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ダニー・サンタナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダニー・サンタナ
Danny Santana
ボストン・レッドソックス(マイナー)
テキサス・レンジャーズ時代
(2019年6月18日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 モンテ・プラタ州モンテ・プラタ英語版
生年月日 (1990-11-07) 1990年11月7日(34歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 内野手外野手
プロ入り 2007年 アマチュアFA
初出場 2014年5月5日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ダニー・エルネスト・サンタナDanny Ernesto Santana, 1990年11月7日 - )は、ドミニカ共和国モンテ・プラタ州モンテ・プラタ英語版出身のプロ野球選手ユーティリティープレイヤー)。右投両打。MLBボストン・レッドソックス傘下所属。

経歴

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プロ入りとツインズ時代

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2007年12月にアマチュア・フリーエージェントでミネソタ・ツインズと契約してプロ入り。

2008年、ルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ツインズでプロデビュー。51試合に出場して打率.274、1本塁打、27打点、15盗塁を記録した。

2009年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ツインズでプレーし、44試合に出場して打率.265、3本塁打、25打点、12盗塁を記録した。

2010年はA級ベロイト・スナッパーズ英語版アパラチアンリーグのルーキー級エリザベストン・ツインズ英語版でプレー。A級ベロイトでは40試合に出場して打率.238、11打点、10盗塁を記録した。

2011年はA級ベロイトでプレーし、104試合に出場して打率.247、7本塁打、41打点、24盗塁を記録した。

2012年はA+級フォートマイヤーズ・ミラクルでプレーし、121試合に出場して打率.329、8本塁打、60打点、17盗塁を記録した。同年のフロリダ・ステートリーグのオールスターチームにも選出された。オフの11月20日にツインズとメジャー契約を結び、40人枠入りを果たした[1]。同日にツインズのマイナー所属選手から選ばれるオールスターチームに選出された[2]

2013年3月11日にAA級ニューブリテン・ロックキャッツへ異動した[3]。この年はAA級ニューブリテンで131試合に出場して打率.297、2本塁打、45打点、30盗塁を記録した。7月10日にはイースタンリーグのオールスターチームに、8月29日には同リーグのポストシーズン・オールスターチームに選出された[4]。オフにツインズのマイナー・オールスターチームに2年連続で選出された[5]

2014年3月16日にAAA級ロチェスター・レッドウイングスへ異動し[6]、そのまま開幕を迎えた。5月3日にメジャーへ昇格し[7]、5日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビュー。7回表にホスミル・ピントの代走として出場してからそのまま指名打者に就き、9回表の初打席ではコディ・アレンから遊撃への内野安打を記録した[8]。最終的には中堅手遊撃手を守り分け、101試合に出場。打率.319、7本塁打、40打点、20盗塁という見事な成績を収め、シーズンオフのルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票では7位にランクインした[9]。守備面では前述の通り中堅手と遊撃手を守り、中堅手では69試合でUZR-0.4、DRS±0、Def+0.5を記録し[10]、遊撃では34試合でUZR-0.5、Def+1.3、DRS-1と[11]、平均をわずかに下回った。

2015年は一転して不振に陥り、2年目のジンクスに阻まれた。91試合に出場したが、打率は.215となり、ホームランは1本もなかった。また、盗塁も半減以下となる8個に留まった。守備面では遊撃手がメインだったが、66試合で16失策を記録し、UZR-6.5、Def-3.6、DRS-15まで落ち込んだ[12]

ミネソタ・ツインズ時代
(2016年4月4日)

2016年はレギュラーの座をキープ出来ず、ユーティリティープレイヤーの役割を担った。75試合に出場して打率.240、2本塁打、14打点、12盗塁という成績を残し、前年よりは復調したが、盗塁は失敗も9個と多かった。守備では中堅手をメインで守ったが、40試合で1失策、守備率.991、UZR-1.8、Def-1.2、DRS-7と不安定な内容だった[13]。また左翼手で17試合、右翼手で6試合守り、二塁手、遊撃手、三塁手を各3試合以下で守った。

2017年5月5日にDFAとなった[14]

ブレーブス時代

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2017年5月8日にケビン・チャップマン、金銭とのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[15]

ブレーブス移籍後は左大腿四頭筋の肉離れで8月18日以降は故障者リストに入っていた。オフの12月1日にフリーエージェント(FA)となったが、20日にブレーブスとマイナー契約を結び、2018年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。

