タマミズムシ科
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タマミズムシ科 | ||||||||||||||||||||||||
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タマミズムシ科(タマミズムシか)は、カメムシ目タイコウチ下目に属する水生カメムシ類の一群である。
体長は約2,5mmと小型で、体型は半球状で厚みがあり、後方にややすぼむ。頭部と前胸部が半ば融合しているのが特徴[1]。
主に流水性で緩い流れの小川などに生息する。岸辺から水中に伸びて漂う木の根に止まっていることが多い。泳ぐ時の姿勢は腹面を上にした背泳ぎの形である。肉食性で前脚と中脚を使ってちいさな生きものを捕獲するが、前脚は捕獲脚とはなっていない。
マツモムシ科やマルミズムシ科と近縁で、特に後者とともにマルミズムシ上科とされる。世界に約180種が知られ、日本には琉球列島奄美群島から固有種エグリタマミズムシ( Heterotrephes admorsus )1種のみが知られている[2][3]。
脚注
[編集]- ^ Esaki, T.; China, W.E. (1927) A New Family of Aquatic Heteroptera. Transactions of the Royal Entomological Society of London. 75 (2): 279–295. doi:10.1111/j.1365-2311.1927.tb00075.x.
- ^ H. Zettel & M. Papáček(2008)Redescriptions of three poorly known Helotrephini (Insecta: Heteroptera: Helotrephidae). Annalen des Naturhistorischen Museums in Wien 109 B: 93-104.
- ^ 中島淳ほか2020 ネイチャーガイド日本の水生昆虫 p.258 文一総合出版.