ダン・レアリー=ラスダウン
ダン・レアリー=ラスダウン Dún Laoghaire–Ráth an Dúin Dún Laoghaire–Rathdown | ||
---|---|---|
カウンティ(市) | ||
| ||
標語: | ||
北緯53度18分0秒 西経6度8分24秒 / 北緯53.30000度 西経6.14000度座標: 北緯53度18分0秒 西経6度8分24秒 / 北緯53.30000度 西経6.14000度 | ||
国 | アイルランド | |
地方 | レンスター | |
県 | ダブリン県 | |
国民議会下院 |
ダン・レアリー ダブリン・ラスダウン | |
欧州議会 | ダブリン | |
設立 | 1994年 | |
中心街 | ダン・レアリー | |
政府 | ||
• 種別 | 市議会 | |
面積 | ||
• 合計 | 127.31 km2 | |
標高 | 536 m | |
人口 (2016年)[1] | ||
• 合計 | 218,018人 | |
• 密度 | 1,700人/km2 | |
等時帯 | UTC+1 (WET) | |
• 夏時間 | UTC±0 (IST) | |
ナンバープレート | D | |
ウェブサイト |
dlrcoco |
ダン・レアリー=ラスダウン(愛: Dún Laoghaire–Ráth an Dúin、英: Dún Laoghaire–Rathdown)は、アイルランドのレンスター地方のダブリン県に位置する地方行政区画のひとつ[2]。
概要
[編集]ダン・レアリー=ラスダウン市は、ダブリン県を構成する4つの市のひとつであり、中心街はダン・レアリーである。かつてのダン・レアリー自治区とラスダウン男爵領にちなんで名付けられた。 人口は2016年の国勢調査の時点で218,018人だった。
地理および政治的区分
[編集]ダン・レアリー=ラスダウンは、東にアイリッシュ海、北にダブリン市議会の地方自治区、西に南ダブリン市、南はウィックロー県に接している。高等教育機関は主にユニバーシティ・カレッジ・ダブリン(アイルランド国立大学ダブリン校、UCD)とダン・レアリー芸術技術学院(IADT)がある。
1994年にダブリン県議会が廃止され、ダブリン市とともに分割された4つの市のひとつである。これによりダブリン県はダブリン地域(Dublin Region)とも呼ばれるようになった。ダブリン県は、伝統的な32県のひとつとして現在も住所などで使われている。2015年以降、ダン・レアリー=ラスダウン市は東部および中部地方自治体内にある。
町・村・郊外一覧
[編集]以下はダン・レアリー=ラスダウン市における街・村・郊外の一覧である。
地名 | アイルランド語 | 英語 |
---|---|---|
キャビンティーリー | Cábán tSíle | Cabinteely |
キャリックマインズ | Carraig Mhaighin | Carrickmines |
キライニー | Cill Iníon Léinín | Killiney |
キルターナン | Cill Tiarnáin | Kilternan |
キルマクッド | Cill Mhic Oda | Kilmacud |
グラスツール | Glas Tuathail | Glasthule |
グレナギャリー | Gleann na gCaorach | Glenageary |
グレンカレン | Gleann Cuilinn | Glencullen |
クロンスキー | Cluain Sceach | Clonskeagh |
ゴーツタウン | Baile na nGabhar | Goatstown |
サリノギン | An Naigín | Sallynoggin |
サンディコーヴ | Cuas an Ghainimh | Sandycove |
サンディフォード | Áth an Ghainimh | Sandyford |
シャンキル | Seanchill | Shankill |
ジョンズタウン | Baile Eoin | Jobstown |
スティローガン | Stigh Lorgan | Stillorgan |
ステッパサイド | An Chéim | Stepaside |
ダン・レアリー | Dún Laoghaire | Dún Laoghaire |
ダンドラム | Dún Droma | Dundrum |
チェリーウッド | Coill na Silíní | Cherrywood |
チャーチタウン | Baile an Teampaill | Churchtown |
ディーンズグレンジ | Gráinseach an Déin | Deansgrange |
ティックノック | Tigh an Chnoic | Ticknock |
ドーキー | Deilginis | Dalkey |
バリーオーガン | Baile Uí Ógáin | Ballyogan |
バリンティア | Baile an tSaoir | Ballinteer |
ブータズタウン | Baile an Bhóthair | Booterstown |
フォックスロック | Carraig an tSionnaigh | Foxrock |
ブラックロック | An Charraig Dhubh | Blackrock |
ベルフィールド | Belfield | Belfield |
マウント・メリオン | Cnoc Mhuirfean | Mount Merrion |
モンクスタウン | Baile na Manach | Monkstown |
ラスファーナム | Ráth Fearnáin | Rathfarnham |
ラクランズタウン | Baile Uí Lachnáin | Loughlinstown |
レパーズタウン | Baile na Lobhar | Leopardstown |
名称
