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ダークシード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダークシード
ジャンル サイコロジカルホラー
ポイント・アンド・クリックアドベンチャー
対応機種 PC/AT互換機 (DOS)
Amiga
開発元 Cyberdreams
発売元 Cyberdreams
プロデューサー アリー・ミナシアン
マイク・ドーソン
ハーラル・シーリー
デザイナー マイケル・クランフォード英語版
マイク・ドーソン
シナリオ マイケル・ホルヴァト
プログラマー マイケル・ディマンブロ
音楽 グレゴリー・アルパー
クリス・グレンジャー
デヴィッド・ビーン
美術 H・R・ギーガー
ベルント・ブルムベア英語版
人数 1人
メディア フロッピーディスク
発売日 DOS
アメリカ合衆国 1992年
ヨーロッパ 1992年
Amiga
アメリカ合衆国 1992年
ヨーロッパ 1993年
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ダークシード』 (DARKSEED) は、1992年アメリカ合衆国Cyberdreamsから発売されたPC/AT互換機およびAmigaポイント・アンド・クリックアドベンチャーゲーム

主人公のマイク・ドーソンを操作し、ダークワールドに存在する「古き神々」による侵略を阻止して地球を救出する事を目的としている。同ジャンルの作品としては初となる高解像度のグラフィックとなっている事が特徴。開発は同社が行い、ゲーム・デザインはパソコン用ソフト『バーズテイルII英語版』(1986年)を手掛けたマイケル・クランフォード英語版、アートワークは映画『エイリアン』(1979年)のクリーチャーデザインを手掛けたH・R・ギーガーが担当している。

欧米ではMacintoshAmiga CD32などに移植された他、日本においてはWindows 3.xセガサターンPlayStationに移植されギャガ・コミュニケーションズから発売された。後に続編となるパソコン用ソフト『ダークシードII英語版』(1995年)が発売された。

ゲーム内容

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カリフォルニア州ロサンゼルス郊外にある洋館を舞台にしたゲームで、主人公の名前はマイク・ドーソン。ゲームはノーマルワールドとダークワールドという表裏一体の二つの世界があるという設定で、ノーマルワールドの人間ではドーソンだけが二つの世界の存在を知り、そして行き来する。ゲームシステムはルーカスフィルムから発売されたパソコン用ソフト『マニアックマンション』(1987年)の様に、主人公のマイク・ドーソンに対して矢印(カーソル)の移動とクリックの組み合わせによって、移動や調べるなどの選択肢の決定を行う。

ストーリー・設定

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ダークワールドはその名の通り暗く、不気味なイメージの世界である。ダークワールドの高次の存在である「古き神々」はノーマルワールドの地球の存在を知っており、侵略を企ている。その計画の手始めとして、ノーマルワールドの人間の一人の頭部に小さなエイリアンのを埋め込んだ。古き神々の計画を阻止し、世界と自分の頭を救うのがドーソンの目的である。

ダークワールドは、いわゆる魔界のような悪だけの世界ではなく、善も悪もあるもう一つの世界であり、その住人の中にはドーソンに協力してくれる者もいる。その風景や人物などのアートはH・R・ギーガーが担当しており、ゲーム全編がギーガーのアートのムードで統一されている。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 ダークシード アメリカ合衆国 1993年
日本 199407291994年7月29日
Macintosh Cyberdreams アメリカ合衆国 Cyberdreams
日本 ナムコギャガ
フロッピーディスク -
2 Dark Seed ヨーロッパ 1994年
Amiga CD32 Cyberdreams Cyberdreams CD-ROM -
3 ダークシード 日本 199503041995年3月4日
Windows 3.x Cyberdreams ナムコ、ギャガ CD-ROM -
4 ダークシード 日本 199507071995年7月7日
セガサターン Cyberdreams ギャガ CD-ROM T-18501G
5 ダークシード 日本 199510271995年10月27日
PlayStation Cyberdreams ギャガ CD-ROM SLPS-00108

ビック東海からメガCD版の発売が予定されていたが発売中止となった。また、ライセンスされていない中国のNES版が存在する。

セガサターン版とPlayStation版は共に日本国内のみの発売となった。本作の難易度は非常に高く、対策としてセガサターン版、PlayStation版共に、説明書に禁断の章と題し“ゲーム開始からクリアまでの全ての手順を掲載する”という手段がとられた。

アクションゲームシューティングゲームで攻略法を紹介するのとは事情が異なり、操作そのものは単なる作業に過ぎないアドベンチャーゲームでクリア方法を完全公開してしまうことは大きくゲーム性をそこなう可能性がある行為ではあったが、クリア方法の公開というこの方向性は続編『ダークシードII』においても継承された。

