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ダート (アリス・イン・チェインズのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ダート』
アリス・イン・チェインズスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル グランジオルタナティヴ・メタルハード・ロック
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース デイヴ・ジャーデン、アリス・イン・チェインズ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1992年 - 1993年
    • 6位(アメリカ[1]
    • 11位(スウェーデン[2]
    • 13位(オーストラリア[3]
    • 15位(ノルウェー[4]
    • 17位(オランダ[5]
    • 36位(ニュージーランド[6]
    • 37位(ドイツ[7]
    • 42位(イギリス[8]
  • 2022年
    • 5位(ニュージーランド[6]
    • 9位(アメリカ[9]
    • 24位(スイス[10]
    • 25位(ドイツ[7]
    • 36位(イギリス[8]
    • 40位(オランダ[5]
    • 62位(オーストリア[11]
  • ゴールドディスク
  • 5×プラチナ(RIAA[12]
  • アリス・イン・チェインズ アルバム 年表
    サップ(EP)
    (1992年)
    ダート
    (1992年)
    アナザー・サイド・オブ・アリス(EP)
    (1994年)
    テンプレートを表示

    ダート』(Dirt)は、アリス・イン・チェインズ1992年に発表した2作目のスタジオ・アルバム

    背景

    [編集]

    無題のシークレット・トラックにはスレイヤートム・アラヤが参加しており、この曲は、後のコンピレーション・アルバムには「Iron Gland」というタイトルで収録された[13]。「ウッド?」は、1990年に死去したアンドリュー・ウッドマザー・ラヴ・ボーンのボーカリスト)に捧げられた曲で[13]、この曲はキャメロン・クロウが監督した1992年の映画『シングルス』のサウンドトラックで使用され、クロウは同曲のミュージック・ビデオも監督した[14]

    ジャケット写真の女性は、レイン・ステイリーのガールフレンドのデムリ・パロットという噂もあったが、撮影者のロッキー・シェンク英語版は後年、実際にはモデルのマライア・オブライエン英語版(当時スパイナル・タップ英語版のシングル「Bitch School」のジャケットでもフィーチャーされていた)だと明かしている[13]

    反響

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    母国アメリカでは1992年10月17日付のBillboard 200で初登場6位となり、バンド初の全米トップ10入りを果たした[1]。また、リリースから30年後の2022年には、Billboard 200で9位に返り咲いた[9]。本作は2022年8月、RIAAによって5×プラチナの認定を受けた[12]

    イギリスではバンド初の全英アルバムチャート入りを果たして、リリース当時は最高42位を記録し、2022年にはオリジナル・リリース時を上回る36位に達した[8]

    評価・影響

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    本作は第35回グラミー賞で最優秀ハード・ロック・パフォーマンス(ウィズ・ボーカル)賞にノミネートされた[15]。スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「ジェリー・カントレルの、技巧に乏しいとはいえ独創的なギター・ワークは、爆発的で巧みに織り成されて、さらに不安げな混乱に満ちている」と評している[16]

    コリィ・テイラーは本作を「アルバム全体が完璧」「ハードロック/ヘヴィメタル史上最大の名盤の一つ」と称賛しており、ストーン・サワーが結成されたばかりの頃、本作からの「アングリー・チェア」と「ウッド?」を演奏していたという[17]

    収録曲

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    特記なき楽曲はジェリー・カントレル作。

    1. ゼム・ボーンズ - "Them Bones" - 2:30
    2. ダム・ザット・リヴァー - "Dam That River" - 3:09
    3. レイン・ホエア・アイ・ダイ - "Rain When I Die" (Layne Staley, Jerry Cantrell, Mike Starr, Sean Kinney) - 6:01
    4. シックマン - "Sickman" (L. Staley, J. Cantrell) - 5:29
    5. ルースター - "Rooster" - 6:14
    6. ジャンクヘッド - "Junkhead" (L. Staley, J. Cantrell) - 5:09
    7. ダート - "Dirt" (L. Staley, J. Cantrell) - 5:16
    8. ゴッド・スマック - "God Smack" (L. Staley, J. Cantrell) - 3:50
    9. シークレット・トラック(曲名の記載なし) - 0:43
    10. ヘイト・トゥ・フィール - "Hate to Feel" (L. Staley) - 5:16
    11. アングリー・チェア - "Angry Chair" (L. Staley) - 4:47
    12. ダウン・イン・ア・ホール - "Down in a Hole" - 5:38
    13. ウッド? - "Would?" - 3:27

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b Alice in Chains - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2023年11月2日閲覧。
    2. ^ swedishcharts.com - Alice In Chains - Dirt
    3. ^ australian-charts.com - Alice In Chains - Dirt
    4. ^ norwegiancharts.com - Alice In Chains - Dirt
    5. ^ a b Alice In Chains - Dirt - dutchcharts.nl
    6. ^ a b charts.org.nz - Alice In Chains - Dirt
    7. ^ a b Offizielle Deutsche Charts
    8. ^ a b c ALICE IN CHAINS songs and album | full Official Chart history
    9. ^ a b Childers, Chad (2022年10月7日). “Alice in Chains' 'Dirt' Re-Enters Top 10 on Billboard 200”. loudwire.com. Townsquare Media. 2023年11月2日閲覧。
    10. ^ Alice In Chains - Dirt - hitparade.ch
    11. ^ Alice In Chains - Dirt - austriancharts.at
    12. ^ a b Gold & Platinum”. RIAA. 2023年11月2日閲覧。
    13. ^ a b c Travis, Paul. “10 things you never knew about Alice In Chains' Dirt”. loudersound.com. Future plc. 2023年11月2日閲覧。
    14. ^ Doherty, Niall (2023年7月28日). “"Cameron Crowe said, 'This is killer, it's awesome! '": Jerry Cantrell on how he wrote Alice In Chains' classic hit Would?”. loudersound.com. Future plc. 2023年11月2日閲覧。
    15. ^ Alice In Chains - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2023年11月2日閲覧。
    16. ^ Huey, Steve. “Alice in Chains - Dirt Abum Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年11月2日閲覧。
    17. ^ Scarlett, Liz (2022年9月21日). “Corey Taylor hails Alice In Chains' Dirt as "one of the greatest hard rock/heavy metal albums of all time"”. loudersound.com. Future plc. 2023年11月2日閲覧。