タンドゥ山脈
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タンドゥ山脈 | |
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タンドゥ山脈の位置は『Танну Ола』と書かれた部分。 | |
所在地 | ロシア連邦トゥヴァ共和国 |
位置 | 北緯50度50分52秒 東経92度56分10秒 / 北緯50.84778度 東経92.93611度座標: 北緯50度50分52秒 東経92度56分10秒 / 北緯50.84778度 東経92.93611度 |
最高峰 | 名前なし(3,091 m) |
延長 | 約300 km |
プロジェクト 山 |
タンドゥ山脈(タンドゥさんみゃく、トゥヴァ語: Таңды-Уула,Tañdı-Uula、ロシア語:Танну-Ола)は、シベリア南部に位置し、ロシア連邦構成共和国のトゥヴァ共和国にある山脈である。長さは300kmにわたり、山脈の平均標高は2,500~2,700m程度となっている。最高峰は3,091mの山で、尾根沿いにモンゴルとの国境が敷かれている。
名称
[編集]この山脈は、13世紀ごろに成立したとされている『元朝秘史』に"タンル山"(儻魯 Tanglu)[1][2]、および『元史』「地理志」15「西北地附録」にも"タンル山"(唐麓嶺)[2][3]がみえる。一方、ラシードゥッディーンの『集史』には記載がみえない。清代になると、康熙帝統治下の1711年から1712年にかけて調査されたセレンガ図に"タンヌ山" (湯努山)の名称が、また雍正帝の時代1725年の『実録』には"タンヌ山" (唐奴山)がみえる。おそらく、雍正帝時代から乾隆帝時代にかけて"タンヌ山"(唐努山)が確定されるようになったのであろう。
これらの名前は全て不思議・畏怖・素晴らしいを意味する古テュルク語の"taŋ"が元になったと考えられている[誰によって?]。
地理
[編集]この山脈の北斜面はイェニセイ川流域となっていて、西サヤン山脈に面している。東端はモンゴルのセレンガ川の大きな流域に接している。また、南斜面の丘陵地帯はモンゴルまで伸びていて、その端はウヴス・ヌール盆地の北方まで達している。そして、西端はロシア連邦構成共和国のアルタイ共和国のアルタイ山脈の北部にある。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 村上正二『モンゴル秘史』 平凡社東洋文庫版・第2巻、1972年4月28日。
- 栗林均・确精扎布編『「元朝秘史」モンゴル語全単語・語尾索引』(東北アジア研究センター叢書 第4号)
- 宋濂[ほか]撰『元史』 中華書局・第5巻、1976年4月。