コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ダリオ・サリッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダリオ・サリッチ
Dario Saric
ミネソタ・ティンバーウルブズでのサリッチ
(2019年)
デンバー・ナゲッツ
ポジション PF / C
所属リーグ NBA
基本情報
クロアチア語 Dario Šarić
国籍 クロアチアの旗 クロアチア
生年月日 (1994-04-08) 1994年4月8日(30歳)
出身地 シベニク=クニン郡シベニク
身長 208cm (6 ft 10 in)
体重 102kg (225 lb)
キャリア情報
NBAドラフト 2014年 / 1巡目 / 全体12位[1]
プロ選手期間 2009年–現在
経歴
2009KKズリニェバツ英語版
2009–2012KKザグレブ英語版
2010–2011KKドゥブラバ英語版
2012–2014KKツィボナ
2014–2016アナドル・エフェスSK
20162018フィラデルフィア・76ers
2018–2019ミネソタ・ティンバーウルブズ
20192023フェニックス・サンズ
2023オクラホマシティ・サンダー
2023–2024ゴールデンステート・ウォリアーズ
2024-デンバー・ナゲッツ
受賞歴
  • NBAオールルーキーファーストチーム (2017)
  • ユーロリーグ50-40-90クラブ (2016)
  • ユーロリーグ フリースロー成功率1位 (2016)
  • トルコカップチャンピオン (2015)
  • ABAシーズンMVP (2014)
  • ABAファイナル・フォーMVP (2014)
  • ABA得点王 (2014)
  • FIBAヨーロッパ最優秀若手選手賞 (2013, 2014)
  • クロアチアンリーグチャンピオン (2013)
  • クロアチアンリーグファイナルMVP (2013)
  • 2× クロアチアンカップチャンピオン (2010, 2013)
  • 2× オールクロアチアンリーグファーストチーム (2013, 2014)
  • 2× クロアチアンリーグ最優秀フォワード賞 (2013, 2014)
  • U-18 ヨーロッパ選手権MVP (2012)
  • U-16 ヨーロッパ選手権MVP (2010)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ クロアチアの旗 クロアチア
獲得メダル
クロアチアの旗 クロアチア
U-18 ヨーロッパ選手権
金メダル - 1位 2012 ラトビア
U-16 ヨーロッパ選手権
金メダル - 1位 2010 モンテネグロ

ダリオ・サリッチDario Šarić, 1994年4月8日‐)は、クロアチアシベニク出身のプロバスケットボール選手NBAデンバー・ナゲッツに所属している。ポジションはパワーフォワードまたはセンター

経歴

[編集]

NBA以前

[編集]

2009年KKズリニェヴァツに加入しプロデビュー、2010年KKドゥブラバ2011年KKザグレブ2012年にはKKシボナに移籍した。

2014年のNBAドラフトに19歳でエントリーし、オーランド・マジックから1巡目12位で指名され、その後フィラデルフィア・76ersに交渉権が移動した。

フィラデルフィア・セブンティシクサーズ

[編集]

2016-17シーズン開幕前の2016年7月14日、フィラデルフィア・76ersと契約[1]。2017年3月24日のシカゴ・ブルズ戦で自身初の30得点以上となる32得点を記録した[2]。NBA1年目は81試合(36先発)に平均23.6分の出場で、12.8得点、6.3リバウンド、2.2アシスト、0.7スティール、0.4ブロックなどの好成績を記録し、NBAオールルーキーチーム(1st)を受賞した(新人王マルコム・ブログドン)。

2017-18シーズンは球団として6年ぶりのプレーオフ出場となり、全10試合で先発出場し、平均17.2得点、7.3リバウンド、3.5アシストなどの好成績を記録したが、カンファレンス準決勝でボストン・セルティックスに1勝4敗で敗退した。

ミネソタ・ティンバーウルブズ

[編集]

2018-19シーズンの2018年11月、ジミー・バトラー絡みの大型トレードによりミネソタ・ティンバーウルブズに移籍した[3]

フェニックス・サンズ

[編集]

2019年のドラフトの後、フェニックス・サンズの6位指名のジャレット・カルバーとのトレードでティンバーウルブズの11位指名のキャメロン・ジョンソンと共にサンズへ移籍した(ドラフト指名選手はどちらも当時は交渉権のみの移動)[4]

2020-21シーズン開幕前の2020年11月、サンズと3年2700万ドルで契約を延長した[5]。2021年1月11日のワシントン・ウィザーズ戦の後、新型コロナウイルスの規定で出場制限となり、その後に右足首の捻挫もあって13試合を欠場し、2月13日に試合に復帰した[6]。サンズは開幕前にクリス・ポールをトレードで獲得し、球団として11年のプレーオフ出場となった。2021年のNBAファイナルに出場したが、サリッチは初戦の第1クォーターに右膝を痛めて途中退場し、その後前十字靭帯断裂が判明し、シーズンを終えた[7]。サンズはミルウォーキー・バックスに2勝4敗で敗退した。このシーズンはパワーフォワードにジェイ・クラウダーキャメロン・ジョンソンが多く起用されたことで、センターとしてディアンドレ・エイトンの控えとして出場し、フランク・カミンスキーと出場時間を分け合ったことで、出場機会が激減した。

