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ダフニスとクロエ (ロンゴス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
  西暦117年当時のローマ帝国の最大版図
  2世紀までに間接的に支配した地域
フランスの彫刻家ジャン=ピエール・コルトーの作品『ダフニスとクロエ』(ルーヴル美術館所蔵)
フランスの画家ラファエル・コランの作品『ダフニスとクロエ』
フランスの画家ルイーズ・マリ=ジャンヌ・エルサンの『ダフニスとクロエ』、1810年代

ダフニスとクロエ』(古代ギリシア語: Ποιμενικὰ κατὰ Δάφνιν καὶ Χλόην、もしくは Δάφνις καὶ Χλόη)は、2世紀末から3世紀初頭にローマ帝国で書かれた古代ギリシアの小説、物語。ロンゴスΛόγγος ; ラテン語表記では Longus、生没年不詳)が作者とされるがその人生はほとんどわかっていない。(ローマ帝国領土図参照)

全4巻がほぼ完全な形で現存しており、ローマ帝国領内のエーゲ海に位置するレスボス島の牧歌的な情景を舞台に、少年と少女に芽生えた純真な恋とその成就が、恋敵との諍い・海賊の襲撃・都市国家間の戦争などの逸話を絡めて、抒情豊かに描かれている[1]

何度か映画化されているが、日本では、1963年ニコス・コンドゥロス監督によるギリシアの映画が『春のめざめ』の題で公開されている。

登場人物

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  • ダフニス
  • クロエ
  • ラモン - 山羊飼い。 ダフニスの養父
  • ドリュアース - クロエの養父
  • ドルコン - 牛飼いの青年。ダフニスの恋敵
  • フィレータス - 老人
  • リュカイニオン - 年増女
  • ディオニュソファネス - ミュティレネの富豪。ダフニスらの住む村一帯の持ち主
  • クレアリステ - その妻
  • アステュロス - その息子
  • グナトーン - ディオニュソファネスの雇い人で男色家
  • ランピス - 牛飼い。クロエの求婚者
  • メガクレス - ミュティレネの富豪

 など

文献

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注釈

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  1. ^ この刊本での著者は、ロンゴスではなく、1807年にフィレンツェにあるラ・バディア図書館で、いわゆる「A写本」を発見し手写したクリエとなっている。[2]

出典

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  1. ^ 小林頼子『花と果実の美術館 名画の中の植物』八坂書房、2010年、34頁。ISBN 978-4-89694-967-4 
  2. ^ 川路.1949.

関連項目

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外部リンク

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