離婚後は親権を持った母親に引き取られる。
ギフンの母親
演 - キム・ヨンオク [16]、日本語吹替 - 大西多摩恵
ギフンと二人で暮らす老齢の母親。露天商をしており、ろくに働かない息子を養うために働き詰めの生活を送っている。いつか自分の店を持って商売するのが夢だったらしい。
普段は気丈に振る舞っているが、実は以前より密かに糖尿病を患っており、第二話では既に足の切断を検討するほどに悪化していた。そのため、借金と娘のことも含め、ギフンがゲーム出場を決めた要因となった。
ゲームの期間中に病死したらしく、最終話にてギフンが自宅アパートに戻って来たときには、床に倒れて息絶えていた。サンウの母親が数日前から姿が見えないと言っていた。
サンウの母
演 - パク・ヘジン朝鮮語版、日本語吹替 - 土井美加
市場で“サンウの鮮魚店”という魚屋を営んでいるサンウの母親。ソウル大卒の優秀な息子のことを心から誇りに思っており、多忙で中々家に帰ってこないことを寂しく思いながらも一途に応援している。
サンウはアメリカに出張中であると信じており、サンウが裏で多額の借金を抱えていること、さらにはその抵当に自分の店が入れられていること、そして多くの犯罪に関与した疑いで警察に追われていることについては一切知らされていない。そのため、魚屋に警察が捜査に入ったときはとても驚いていた。
最終話では、戻って来たギフンに対して、連絡が取れなくなったサンウのことを心配していた。
1年後、サンウにより魚屋が担保に入れられていた事が判明し廃業、路上でたい焼き屋台を営んでいた。ギフンの頼みでセビョクの弟チョルを引き取ると同時に、サンウに借りた金だとしてギフンから旅行カバン一杯の現金を受け取った[17]
カン・チョル (강철/KANG Cheol)
演 - パク・シワン朝鮮語版、日本語吹替 - 田中あいみ[18]
養護施設で暮らすセビョクの弟。1年後、ギフンの頼みでサンウの母に引き取られる。
カン・ウンジ (강은지/KANG Eun ji)
演 - カン・マルグム朝鮮語版[19]
ギフンの元妻。ガヨンを引き取って、再婚。再婚相手の出張のためにアメリカへ転居。
その他の声の出演
志賀麻登佳久野美咲弘松芹香[20]竜門睦月丹羽正人小野寺悠貴菊地達弘小林愛岡本幸輔松川裕輝佐藤美一武隈史子樋山雄作佐野愛露崎亘峰晃弘濱口綾乃大橋勇人菊池康弘左座翔丸本間沙智子近藤浩徳宮崎遊定岡小百合山岸治雄虎島貴明松村夏紀高瀬右光田村千恵米田えん山本満太裕樹岩城泰司

エピソードリスト

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シーズン 1 (2021年)

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話数タイトル初回放送日 監督脚本
1だるまさんがころんだ日
2021年9月17日
ファン・ドンヒョクファン・ドンヒョク
ソン・ギフンは老齢の母親と同居し、その母親の金でギャンブルに明け暮れ、高利貸しから追われる自堕落な生活を送っていた。ギャンブルで儲けた金をスリに奪われ、落胆していたギフンは地下鉄で整った身なりをした男からお互いの10万ウォンを賭けてめんこをしないかと誘われ、勝負をする。金の無いギフンは、男に「金が無いなら体で払ってもらう」と言われ、ビンタされる。何度もビンタされ、やっとの思いで勝利したギフンは、男からとあるゲームに招待される。

ゲームには455人が集まり、ギフンはそこで幼馴染でソウル大学首席のチョ・サンウ、脳腫瘍を患う老人、ギフンのお金を盗んだ脱北者の少女らと出会う。455人のプレイヤーたちは、そこでピンクのジャンプスーツと図形が描かれた黒いマスクを着用したスタッフに、6日間で6つのゲームに勝利すれば、大金を獲得できると説明される。

最初のゲーム「だるまさんがころんだ」が始まり、最初の脱落者が射殺されると、ゲーム会場はパニックに陥る。多くのプレイヤーが逃走するが、動いたプレイヤーは全員射殺される。ゲーム参加を選択したプレイヤーたちも次々と動きを感知され射殺されてしまう。制限時間が残り僅かのところで、ギフンが死体で足を滑らせ脱落しそうになるが、外国人のプレイヤー、アリ・アブドゥル(199番)に助けられ、ギフンは何とかゲームをクリアし死を免れる。
2地獄
9月17日
ファン・ドンヒョクファン・ドンヒョク
456人中255人が脱落し、第1ゲームをクリアしたのは201人となった。ゲーム終了後、多くのプレイヤーがゲームの中止を求めた。同意書の第3条項「過半数の同意で中断可能」を利用し、多数決で過半数が中止を選んだことで、プレイヤー達は全員帰宅することに成功するが、多くのプレイヤーがゲームに再び参加するように招待される。

