ダブリン市長

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ダブリン
市長首長
現職者
朱頌霏(緑の党

就任日 2020年6月
庁舎マンションハウス
任命ダブリン市議会
任期1年
初代就任リチャード・ムートン(市長)
ダニエル・ベリンガム(首長)
創設1229年 (ダブリン市長として)
1665年(ダブリン首長として)
ウェブサイト公式ウェブサイト

ダブリン市長(ダブリンしちょう、: Ardmhéara Bhaile Átha Cliath: Lord Mayor of Dublin)は、アイルランドダブリン市の地方自治体であるダブリン市議会の議長の名誉称号。現職は朱頌霏(ヘイゼル・チュー)[1][2]。就任者は、毎年、審議会のメンバーによって選出される。

背景[編集]

1229年6月、ヘンリー3世によってダブリン市長(: Méara Bhaile Átha Cliath: Mayor of Dublin)職が創設された。市長職は、チャールズ2世によって1665年に首長(: Ardmhéara Bhaile Átha Cliath: Lord Mayor of Dublin)に昇格し、右大臣となった。日本語では、引き続き市長として知られている[3][4]。市長はアイルランド枢密院の職権上の一員であり、右大臣となる権利を与えられていた。1922年に枢密院は事実上廃止されたが、1840年に制定された市営会社(アイルランド)法により、市長は「右大臣(The Right Honourable)」と呼ばれる権利を与えられていた。2001年の地方自治法では、1840年法の廃止に伴い称号が削除された。

任務[編集]

マンションハウス前にある市長公用車ボルボ・S90 T8ハイブリッド。ナンバープレートの「191-D-1」は2019年の前期のダブリン県で最初に登録されたことを意味する。

市長は主に象徴的なもので、市議会の議長を務め、公共のイベントで市を代表する役割を担っている。執行権は、市議会全体で行使される一部の留保された機能を除き、チーフ・エグゼクティブと呼ばれる公共任命サービス(旧地方任命委員会)によって任命された議会職員によって行使される。

市長はドーソン通りにある18世紀のマンションハウスに在住している。

市長の特権として、ダブリンの毎年新年度の最初の自動車登録番号を受け取ることができる[5]2018年からは、ダブリン・サイクリング・キャンペーンにより、各新市長に公式自転車が贈呈されるようになった[6]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 海外即時通 (2020年6月30日). “華裔女性当選愛爾蘭首都市長!出身平凡,母親至今都只是个洗碗工_手机网易网”. 3g.163.com. 2020年8月15日閲覧。
  2. ^ Thomas, Cónal (2020年6月29日). “Green Party's Hazel Chu elected new Lord Mayor of Dublin”. TheJournal.ie. https://www.thejournal.ie/green-partys-hazel-chu-elected-new-lord-mayor-of-dublin-5135939-Jun2020/ 2020年6月29日閲覧。 
  3. ^ ホンヤク社 - ダブリン市長、アイルランド言語センターを所望│世界翻訳ニュース”. www.translatejapan.com. 2020年8月14日閲覧。
  4. ^ 大使館案内”. 外務省. 2020年8月14日閲覧。
  5. ^ How to Reserve a Registration Number”. Revenue Commissioners. 2015年7月22日閲覧。
  6. ^ Official Bicycle for the Lord Mayor” (英語). Dublin Cycling Campaign (2018年8月27日). 2020年8月15日閲覧。

外部リンク[編集]