チタノセンジカルボニル
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チタノセンジカルボニル | |
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dicarbonylbis(η5-cyclopentadienyl)titanium(II) | |
別称 ジカルボニルチタノセン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 12129-51-0 |
特性 | |
化学式 | C12H10O2Ti |
モル質量 | 234.09 g/mol |
外観 | 栗色の固体 発火性 |
融点 |
90 °C |
沸点 |
40-80 °C (0.001 mmHg) |
水への溶解度 | 不溶 |
他の溶媒への溶解度 | THF、ベンゼン |
構造 | |
配位構造 | 四面体形 |
危険性 | |
主な危険性 | 可燃性 |
関連する物質 | |
関連物質 | 二塩化チタノセン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
チタノセンジカルボニル (英: titanocene dicarbonyl) は、化学式が Ti(η5-C5H5)2(CO)2、または省略して TiCp2(CO)2 と表される有機金属化合物である。栗色の固体で、空気に対して敏感であり、脂肪族炭化水素および芳香族炭化水素に溶ける[1]。スルホキシドの脱酸素、芳香族アルデヒドの還元的カップリング、アルデヒドの還元に用いられる。
構造と合成
[編集]は、一酸化炭素雰囲気下で二塩化チタノセンをマグネシウムで還元することにより得られる[2]。
と は四面体形で、ジルコニウムとハフニウム化合物に関連する。
脚注
[編集]- ^ Sikora, D.J.; Moriarty, K.J.; Rausch, M.D. (1990). "Reagents for Transition Metal complex and Organometallic syntheses." Inorganic Sytheses. 28. pp. 250-251.
- ^ "Dicarbonylbis(cyclopentadienyl)titanium". Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis. John Wiley & Sons, Ltd. 2001. doi:10.1002/047084289X.rd073。