手術が必要な母を持つギフン、横領などの容疑で警察から追われているチョ・サンウ、北朝鮮にいる母と、一緒に脱北した弟を助けたいカン・セビョク、外国人出稼ぎ労働者で給料の未払いに苦しむアリ・アブドゥル、ギャング組織のお金に手を出し、逃亡中のギャングリーダー、チャン・ドクス、脳腫瘍を患う老人のオ・イルナムなど、多くのプレイヤーがそれぞれの事情からゲームの再参加を決意した。

一方、行方不明になった兄を探していたファン・ジュノ刑事はギフンの後を追い、ゲームに潜入した。
3傘をさした男
9月17日
ファン・ドンヒョクファン・ドンヒョク
ファン・ジュノ刑事は運営スタッフを襲い、ゲームの潜入に成功する。ゲームに再参加したのは201人中187人。ギフンたちは、チョ・サンウに次のゲームに向けグループを組むことを提案し、サンウ、オ・イルナム、アリ・アブドゥルと、グループを組む。カン・セビョクはトイレの天井にある鉄格子を開けスタッフを偵察し、そこで砂糖を溶かしているのを発見する。サンウはセビョクから砂糖のことを聞き出し、ゲーム会場で丸、三角、星、傘の図形を見たことで、第2ゲームが「カタヌキ」であると予想するが、同じグループのギフンたちには教えず、ギフンに4つに分かれたほうがいいと提案し、サンウは三角、アリは丸、ギフンは傘、イルナムは星をそれぞれ選んだ。

第2ゲームはサンウの推測通り「カタヌキ」だった。ハン・ミニョ、チャン・ドクスは星、セビョクは三角を選んだ。図形の部分が欠けたり、割れたりした場合は脱落となり、運営スタッフにその場で射殺される。最も難しい傘の型を選んでしまったギフンは苦戦するが、カルメ焼きの裏側を舐めて溶かせることに気付き、ゲームをクリアする。

一方でゲームをクリアできなかったプレイヤーの一人、ノ・サンフンが、スタッフの銃を奪い仮面を取れと脅すが、そのスタッフが青年であることにショックを受け、銃で自殺した。仮面を外したスタッフも、自身の正体をバラした為にフロントマンに射殺された。
4チーム分け
9月17日
ファン・ドンヒョクファン・ドンヒョク
187人中79人が脱落し、第2ゲームをクリアしたのは108人となった。食事の時間で食事をめぐり、チャン・ドクスが男性プレイヤー(271番)を殺害したことで残り107人となる。

ファン・ジュノ刑事は射殺された上官「□」の仮面を被り、「□」のスタッフとして運営内部を探索する。

眼鏡をかけた男性プレイヤー、ビョンギ(111番)は一部のスタッフたちと手を組み、脱落者の臓器売買を手伝う見返りとして、ゲームの内容を事前に入手していた。1ビョンギはスタッフから、少ない食事をめぐってプレイヤー間で乱闘が起こると告げられ、一番強い奴につけば生き残れるとアドバイスされる。ビョンギはドクスに次のゲームを知っていると告白し、ドクスのグループに取り入る。

ドクスの襲撃により“特別ゲーム”が始まり、次々とプレイヤーが乱闘により殺害される。ギフンたちは、この乱闘がきっかけでセビョクを仲間に取り入れる。27人が死亡し、残り80人となる。

第3ゲームは『綱引き』だった。10人一組でチームを組み、台の上で縄を引っ張り合い、負けたチームは高所から落下して死亡する。綱引きは力の勝負であるため、女性と年寄りがいるギフンのチームは窮地に立たされる。
5平等な世の中
9月17日
ファン・ドンヒョクファン・ドンヒョク
イルナムの作戦とサンウの機転により、ギフンのチームは勝利を収める。第3ゲームの『綱引き』で半数の40人が犠牲となり、プレイヤー数は残り40人となる。消灯時間までにギフンたちはバリケードを作りドクスの襲撃に備えるが、ドクスたちが襲撃してくることは無かった。