[編集]ダン・レアリー(Dún Laoghaire[注釈 1])の海岸沿いの町は、1930年に県の自治区(County Borough)とほぼ同等の権限を持つ、より大きなダン・レアリー自治区(Borough of Dún Laoghaire)という名称が与えられた。ラスダウンは、ダブリン県の南東端に位置する男爵領で、ラスダウン城にちなんで名付けられた。1606年にダブリン県の南にウィックロー県ができ、現在は廃墟となっているラスダウン城を含め、ラスダウンの半分がウィックロー県に移された。1840年代から、ラスダウンの救貧法組合(PLU)はウィックロー男爵領のすべてとダブリン男爵領の大部分を担当し、アッパークロスの一部を担当した。PLUのダブリン区域とウィックロー区域から、1898年の地方自治法(アイルランド)法により、それぞれ1930年と1925年に廃止されたラスダウン1号とラスダウン2号という農村地区が設立された。ラスダウンPLUは、ラスダウン公共支援地区として1960年まで存続した[3]。
ダン・レアリーおよびラスダウンは、1947年の選挙法(修正)によって、かつてのラスダウン1号の農村地区と隣接しているドイル・エアラン(国民議会下院)の選挙区だった[4]。「ダン・レアリー=ラスダウン」という名称は、1985年に地方政府(再編)法によって作成された「選挙区」に付けられた[5]。1991年の地方自治法に基づき、ダブリン県議会内に選挙区の「地域委員会」が設置され、「ダン・レアリー=ラスダウン」を保持することを決定する前に、代替的な名称の可能性について議論された[6][7]。1993年の地方自治体(ダブリン)法により、1898年の法律によって作成されたものと同じ基準で「行政上の県/市」となった。 1993年の法律では、アイルランド語で「Dún Laoghaire-Ráth an Dúin」と名付けられ、英語では、「Dun Laoghaire-Rathdown」と、「Dun」の「u」のアキュート・アクセントを省略した[8]。ダン・レアリー=ラスダウン市議会(DLRCC)は改称を申請する権限を与えられたが、発動しなかった[9][注釈 2]。1993年の綴り字が2001年の地方自治法と2014年の地方自治法によって維持されている[10][11]。それにもかかわらず、DLRCCとアイルランドの地名データベースは英語でも「Dún Laoghaire–Rathdown」(アキュート・アクセント付き)の綴りを使用している[2]。
英語では、「County Dublin(ダブリン県)」、「County Clare(クレア県)」など1898年以前に設立されたカウンティの名称の前に「County」という単語をつけるのが一般的だが、後に設立された行政区画はそうではなく「County Dún Laoghaire–Rathdown」とい呼ぶのは、稀である[注釈 3]。また、日本語ではその際「県」ではなく、「市」を用いている[12]。
地方政府と政治
[編集]ダン・レアリー=ラスダウン市議会が地方自治体である。6つの地方選挙区(LEA)がある。
- キルケニー=シャンキル(6議席)
- ブラックロック(6議席)
- ダンドラム(7議席)
- ダン・レアリー(8議席)
- グレンカレン/サンディフォード(7議席)
- スティローガン(6議席)
1986年にダブリンの「行政区」は、ダン・レアリー=ラスダウン、ダブリン=フィンガル、およびダブリン=ベルガードの3つの「選挙区」に分割された[13]。1994年にダブリン県議会とダン・レアリー・コーポレーションが廃止され、3つの選挙区がそれぞれ「ダン・レアリー=ラスダウン」、「フィンガル」、「南ダブリン」という「行政区」になった[14]。2001年に、「行政区」は単に「市」として再指定された。ダブリン市とともに3つの市がダブリン地域を構成している。「ダブリン県」という名は、非公式に使用されており、住所でも引き続き使用されている(市は1548年以降、ダブリン県とは別に管理されている)。
ドイル・エアランへの選挙では、ダン・レアリー(4名の代表者)とダブリン・ラスダウン(3名の代表者)の選挙区に分かれており、一般的に国道N11号に沿って選挙区が設けられている。これらの選挙区には現在、4名の統一アイルランド党国会議員(TD)、1名の緑の党TD、1名の連帯-利益の前に人民党TD、1名の無所属TDが在席している。
ダブリン地域は、欧州議会議員選挙でダブリン選挙区を形成している。
紋章に示されている「Ó Chuan go Sliabh」はモットーであり、「港から山へ」を意味している。王冠は、伝説的な5世紀のアイルランド上王の「Dún Laoghaire」の代名詞であるロガー・マック・ニール(Lóegaire mac Néill)のものである。
人口統計
[編集]国籍 | 人口 |
---|---|
イギリス | 11,927 |
ポーランド | 3,120 |
アメリカ合衆国 | 2,181 |
インド | 1,919 |
フィリピン | 1,325 |
中華人民共和国 | 1,223 |
フランス | 1,178 |
スペイン | 1,024 |
ルーマニア | 953 |
ドイツ | 926 |
日本 | 164 |
交通
[編集]アイルランド国鉄のダブリン高速輸送(DART)はダン・レアリー=ラスダウン市の東海岸を走り、ダブリンの市内中心部から北に接続している。さらにインターシティとコミューターの路線の北と南に接続し、都市間列車を運行している。また、路面電車(ライトレール)のルアスのグリーンラインが走っている。
ダン・レアリーの町には中規模の港湾があり、かつてはイギリスの北ウェールズのホリーヘッドへフェリーが運航していたが、2014年9月に無期限に停止された。
姉妹都市・提携都市
[編集]ダン・レアリー=ラスダウン市は、以下の都市との姉妹提携を結んでいる[16]。
姉妹都市
[編集]連携都市
[編集]了解覚書
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 1821年までダン・レアリー(綴りがDunleary)、その後1920年までキングスタウン(Kingstown)と呼ばれていた。
- ^ 1993年の法律の第9部は、召喚されることなく2001年の法律によって廃止された。それ以来、地名の変更に関する規定が適用され、州議員の決議ではなく、有権者の国民投票が要求される<ref>“Local Government (Dublin) Act 1993 [Commencement, Amendments, SIs made under the Act]”. Irish Statute Book (15 May 2019). 30 May 2019閲覧。
- ^ 2003年の行政委任立法に示されているように、古い州の場合は「County」なしと「County」がついた形式の両方がリストされるが、新たな行政区画の場合は名称のみがリストされる<ref>“I.R. Uimh. 519/2003 -An tOrdú Logainmneacha (Contaetha agus Cúigí) 2003” (ga, en). electronic Irish Statute Book (eISB). 30 May 2019閲覧。