オクラホマシティ・サンダー

[編集]

2022-23シーズン、2023年2月9日にダリアス・ベイズリーとのトレードでオクラホマシティ・サンダーへ移籍した。

ゴールデンステート・ウォリアーズ

[編集]

2023-24シーズン開幕前の7月12日にゴールデンステート・ウォリアーズとの契約に合意した。

デンバー・ナゲッツ

[編集]

2024-25シーズン開幕前の2024年7月12日にデンバー・ナゲッツとの契約に合意した[8]

個人成績

[編集]
略称説明
  GP 試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  PIR  パフォーマンス指数
 太字  キャリアハイ    リーグリーダー    優勝シーズン  

NBA

[編集]

レギュラーシーズン

[編集]
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2016–17 PHI 81 36 26.3 .411 .311 .782 6.3 2.2 .7 .4 2.3 12.8
2017–18 78 73 29.6 .453 .393 .860 6.7 2.6 .7 .3 1.9 14.6
2018–19 13 13 30.5 .364 .300 .900 6.6 2.0 .3 .2 1.9 11.1
MIN 68 28 23.9 .454 .383 .875 5.5 1.5 .6 .1 1.1 10.5
2018-19計 81 41 25.0 .437 .365 .880 5.6 1.6 .6 .1 1.2 10.6
2019–20 PHX 66 51 24.7 .476 .357 .844 6.2 1.9 .6 .2 1.3 10.7
2020–21 50 4 17.4 .447 .348 .848 3.8 1.3 .6 .1 1.1 8.7
2021–22
負傷により全休
2022–23 37 12 14.4 .427 .391 .818 3.8 1.5 .4 .1 1.0 5.8
OKC 20 0 13.7 .515 .391 .844 3.3 .9 .4 .1 1.0 7.4
2022-23計 57 12 14.1 .458 .391 .829 3.6 1.3 .4 .1 1.0 6.4
2023–24 GSW 64 9 17.2 .466 .376 .849 4.4 2.3 .5 .2 1.2 8.0
通算 477 226 22.8 .445 .362 .839 5.4 1.9 .6 .2 1.5 10.6
  • 2019-20シーズンは73試合で打ち切り、2020-21シーズンは72試合制

プレーオフ

[編集]
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2018 PHI 10 10 32.9 .421 .385 .850 7.3 3.5 1.0 .4 1.5 17.2
2021 PHX 14 0 10.5 .467 .444 .929 2.5 1.0 .1 .1 .4 4.5
通算 24 10 19.8 .432 .400 .870 4.5 2.0 .5 .2 .9 9.8

ユーロリーグ

[編集]
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG PIR
2011–12 KKザグレブ 4 3 15.0 .200 .167 .500 4.5 .5 .3 .3 2.0 .8
2014–15 アナドル・エフェスSK 27 22 24.4 .433 .306 .707 6.4 2.3 .7 .4 9.9 12.6
2015–16 24 18 22.4 .500 .403 .939 5.8 1.5 .5 .5 11.7 13.5
通算 55 43 22.9 .457 .350 .783 6.0 1.8 .6 .4 10.1 12.1

クロアチア代表

[編集]

2010年、U-16欧州選手権において1試合平均24.3得点、11.5リバウンド、5.8アシストを記録。決勝のリトアニア戦ではトリプルダブル(30得点、11リバウンド、11アシスト)を記録して金メダル獲得に貢献し、満場一致で同大会MVPに選出された[9]

2011年、17歳でU-19世界選手権に出場し、出場選手中4位の18.1得点、同3位の10.1リバウンドを記録した[10]

2012年、U-18欧州選手権選手権では1試合平均25.6得点(1位)、10.1リバウンド(2位)を記録。決勝のリトアニア戦では39得点をあげて、金メダル獲得に貢献し、MVPに選ばれた[11]

2013年、U-19世界選手権で1試合平均、20.3得点、11.2リバウンド、4.9アシストの活躍を見せチームは8位、自身は大会ベスト5に選ばれた。同年9月にはFIBA欧州選手権のクロアチア代表にも選ばれ、チームは4位だった[12]

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、グループリーグの対スペイン戦で、72-70で迎えた第4クォーター残り数秒の場面で、逆転のレイアップシュートを狙ったパウ・ガソルの背後から、価千金のブロックショットを決め、勝利をもたらした。

ユーロバスケット2017英語版ユーロバスケット2022英語版にも出場している[13]

ナイキ・フープサミット

[編集]

2011年2012年と2年連続で19歳以下のアメリカ選抜対世界選抜の試合ナイキ・フープサミットに選抜されている。

2011年度は7得点、6リバウンド。2012年度は13得点、14リバウンドの活躍で世界選抜チームを勝利に導いた[14][15]

プレースタイル

[編集]

あらゆる面で平均以上のアジリティを持つPF/C。3Pが得意で、シューターを兼任することもできる。また、フリースローがうまくファールをもらいやすいプレーをすることが多い。[要出典]

脚注

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
  • ダリオ・サリッチ --- ドラフト情報 --- DraftExpress.com (英語)