ビョンギはスタッフと内通していたが、スタッフにゲームの情報が分からないと言われると激高し、襲い掛かる。その結果、騒動となったことでスタッフとフロントマンに見つかり関係者は全員射殺される。

ファン・ジュノ刑事はスタッフ28番を追い詰め、フロントマンの部屋にプレイヤーの名簿があることを聞き出す。スタッフ28番が兄を捜すために協力すると懇願するが、ジュノは聞き入れずに容赦なくスタッフ28番を射殺し、フロントマンの部屋へ向かった。

一方、スタッフの点呼により28番と29番のスタッフが行方不明であることが発覚し、ジュノはフロントマンから追われることになる。ジュノはイカゲームの優勝者リストから、兄ファン・イノが2015年に優勝していたと知る。
6カンブ
9月17日
ファン・ドンヒョクファン・ドンヒョク
ビョンギが処刑されたことで、残り39人となった。第4ゲームは二人一組で行われるとして、他のプレイヤーとペアになるように言われる。サンウはアリ、ドクスはギャングと、セビョクはジヨン、ギフンは迷った末にイルナムとペアを組む。プレイヤー数が奇数である為、ミニョは一人だけ余ってしまい、スタッフに連行される。

第4ゲームは『ビー玉遊び』だった。イルナムとギフンは力を使うゲームじゃなくて良かったと安堵し、二人はカンブとなる。カンブとは、同盟を結ぶパートナーという意味の隠語である。だが、ペアを組んだパートナーからビー玉を全部奪った側が勝ちと判明すると、プレイヤーたちは動揺する。ビー玉のやり取りは暴力以外なら何でもありで、ゲームをする際はプレイヤー間の合意のもとに行わなければならない。勝利条件を達成できなかったペアは2人とも脱落する。ギフンはイルナムが突然の認知障害により、勝負を拒みようになったことで困惑し、勝負に応じてくれるように懇願する。サンウはアリにビー玉の賭けで何度も負けると、激高しアリを罵倒する。サンウはアリに二人とも助かる方法があると懇願し、ビー玉を自分に預け、プレイヤーの年齢を確認するように言い、アリが場を離れた隙にゲームをクリアする。ドクスは、パートナーを組んだギャングに挑発されるが、何とかゲームに勝利し、クリアする。

セビョクとジヨンは一回で勝負を決めることにして、それまでは話をして時間を潰すことにした。彼女達はお互いの壮絶な半生を語ったあと、ジヨンはわざと勝負に負けることでセビョクに勝利を譲った。詰め寄るセビョクに対し、ジヨンは「ここを出る理由が私にはない。理由のある人が出るべき」と言い、脱落した。

ギフンは、何度か勝負をする中でイルナムに負けたにもかかわらず、自分が勝ったと嘘をつき、ビー玉を手に入れる。制限時間がわずかとなったところで、イルナムはギフンの嘘を指摘する。後悔の念に駆られるギフンに、イルナムは最後のビー玉1つを渡し「私たちはカンブだ」と言い、ギフンと抱き合ったあと脱落した。
7VIPたち
9月17日
ファン・ドンヒョクファン・ドンヒョク
第4ゲームの『ビー玉遊び』に参加したのは38人。21人が脱落し、プレイヤー数は16人[注 1]、仲間外れにされ一人余ったミニョを合わせて、残り17人となる。ミニョは運営の意向により脱落にはならず、待機部屋に戻されていた[注 2]。第4ゲームで、妻を亡くしたプレイヤー69番が首を吊って自殺したことで、プレイヤー数は残り16人となる。ジュノはスタッフを人質に取り、VIPのホストに扮し、運営内部をさらに探索する。

第5ゲームの前にギフンたちは、1から16までの数字が書かれたゼッケンの中からどれか選ぶように言われる。1と16が最後に残り、ギフンはプレイヤー96番に1番を譲ってほしいと頼まれたことで、ギフンの番号は16番となる。

第5ゲームは『飛び石ゲーム』だった。四角いガラス板が1マス飛ばしに配置された橋を渡り、制限時間内に向こう側にあるゴールを目指す。普通のガラスか強化ガラスかの2択を選択しながら進み、普通のガラスを選ぶと割れて落下し脱落となる。1から16までの数字は挑戦する順番であった。VIPたちが観戦する中でゲームは進行し、前のほうの番号を選んだプレイヤーたちは次々と脱落していく。一番先頭となったドクスは立ち止まり、他のプレイヤーを道連れにしようとするが、ミニョに道連れにされ二人とも落下死する。ガラス工場に勤務していた為、ガラスを見分けることの出来るプレイヤー13番、ト・ジョンスの活躍で順調に進むギフン達だったが、ゲームを見ていたVIPの意向で照明を落とされ、暗くなったことで進めなくなり、制限時間が残り僅かとなる。サンウはジョンスを突き落として進み、セビョクとギフンも後に続き、ゲームをクリアする。