出典
[編集]- ^ “Sapmap Area - County - Dún Laoghaire-Rathdown”. Census 2016. 中央統計局 (2016年). 17 January 2018閲覧。
- ^ a b “Dún Laoghaire-Ráth an Dúin/Dún Laoghaire-Rathdown” (英語). Logainm.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ Book (eISB), electronic Irish Statute. “electronic Irish Statute Book (eISB)” (英語). www.legislation.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ Oireachtas, Houses of the (1947年11月19日). “Electoral (Amendment) Bill, 1947—Second Stage. – Seanad Éireann (5th Seanad) – Wednesday, 19 Nov 1947 – Houses of the Oireachtas” (英語). www.oireachtas.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ Book (eISB), electronic Irish Statute. “electronic Irish Statute Book (eISB)” (英語). www.legislation.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ Book (eISB), electronic Irish Statute. “electronic Irish Statute Book (eISB)” (英語). www.irishstatutebook.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ Oireachtas, Houses of the (1993年12月7日). “Private Members' Business. - Local Government (Dublin) Bill, 1993; Report Stage: (Resumed). – Dáil Éireann (27th Dáil) – Tuesday, 7 Dec 1993 – Houses of the Oireachtas” (英語). www.oireachtas.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ Book (eISB), electronic Irish Statute. “electronic Irish Statute Book (eISB)” (英語). www.irishstatutebook.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ Book (eISB), electronic Irish Statute. “electronic Irish Statute Book (eISB)” (英語). www.irishstatutebook.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ Book (eISB), electronic Irish Statute. “electronic Irish Statute Book (eISB)” (英語). www.irishstatutebook.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ “Revised Acts”. revisedacts.lawreform.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ “外務省: 「がんばれ日本! 世界は日本と共にある」(世界各地でのエピソード集): 欧州(西欧その1)”. www.mofa.go.jp. 2020年8月31日閲覧。
- ^ Book (eISB), electronic Irish Statute. “electronic Irish Statute Book (eISB)” (英語). www.irishstatutebook.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ Book (eISB), electronic Irish Statute. “electronic Irish Statute Book (eISB)” (英語). www.irishstatutebook.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ “Population Usually Resident and Present in the State 2011 to 2016 by Sex, Aggregate Town or Rural Area, Birthplace, County of Usual Residence and CensusYear - StatBank - data and statistics”. statbank.cso.ie. 2020年6月7日閲覧。
- ^ “dlr Framework for Twinning” (英語). Dún Laoghaire-Rathdown County Council (2018年3月23日). 2020年6月7日閲覧。
- ^ “友好交流都市ダンレアリー・ラスダウン市”. www.city.izumo.shimane.jp. 2020年7月11日閲覧。
参考文献
[編集]外部リンク
[編集]- ダン・レアリー=ラスダウン市
- ウィキメディア・コモンズには、ダン・レアリー=ラスダウンに関するカテゴリがあります。