2018年は開幕を傘下のAAA級グウィネット・ストライパーズで迎えた。6月22日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[16]。7月19日にDFA、22日にマイナー契約でAAA級グウィネットへ配属された。レギュラーシーズン終了後の10月11日にFAとなった[17]

レンジャーズ時代

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2019年1月9日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[18]。開幕は傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズで迎え、4月13日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[19]。飛躍のシーズンになり、自己最多となる130試合に出場し、打率.283、28本塁打、81打点、21盗塁を記録した。守備では一塁手に挑戦し、自身初となる内外野全てのポジションで出場し、ユーティリティープレイヤーとしてシーズンを通して活躍した[20]。また、指名打者も含めて捕手投手以外の全てのポジションでスタメン出場した[21]

2020年オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[22]

レッドソックス時代

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2021年3月7日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[23]。シーズン開幕後、5月21日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[24]。オフの11月3日にFAとなった[25]

2022年4月4日、禁止薬物の一種であるボルデノンに陽性反応を示したため、MLBから80試合の出場停止処分を受けた[26]

2022年7月28日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだ[17]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2014 MIN 101 430 405 70 129 27 7 7 191 40 20 4 2 1 19 0 3 98 3 .319 .353 .472 .824
2015 91 277 261 30 56 10 5 0 76 21 8 4 7 0 6 1 3 68 7 .215 .241 .291 .532
2016 75 248 233 29 56 10 2 2 76 14 12 9 1 1 12 0 1 55 1 .240 .279 .326 .606
2017 13 26 25 3 5 1 0 1 9 1 1 0 0 0 1 0 0 8 1 .200 .231 .360 .591
ATL 69 152 143 16 29 9 2 3 51 22 6 0 1 0 7 1 1 33 2 .203 .245 .357 .602
'17計 82 178 168 19 34 10 2 4 60 23 7 0 1 0 8 1 1 41 3 .202 .243 .357 .600
2018 15 32 28 4 5 3 0 0 8 2 1 1 0 0 3 0 1 11 0 .179 .281 .286 .567
2019 TEX 130 511 474 81 134 23 6 28 253 81 21 6 0 5 25 2 6 151 8 .283 .324 .534 .857
2020 15 63 55 6 8 4 0 1 15 7 2 0 0 1 7 0 0 24 1 .145 .238 .273 .511
2021 BOS 38 127 116 15 21 2 1 5 40 14 4 2 0 0 10 0 1 30 0 .181 .252 .345 .597
MLB:8年 547 1866 1740 254 443 89 23 47 719 202 75 26 11 8 90 4 16 478 23 .255 .296 .413 .709
  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績

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内野守備


一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)
















































2014 MIN - - - 34 53 65 2 15 .983
2015 - - - 66 92 191 16 47 .946
2016 - 3 0 0 0 0 ---- 1 1 4 1 0 .833 3 6 8 0 1 1.000
2017 - 1 0 0 0 0 ---- 1 0 0 0 0 ---- -
ATL - 7 5 5 0 2 1.000 4 1 2 0 0 1.000 -
'17計 - 8 5 5 0 2 1.000 5 1 2 0 0 1.000 -
2019 TEX 44 298 21 5 29 .985 17 24 40 3 12 .955 8 5 16 2 2 .913 9 8 14 2 5 .917
2020 9 58 2 0 3 1.000 - - -
2021 BOS 14 86 3 0 16 1.000 - - -
MLB 67 442 26 5 48 .989 28 29 45 3 14 .961 14 7 22 3 2 .906 112 159 278 20 68 .956
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2014 MIN - 69 167 5 4 0 .977 -
2015 - 5 8 0 0 0 1.000 1 0 0 0 0 ----
2016 17 24 1 2 0 .926 40 105 1 1 1 .991 6 7 0 0 0 1.000
2017 8 11 1 1 0 .923 - 3 6 0 0 0 1.000
ATL 30 48 2 0 0 1.000 3 3 0 1 0 .750 6 6 0 0 0 1.000
'17計 38 59 3 1 0 .984 3 3 0 1 0 .750 9 12 0 0 0 1.000
2018 6 10 0 0 0 1.000 3 3 0 0 0 1.000 1 0 0 0 0 ----
2019 TEX 16 13 1 1 0 .933 27 54 1 2 0 .965 15 25 0 0 0 1.000
2020 1 0 0 0 0 ---- 4 14 0 0 0 1.000 -
2021 BOS 7 5 1 0 0 1.000 13 28 0 0 0 1.000 -
MLB 85 111 6 4 0 .967 164 382 7 8 1 .980 32 44 0 0 0 1.000
  • 2021年度シーズン終了時