ジュノは潜水具で海底洞窟を渡り島外に脱出するが、フロントマンに見つかり追跡される。
8フロントマン
9月17日
ファン・ドンヒョクファン・ドンヒョク
第5ゲームの『飛び石ゲーム』に参加したのは16人。13人が脱落し、プレイヤー数はギフン、サンウ、セビョクの3人となる。ギフンはジョンスを突き落とした殺害したサンウを批判するが、サンウもまたギフンに敵意を持って反論し、2人の間に深い溝が出来てしまう。最後のゲームまで残った3人は、スタッフから正装へ着替えるように言われ、そこで豪勢な食事ともてなしを受ける。セビョクは第5ゲームの最後に、残りのガラスを爆発させた時の衝撃でガラス片による刺し傷を受けていた。食事の後、3人にステーキナイフが渡される。

一方ジュノは別の島へ渡るが、フロントマンとスタッフに崖に追い込まれる。フロントマンはマスクを外し、素顔を見せる。ジュノはフロントマンが兄ファン・イノであることにショックを受ける。イノは投降を促すがジュノが応じなかった為、イノはジュノの肩を撃ち、崖から海へ転落させる。

ギフンはサンウを倒す為、セビョクと手を組むことを提案する。セビョクは「生き残ったほうがお互いの家族の面倒を見る」ことを約束して欲しいと頼む。セビョクの怪我が悪化した為にギフンはスタッフに助けを求めるが、その隙にサンウはセビョクをナイフで殺害する。怒ったギフンはサンウに襲いかかるが、スタッフに阻まれる。

これで残りはギフンとサンウの2人のみとなる。
9運のいい日
9月17日
ファン・ドンヒョクファン・ドンヒョク
遂に最後のゲーム『イカゲーム』が始まった。ギフンが「攻撃」を選択した為、サンウは「守備」となった。攻撃側は絵の内側に入り、イカの頭(フィールドの先端にある円形の部分)を踏めば勝利。守備側は内側に入ってきた攻撃側を外に押し出せば勝利となる。どちらか一方が続行不能な状態になった場合、残った側が勝利となる。続行不能な状態とは、プレイヤーが死亡した状態のことを指す。攻撃側はまず片脚立ちで進まなければいけないが、攻撃側がイカの首を跨ぐと両足を使うことができる。それ以外に制限は無く、暴力も許される。

ギフンがイカの首を跨ぐと、大雨が降ってきた。死闘の末ギフンはサンウを倒すが、ギフンは同意書第3項「過半数の同意で中断可能」を使い、サンウにゲームを中止して家に帰ろうと促す。サンウはそれを拒んで自分の首を刺して自決し、ギフンに母親のことを託して息を引き取る。最後の一人となったギフンは解放され、銀行口座には456億ウォンが振り込まれていた。ギフンは自宅で母親が亡くなっていることも知り、悲しみに暮れる。

1年後、ギフンは賞金に一切手を付けることなく、浮浪者のような朦朧とした日々を過ごしていた。そんなギフンのもとに運営から招待状が届き、そこには脱落したはずのオ・イルナムがいた。イルナムはギフンに、街角で倒れている男が深夜12時までに助かるかどうか賭けをしようと話す。ギフンは感情的になり「お前は誰だ」と問い詰める。イルナムは、自分のような退屈な大金持ちを楽しませるためにゲームを作ったと明かす。

12時になる前に街角で倒れている男は救助されたが、イルナムは12時ちょうどに息を引き取った。ギフンはセビョクの弟と賞金の一部をサンウの母に預け、ロサンゼルスにいる娘に会うために空港へ向かう。ギフンはその途中で、1年前に出会ったスーツ姿の男が別のプレーヤーとメンコ勝負をしているところを目撃する。イカゲームがまだ続いていることを知ったギフンは電話をかけ、来た道を引き返すところで終わる。