スタッフ

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PC/AT互換機版
  • デザイナー:マイケル・クランフォード英語版、マイク・ドーソン
  • プログラミング:レナード・フェザスン、ジョン・クラウゼ、ゲアリー・ビック、クリス・グレンジャー、ブライアン・フィッツジェラルド、マイケル・ディマンブロ、デヴィッド・ビーン、トンソ・ゲームチャンネル
  • グラフィック、アートワーク:H・R・ギーガー、ジョビーローム・オテーロ、ポール・ライアン、ジュリア・ウラノ
  • 音楽:グレゴリー・アルパー、クリス・グレンジャー、デヴィッド・ビーン
  • アート・ディレクター:ベルント・ブルムベア英語版
  • アシスタント・アート・ディレクター:パウル・J・ジェヴィエツキ
  • エグゼクティブ・プロデューサー:パトリック・ケッチャム、ジーン・クルーグ、ロルフ・クルーグ
  • プロデューサー:アリー・ミナシアン、マイク・ドーソン、ハーラル・シーリー
  • 執筆、台詞、ストーリー:マイケル・ホルヴァト
  • コンセプト:マイク・ドーソン、ジョン・クラウゼ、パトリック・ケッチャム
  • 追加デザイナー:ハーラル・シーリー、レナード・フェザスン
  • チーフ・テクニカル・オフィサー:ジョン・クラウゼ
  • ダークワールド・アート:H.R.ギーガーズ・ファンタスティック・ライブラリー
  • アクター:マイク・ドーソン、ジョン・クラウゼ、パウル・J・ジェヴィエツキ、ハイジ・マレンディ
  • 英語デジタル音声:デヴィッド・ビーン、レナード・フェザスン、キティ・ガン、ディーム・ブリストー、ガブリエラ・ストラウス、エリック・アレン、ゲイリー・ジレット
Amiga版
  • エグゼクティブ・プロデューサー:パトリック・ケッチャム、ロルフ・クルーグ、ジーン・クルーグ
  • プロデューサー:パウル・J・ジェヴィエツキ、マイク・ドーソン
  • デザイナー:マイケル・クランフォード、マイク・ドーソン
  • プログラマー:マイケル・ディマンブロ
  • 楽譜:グレゴリー・アルパー
  • 音楽、効果音:マット・ネイサン (The Dreamers Guild)
  • アート・ディレクター:ベルント・ブルムベア
  • アシスタント・アート・ディレクター:パウル・J・ジェヴィエツキ
  • ダークワールド・アート:H・R・ギーガー
  • コンピューター・アーティスト:ジュリア・ウラノ、ジョビーローム・オテーロ、ポール・ライアン
  • ゲーム・テキスト:マイケル・ホルヴァト

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
Adventure Gamers2.5/5stars (DOS)[1]
ドラゴン3/5点 (DOS)[2]
ファミ通24/40点 (SS)[3]
27/40点 (PS)[4]
PC Zone90% (DOS)[1]
Zero91% (DOS)[1]
Amiga Action93% (Amiga)[5]
Amiga Power88% (Amiga)[5]
63% (AM32)[6]
Amiga Format72% (Amiga)[5]
73% (AM32)[6]
Amiga User International82% (AM32)[6]
The One Amiga79% (AM32)[6]
Amiga Computing70% (AM32)[6]
SATURN FAN17.7/30点 (SS)[7]
PlayStation Magazine16.2/30点 (PS)[8]
「ゲーム通信簿」評価
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
SS版 3.2 3.0 2.8 2.7 2.8 3.2 17.7
PS版 2.9 2.6 2.6 2.8 2.5 2.7 16.2

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」において、セガサターン版は6・5・5・8の合計24点(満40点)[3]と標準的な評価となり、PlayStation版は7・6・6・8の合計27点(満40点)[4]とやや高評価となった。一方で徳間書店のゲーム誌における読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は、セガサターン版は『SATURN FAN』において右記の通り17.7点(満30点)[7]、PlayStation版は『PlayStation Magazine』において右記の通り16.2点(満30点)[8]と両機種とも低評価となった。

続編

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ダークシードII英語版

1995年にパソコン用ソフトとして発売され、日本ではビー・ファクトリーからセガサターン版が1997年8月29日に、PlayStation版が1997年9月18日に発売されており、両機種とも本作と同様に日本でのみ発売された。同作は日本での発売元であるビー・ファクトリーの公式ウェブサイトにおいて「No-Frills」(ノーフリルズ。余計な装飾が無い様子を意味する)の題でエンディングまでの全行程が公開されている[9]

脚注

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  1. ^ a b c Dark Seed for DOS (1992)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2021年7月10日閲覧。
  2. ^ Lesser, Hartley; Lesser, Patricia; Lesser, Kirk (December 1992). “The Role of Computers”. Dragon (188): 57–64. https://annarchive.com/files/Drmg188.pdf#page=61. 
  3. ^ a b ダークシード まとめ [セガサターン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2021年7月10日閲覧。
  4. ^ a b ダークシード まとめ [PS]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2021年7月10日閲覧。
  5. ^ a b c Dark Seed for Amiga (1992)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2021年7月10日閲覧。
  6. ^ a b c d e Dark Seed for Amiga CD32 (1994)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2021年7月10日閲覧。
  7. ^ a b 超絶 大技林 1998, p. 745.
  8. ^ a b 超絶 大技林 1998, p. 990.
  9. ^ darkseed-2

参考文献

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外部リンク

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