背番号

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  • 39(2014年 - 2017年途中)
  • 23(2017年途中 - 2018年)
  • 38(2019年 - 2020年)
  • 22(2021年)

脚注

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  1. ^ "Twins add eight players to Major League roster". MLB.com (Press release) (英語). 20 November 2012. 2014年5月6日閲覧
  2. ^ Jonathan Raymond (2012年11月20日). “Arcia, Hicks rose to challenge in '12” (英語). MLB.com. 2014年5月6日閲覧。
  3. ^ "Twins Option Six Players". MLB.com (Press release) (英語). 11 March 2013. 2014年5月6日閲覧
  4. ^ Eastern League names 2013 All-Stars”. MiLB.com (2013年8月29日). 2014年5月6日閲覧。
  5. ^ Jake Seiner (2013年11月20日). “Buxton, Sano lead rich Twins crop” (英語). MiLB.com. 2014年5月6日閲覧。
  6. ^ "Twins option three players; reassign five to minor league camp". MLB.com (Press release) (英語). 16 March 2014. 2014年5月6日閲覧
  7. ^ "Twins Place Right-Handed Pitcher Mike Pelfrey on 15-Day Disabled List". MiLB.com (Press release) (英語). 3 May 2014. 2014年5月6日閲覧
  8. ^ Scores for May 5, 2014” (英語). ESPN (2014年5月5日). 2014年5月6日閲覧。
  9. ^ 2014 Awards Voting - AL Rookie of the Year Voting - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年1月17日閲覧。
  10. ^ American League Leaderboards » 2014 » Center Fielders » Fielding Statistics | FanGraphs Baseball”. www.fangraphs.com. 2020年2月4日閲覧。
  11. ^ American League Leaderboards » 2014 » Shortstops » Fielding Statistics | FanGraphs Baseball”. www.fangraphs.com. 2020年2月4日閲覧。
  12. ^ American League Leaderboards » 2015 » Shortstops » Fielding Statistics | FanGraphs Baseball”. www.fangraphs.com. 2020年2月4日閲覧。
  13. ^ American League Leaderboards » 2016 » Center Fielders » Fielding Statistics | FanGraphs Baseball”. www.fangraphs.com. 2020年2月4日閲覧。
  14. ^ http://www.foxsports.com/north/story/minnesota-twins-danny-santana-ehire-adrianza-drew-rucinski-050517
  15. ^ Mark Bowman (2017年5月8日). “Braves acquire Santana for Chapman, cash”. http://m.braves.mlb.com/news/article/229092490/braves-acquire-danny-santana-from-twins/?topicId=27118140 2017年5月11日閲覧。 
  16. ^ Mark Bowman (2018年6月22日). “Right shoulder woes land Soroka back on DL” (英語). MLB.com. 2018年6月25日閲覧。
  17. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2022年8月7日閲覧。
  18. ^ T.R. Sullivan (2019年1月10日). “Shelby Miller, Rangers agree to 1-year deal” (英語). MLB.com. 2019年2月6日閲覧。
  19. ^ Ty Bradley (2019年4月13日). “Rangers Place Rougned Odor On 10-Day IL, Select Danny Santana” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年4月17日閲覧。
  20. ^ Where Does Danny Santana Fit in the Lineup in 2020?” (英語). Nolan Writin (2019年11月11日). 2020年2月4日閲覧。
  21. ^ Danny Santana - Game Logs - 2019 - Batting | FanGraphs Baseball”. www.fangraphs.com. 2020年2月4日閲覧。
  22. ^ T.R. Sullivan (2020年12月2日). “Rangers set three players free -- for now” (英語). MLB.com. 2021年1月11日閲覧。
  23. ^ Ian Browne (2021年3月7日). “Boston, Danny Santana complete deal” (英語). MLB.com. 2021年3月19日閲覧。
  24. ^ Steve Adams (2021年5月21日). “Red Sox Select Danny Santana, Designate Austin Brice” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年5月22日閲覧。
  25. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 3, 2021). November 5, 2021閲覧。
  26. ^ Tom Westerholm (2022年4月4日). “Danny Santana, former Red Sox utility man, suspended for 80 games due to PED use”. Boston.com. 2022年8月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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