日本語版制作スタッフ

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ゲーム内容

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韓国の型抜き。日本のカタヌキとは違い、カルメ焼きに似ている。劇中では棒はない。
最終ゲームで行われたイカゲームのプレイヤーの動きを表した図
第1ゲーム『だるまさんが転んだ』
ルールは通常の『だるまさんが転んだ』とほぼ同じ。前方に設置された鬼役のロボット人形の顔がこちらを向いていない間だけプレイヤーは動くことができ、制限時間内にロボット人形がいるラインまで辿り着ければゲームクリアとなる。
鬼役のロボット人形の両目は高感度の動作センサーになっており、僅かでも動きを検知されるか、制限時間までにゴールに間に合わないと脱落。脱落したプレイヤーは即座に周囲に控えている運営のスナイパーによって射殺される。
本編では456人が参加し、255人が脱落し、クリア者は201名となった。
第2ゲーム『カタヌキ』
日本のカタヌキと要領は同じで、切込みの入った型を針でなぞり、型を割らずに上手くくり抜ければゲームクリアとなる。少しでも欠けてしまうか、制限時間までにくり抜けないとその場で脱落。控えている運営スタッフに射殺される。
くり抜き方は自由で、水に溶けることを利用して裏から舐めてくり抜きやすくすることもできる。本編では187人が参加し、その内79名が脱落。108名がクリアとなった(一時中断後の不参加の24人はフロントマンが運営スタッフに逐一監視し報告するように命じているが、どのような処遇になるかは作中では明かされていない)。
ちなみに日本のカタヌキとは素材が異なり、砂糖で作られた型は「カルメ焼き」に似ている。
特別ゲーム
第2ゲームと第3ゲームの間の深夜に行われた、プレイヤー同士の乱闘。これはゲーム内で殺人が禁止されていないことや、ドクスが食料トラブルで相手を殺害した際に、プレイヤー達がこのことに気づいたことに起因する。
実はこれも運営によって仕組まれたゲームの1つで、ゲーム開始時にアナウンスが流れ、ゲーム最中には天井の照明が激しく点滅してプレイヤー達を刺激し、ゲームのオーナーの合図で終了する。
本編ではドクスが自分を告発した女を襲撃したことで始まり、恐怖を感じたオーナーのイルナムの合図によって停止されるまでの間、合計27名の死者を出した。
当然ギフン達は疑心暗鬼に陥り、第3ゲーム終了後にもバリケードを築いて対策するが、その後乱闘は特に発生していない。
第3ゲーム『綱引き
10人1チームで行う団体戦。プレイヤーは縄に手を手錠で繋がれた状態で行い、負けたチームは全員高所から落下して死亡する。勝ったチームも重みで落下しないように、勝負がついたら縄がギロチンで切断される仕組みになっている。本編では80人8チームが参加し、うち4チームが生き残った。
第4ゲーム『ビー玉遊び』
2人1組のペアで行う対戦型ゲーム。ペアになったプレイヤーにはそれぞれビー玉が10個ずつ配られ、制限時間内に20個全てを獲得したプレイヤーの勝利となる。敗北したプレイヤーは脱落し、スタッフに射殺されるが、勝負が決まらなかった場合は2人とも脱落、射殺される。
ビー玉のやり取りについては暴力以外なら何でもありであり、八百長や譲渡、さらには騙し取っても咎められることはない。ただし「平等」の原則に則り、相手プレイヤーがゲームの変更を求める場合はそれを受け入れなければならない。
本編では不戦勝のハン・ミニョを除いた38人19組が参加。ゲームに勝ったプレイヤーと不戦勝を足して残りは17名となった。
第5ゲーム『飛び石ゲーム』
四角いガラス板が1マス飛ばしに配置された橋を渡り、制限時間内に向こう側にあるゴールを目指すゲーム。プレイヤーにはあらかじめ番号が振られており、その番号順に挑戦していく。
渡っていくガラス板の橋は2本掛けられており、1マスごとに普通のガラス板か強化ガラス板かの2択を選択しながら進んでいかなければならない。強化ガラスは二人乗っても割れないが、普通のガラスは簡単に割れるので、間違った選択をすると転落死してしまう。2種のガラスの判別は難しく、ガラスの製造に深く精通した人間でギリギリ見分けられる程度。
ゲームの性質上、先頭の方が圧倒的に不利な仕組みになっているが、途中で先に進むことを拒否し、後続に先を行かせようとしてもルール違反にはならない。ただし制限時間が定められており、時間内に間に合わなかったプレイヤーはスナイパーにより全員即座に銃殺されるため、先頭が前に進まないと、後ろの人全員に迷惑がかかる。
本編では17名が挑戦。うち14名が脱落した。
最終ゲーム 『イカゲーム
イカの形をしたフィールドを使って、攻撃側・守備側が競い合うゲームで、攻撃側はハンデとして途中までケンケンで進む必要がある。攻撃側は守備側チームを全員押し出すか、ゴールに誰か1人でもたどり着くかすれば勝利で、守備側は攻撃側チームを全員外に押し出したら勝利。ただし、本作ではこのゲーム開始前に1人一本ナイフが渡されており、ナイフでの殺し合いも許されている。
実際のイカゲームは、韓国の子供の遊びの中では最もハードな遊びとされ、服をつかんだり砂を投げたりするなど、禁じ手なしでの攻防が許されている。

