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タイワンタケクマバチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タイワンタケクマバチ
竹に営巣するタイワンタケクマバチ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハチ目 Hymenoptera
亜目 : ハチ亜目 Apocrita
: ミツバチ科 Apidae
: クマバチ属 Xylocopa
亜属 : Biluna
: タイワンクマバチ X. tranquebarorum
亜種 : タイワンタケクマバチ X. t. tranquebarorum
学名
Xylocopa (Biluna) tranquebarorum tranquebarorum
(Swederus, 1787)
和名
タイワンタケクマバチ
英名
Taiwanese bamboo large carpenter bee

タイワンタケクマバチ(台湾竹熊蜂、学名Xylocopa (Biluna) tranquebarorum tranquebarorum)は、ミツバチ科に属する大型のハナバチの一種。

分布

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中国南部からインド台湾に幅広く分布する[1][2]

日本では2006年に豊田市で本種の侵入が初めて報告され、愛知県静岡県岐阜県[1]、三重県、長野県、福井県、石川県、京都府、大阪府、滋賀県に広がっている[2]

特徴

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羽ばたきの40倍高速度撮影(実時間1.3秒)

体長約3cm、雌は頭部、胸部、腹部いずれも黒い。翅は褐色。

竹林や農地に生息する。本種を含む亜属Bilunaは、枯竹に営巣する[2]

外来種問題

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本種は竹に営巣するため、農具として竹を利用する農業、建築業などに影響があると考えられる。

侵入地域において、在来種キムネクマバチと食物を巡る競争が起きる可能性がある。

日本への侵入は竹材か竹製品の輸入で意図せず入ったと考えられている[3]。遺伝子解析により、愛知県豊田市で採集された個体は中国本土から侵入したことがわかった[2]

脚注

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  1. ^ a b タイワンタケクマバチ 国立環境研究所 侵入生物DB
  2. ^ a b c d 川添和英 (2019). “本州中部に定着した外来種タイワンタケクマバチの遺伝子解析に基づく原産地の推定”. なごやの生物多様性 6: 29-31. ISSN 2188-2541. https://www.city.nagoya.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000103/103464/04_houkoku_kawazoe.pdf. 
  3. ^ Kimiko Okabe, Hayato Masuya, Kazuhide Kawazoe, Shunichi Makino (2010-05-25). “Invasion pathway and potential risks of a bamboonesting carpenter bee, Xylocopa tranquebarorum (Hymenoptera: Apidae), and its micro-associated mite introduced into Japan”. Applied Entomology and Zoology 45 (2): 329-337. doi:10.1303/aez.2010.329. 

関連項目

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外部リンク

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