制作

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2008年に起こった世界的な金融危機によって韓国国内および、監督のファン・ドンヒョク自身も多大な影響を受けた。ファンは同年、自分が書いた別の映画の脚本に投資を受けようとしたが失敗し、約1年間働くことができなかった。2009年にファンの母が、務めていた会社を退職したため、ファン及び、ファンの家族は非常に経済的に困窮していた[21][22]

ソウル漫画喫茶で、『バトル・ロワイアル』や『ライアーゲーム』、『賭博黙示録カイジ』などの漫画を読んだファンは、登場人物たちに共感し、もし、現実にこのようなサバイバルゲームがあったら、家族のためにお金を稼ぐために参加するのだろうかと考え、そのコンセプトで、少年時代にやっていた「イカゲーム」を題材にして、映画の脚本を書き始めた[21][23]

ファンは韓国の制作グループや俳優に自分の脚本を売り込んだが、あまりにもグロテスクでリアリティが無いと言われ、断られた[24]。その後ファンは、『トガニ 幼き瞳の告発』(2011年)、『怪しい彼女』(2014年)、『天命の城』(2017年)と3本の映画を制作し、いずれも韓国国内で成功を収めた。

ファンは2018年に『イカゲーム』の脚本をNetflixに持ち込んだ。Netflixのアジア地域のコンテンツ担当者であるキム・ミニョンは、「私たちは、従来の "成功例 "とは異なるコンテンツを探していましたが、『イカゲーム』はまさにそれでした」と語っている[25]

2019年9月、Netflixはファンの作品をオリジナルシリーズとして制作することを正式に発表した。 ファンは当初、『イカゲーム』を2時間の長編映画として提案したが、キムは、「この話は120分よりもはるかに多い」として、9話のシリーズとして製作されることになった[25]

当初、Netflixはこのシリーズを、ファンが提案した「イカゲーム」ではなく、「ラウンドシックス」と名付けていた[26]。キムは、韓国の視聴者にとって「イカゲーム」という名前が子供向けのゲームを指すことは知っていたが、「多くの人には伝わらない」として、競技の性質を表現している「ラウンドシックス」を選択したという。制作が進むにつれ、ファンは「イカゲーム」を使うようにサービス側に働きかけた。キムは、その不可解な名前とユニークなビジュアルが、視聴者を引きつけるのに役立ったと述べている[25]

シーズン2・スピンオフ番組の発表

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ファンは2021年11月に行われたAP通信とのインタビューにおいて、シーズン2を制作することを明らかにした[27]。Netflixの共同CEOを務めるテッド・サランドスも2022年1月に同様の発表をしている[28]。その後、Netflixは同年6月にシーズン2の制作を正式発表した[5]

2024年2月6日、Netflixは本作のシーズン2を2024年第4四半期(10月~12月)に配信することを発表[29]。同年8月、シーズン2を同年12月26日から配信開始すると同時に完結編となるシーズン3も2025年に配信公開することを発表した[6][7]

また、2022年6月には本ドラマをモチーフにした、スピンオフ番組である『イカゲーム:ザ・チャレンジ』を制作することをNetflixが発表した。全10話のエピソードで成り立っており、456人の参加者が456万ドル[注 3]の賞金を争うリアリティ番組になるとしている[30][31]。2023年9月、Netflixは同番組を同年11月22日に配信公開することを発表した[32]

公開

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2021年9月17日にNetflixで全世界で公開され、配信開始28日間で1億4,200万世帯以上が視聴し、28日間で16億5045万時間以上の合計視聴時間を記録して、Netflix史上最大のヒット作となった。これは視聴世帯基準では2位と約2倍の差があり、視聴時間基準では2位と約3倍の差がある圧倒的な記録となっている[33][34][35][36]ブルームバーグによると、公開から23日間、イカゲームを見始めたアカウントの89%は少なくとも1つ以上のエピソードを見て、66%に当たる8700万世帯は初公開後23日以内に完結まで全部見たし、全世界のアカウントがイカゲームを見るのに所要した時間を合わせると約14億時間で、年数では15万9817年だった。

『イカゲーム』はNetflixの内部指標であるAVS(調整視聴持分)で353点を記録した。通常は9-10点のAVSを獲得すれば、すでに高い水準と評価されるという[37]。また、『イカゲーム』は少ない製作費で公開から23日間、約1020億円を稼ぎ「効率性」指標で41.7倍を記録したという[38][39]

米テレビ視聴率調査会社『ニールセン』によると、9月27日から10月3日基準、『イカゲーム』がアメリカで週間累計視聴時間30億分を超える6番目のタイトルになった[40][41]。また、10月4日から10月10日基準も30億分を超えた[42]

影響

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「イカゲーム」プレイヤーのハロウィーン仮装

2020年9月にNetflixで公開された映画『#生きている』以来、韓国コンテンツとしては2番目で本作がアメリカの「今日のTOP10」で1位を獲得[43]。映画批評サイトのRotten Tomatoesで新鮮度指数100%を記録した[44]

『イカゲーム』の絶大な興行によって、Netflixの株価が史上最高値を更新した[45]。 米国の主要なビッグテック(巨大情報技術企業)が下落傾向の中、Netflixだけが上昇傾向をみせた。『イカゲーム』公開後3週間Netflixの時価総額は2,596億ドルから2,800億ドルに、204億3000万ドル増加した[46]

2021年10月15日、アメリカの経済専門通信社であるブルームバーグは同社が独自入手したNetflixの内部資料から本作品全体への投資額が判明し、2140万ドル(日本円で約24億円)使ったと報じた。また、同国の経済専門メディアであるビジネスインサイダーも本作品1話当たりの投資額は238万ドルと推定され、同じNetflixのオリジナル作品である『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の800万ドル、『ザ・クラウン』の1000万ドル(いずれも1話当たり)と比べ、少ない投資で高いコストパフォーマンスを得られたと評した[47]

2021年10月19日、Netflixは2021年7月から9月期の決算を発表し、本作品の大ヒットによる有料加入者数増加もあり、同年9月末時点の有料会員数は同年6月末と比べて438万件増の2億1356万件、売上高も前年同期比16%増の74億8346万ドル(約8600億円)、純利益は同83%増の14億4907万ドルだったと明らかにした[48]。また、Netflixは『イカゲーム』の効果が本格的に反映される第4四半期(10月 - 12月)には、有料加入者が850万人増加すると予想した[49]

2015年7月1日から提供されたウィキペディアのデータを分析した結果、『イカゲーム』が『ゲーム・オブ・スローンズ』を抜いて最も人気のあるテレビショーという定量的な結果につながった[50]

『イカゲーム』の爆発的な人気に支えられ、コスプレ市場も好況を迎えた[51]。 2021年10月、「イカゲームコスチューム (squid game costume)」は「Amazon.com」で最も検索されたキーワードになり、最も売れたコスプレ衣装になった[52][53]

なお、ロサンゼルス・タイムズによると、本作品の制作を主導したファン・ドンヒョクは「なんとか食べていける程度」の金額しか貰えなかったとしている。これはNetflixとの契約時に本作品の知的財産やレジデュアル[注 4]の権利一切を放棄してしまったためと報じられている[2]

俳優らのフォロワー数

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本作の爆発的な人気から、出演俳優のSNSのフォロワー数が爆発的に増加した。

  • チョン・ホヨンのInstagramでは公開前40万人台だったフォロワー数が約2,360万人(2021年11月20日時点)になり、韓国の女優の中で最も多いフォロワー数を保有することとなった[54]
  • ウィ・ハジュンのInstagramでは、フォロワー数が配信前30万だったが、2021年11月20日時点で950万人を超えた[55]。同日基準、イ・ユミのフォロワー数は700万人を超えた。
  • イ・ジョンジェとパク・ヘスは元々Instagramのアカウントがなかったが、2021年10月2日に開設した後フォロワー数が急速に増え、2021年11月20日時点でイ・ジョンジェは490万人を超え、パク・ヘスは280万人を超えた。
  • ホ・ソンテのInstagramでは、フォロワー数が約40倍となった[56](2021年10月21日時点の約64倍)。

評価

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Netflixは『イカゲーム』について「世界の文化的時代精神を虜にした」と表現し、アメリカを含む94カ国で1位を占めたと明らかにした[3][4]ウォールストリートジャーナルNBCなど世界の有名メディアは『イカゲーム』を「全世界的社会現象」と表現している[57][58][59][60]

2021年10月、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の対外宣伝サイト「メアリ」は韓国(南朝鮮)国内で本作品が流行していることを紹介した上で、「人間を極端競争に追いやり、その中で人間性が抹殺されていく野獣化された南朝鮮社会である」などと批評した。これまで、北朝鮮のメディアが韓国の映画やテレビ番組などを紹介したり、論評したケースは殆どなく、異例のことである[61][62][63]

元在大韓民国特命全権大使武藤正敏は、著書の中で『パラサイト 半地下の家族』や『イカゲーム』が世界的にヒットした背景として、「(韓国国内の)分断のなかでさまよう、弱い立場の韓国人が抱える思い、現実的な渇望、羨望、そして救われない絶望があるからこそではないだろうか」と評している。また、『イカゲーム』が日本の作品を一部模倣しているとの批判について、「ある意味では、日本であればそこまで激しい『分断』の土壌がないから、あのような作品をなかなか生み出せないという解釈もできるだろう」と述べている[64]

受賞・ノミネート

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本作での演技が評価され、オ・ヨンスが第79回ゴールデングローブ賞にて助演男優賞を受賞した[1]

2022年7月12日、アメリカのテレビ芸術科学アカデミー第74回プライムタイム・エミー賞の候補を発表し、本作品がドラマ部門の作品賞や演技賞などにノミネートした。英語以外の言語の番組がエミー賞にノミネートされるのは本作品が初めてとなる[65]

2022年9月12日、第74回エミー賞の授賞式がアメリカのロサンゼルスにて行われ、本作品がドラマ部門の主演男優賞や監督賞など、6つの賞を受賞した[66]

反応

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その他

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  • 本作品で使用された電話番号がドラマとは無関係の第三者が実際に使用しているものであったため、番組を見た視聴者が好奇心目的で終日メールや電話をかけており、当事者が迷惑していると2021年9月に報じられた。同年10月、Netflixは該当場面を差し替えることを発表した[78][79][80]。また、別のシーンでは制作スタッフが実際に使用している銀行の口座番号も表示され、一部の視聴者が送金を試みる騒動も起きている[80]
  • 中華人民共和国(中国)では本作品を違法ダウンロードした上で視聴しているユーザーが相次いでおり、韓国の活動家ソ・ギョンドクは「他国の文化に対する『尊重』を学ぶべきだ」と批判している[81]
  • イギリスでは本作品を視聴した子ども達が学校において過激な遊びを真似するケースが続出しているとして、同国東部の地方自治体は子どもが本作品を視聴することを控えるよう強く要請するメールを保護者らに配信したことが2021年10月にガーディアンから報じられた[82][83]
  • 北朝鮮では中国経由で持ち込んだUSBメモリを利用して本作品を隠れて視聴していたとして、同国内在住の青少年7人に対して死刑を含む重刑が宣告されたと2021年11月にアメリカの国営放送ラジオ・フリー・アジア」が報じた[84][85]
  • 2024年にNetflixの日本法人が同国内にて行ったオンラインアンケートにおいて、本作品の認知度が7割以上に上ったことが判明した。しかし、その一方でイカゲームを「スマホゲームのタイトル」や「子どもに流行っている遊び」と誤認している者が多数を占めており、作品イメージの定着が課題となっている[86][87]

脚注

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注釈

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  1. ^ 『ビー玉遊び』は二人一組で行われ、どちらかが脱落する。38の半数は19であるため、残りのプレイヤー数は19人になるはずだが、作中では残りのプレイヤー数は16人となっている。描写されていないが、勝負がつかなかった、もしくはルール違反により、2人とも脱落したチームがあるとされる。
  2. ^ 運営曰く、昔の遊びのルールで「疎外された弱者は捨てない」との事。
  3. ^ 日本円で約6億1600万円。
  4. ^ 作品がテレビ放映されたり、DVDやデジタル配信などのビデオソフト化された際にスタッフや出演者などに支払われる再使用料のこと。

出典

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  1. ^ a b 金成勳(キム・ソンフン)「物語を広げるプロダクションデザイン」『Koreana』第29巻第1号、The Korea Foundation、2022年、38頁、ISSN 1225-4592 
  2. ^ a b 猿渡由紀 (2023年7月9日). “「イカゲーム」生みの親が全く稼げなかった裏事情”. 東洋経済新報. p. 1. 2023年7月10日閲覧。
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関連項目

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外部リンク

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